2017.1.10

※当記事の動画はモバイル端末では見られないので、PCでご覧いただくようお願いします。


Faceboookが360°動画をページ内で投稿できるようになったことを受けて、各企業がプロモーション動画を投稿し、大きな盛り上がりを見せています。
さらには先日、若者に絶大な支持を集めているアプリのSnapchat(スナップチャット)も、ソニーの新作映画プロモーションを360°動画を用いて行ったことで、注目を集めました。そこで今回は、SNSでのシェアが目立った360°動画でプロモーションを行う企業を参考に、どういった内容を配信しているのか紹介していきたいと思います。

1. ドラマさながらの世界観 /ドラマ「Game of Thrones」(ゲーム・オブ・スローンズ)

日本でも、人気を誇っている海外ドラマのゲーム・オブ・スローンズの360度動画では、ドラマに実際に登場する都市を壮大な音楽と共に旅するようなバーチャル空間を体験できるようになっています。

2.アトラクションやパークを体感できる/Disney Resort(ディズニーリゾート)

夏に公開された東京ディズニーリゾートの、テーマパーク内でのアトラクションが360°動画で実際に体感しているような仕掛けとなっています。夏の爽快感が前面に出ているこの動画は、Facebook内にもかかわらず、6万人以上ものいいね数を記録した動画となりました。

大人気テーマパークであるディスニーリゾートでは、Facebook内にて360°動画によるアトラクションの紹介、公開予定の映画予告、ミュージカルの予告などを積極的に行っています。ひとつの事柄に関するプロモーションだけに限らず、様々な場面で360°動画がフルで用いられていることで、ディスニーのコンテンツの多さを生かしたプロモーションになっています。

3.スポーツ感覚を味わえる/CHANEL(シャネル)

シャネル新作フレグランス「ALLURE HOMME SPORT」のプロモーションで活用された360°動画は、新作フレグランスのコンセプトであるスポーツにちなんでクリフトダイビング、ダウンヒルスケートボード、乗馬の3種類のスポーツを体感できるものとなっています。新作のコスメのプロモーションで360°動画を用いたCHANELは、実際に自分が体感しているかのようなスリルを味わえる体感型の360°動画として活用しています。

4.ホラーコンテンツで臨場感を味わう/ 映画「死霊館 エンフィールド事件」

映画予告も360°動画を用いてプロモーションされるケースが増えてきています。360°動画内で映画のワンシーンを自ら体感できるとあって、2016年公開される映画のプロモーションに多数の360°動画による予告がありました。また、ホラー空間を多角的に体験できるというだけあり、親和性の高いプロモーションではないでしょうか。

5.ファンにとっては泣くほど嬉しいコンテンツ/MTV(エムティービー)VMAアワード

エンターテイメントメディアであるMTVがFacebookで行った360°動画でのプロモーションは、先日アメリカで行われたVMAアワードでの会場の様子を視聴できるというものでした。1年の音楽アワードの中でも、VMAはかなり注目が集まるアワードだけに、各メディアも中継をおこなっていますが、舞台に近い位置でライブを中継できているわけではありません。今回の動画のような体験は参加できない音楽ファンにとって何よりも嬉しいコンテンツではないでしょうか。

6.機内空間のサービスをバーチャル体験/JAPAN AIRLINE(ジャパン エアライン)

JALでは、ビジネス・プレミアムエコノミー・エコノミークラスの空間を実際に体感出来る360度動画となっています。動画では、機内でどういったサービスが受けられるのかキャプションを交えながら、空間を体感できます。普段はたいけんすることのできないクラスも体感出来るところは、360度動画だからこそ可能になった体験とも言えそうです。

7.フレグランスの制作過程を体験/Dior(ディオール)

同じく新作フレグランスの360°動画を活用したのは、高級ブランドのDiorです。ディオールでは、フレグランスの製作過程を体感できる360°動画になっています。フレグランスに使用される、花の採取の様子や、ディオールフレグランスのゆかりの地を音声解説により実際に見たり、聞いたりしながら体感することができます。CHANEL同様、商品を訴求することなく、ブランディングとして活用している事例です。

さいごに

Facebookが以前より導入した360°対応の動画フォーマット。様々な企業のプロモーションで活用されている背景には、ブランドやサービスの世界観が簡単に疑似体験できるということではないでしょうか。360°動画が今後プロモーションツールとして、さらなる盛り上がりをみせるのか、注目していきたいと思います。

Written by
Sarah Owie
ファッションマルチエディター志望の1994年生まれ。現在カナダの大学を休学中。ファッション系ウェブメディアでのライターや、ライフスタイル系キュレーションメディアのキュレーターとしても活動中。ひそかに自身のインディペンデントマガジン発行に向けて日々邁進中。
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Sarah Owie
ファッションマルチエディター志望の1994年生まれ。現在カナダの大学を休学中。ファッション系ウェブメディアでのライターや、ライフスタイル系キュレーションメディアのキュレーターとしても活動中。ひそかに自身のインディペンデントマガジン発行に向けて日々邁進中。
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