こんにちは、編集長の石井リナです。
アパレルブランドや化粧品ブランドなどのレセプションパーティーでは、新商品の発表をする場であり、その場に来場したメディアやインフルエンサー、クライアントの心を掴むため、日々様々な施策が用意されています。
あるイベントではメリーゴーランドが用意されたり、あるイベントではナイトプールでイベントを実施したりと、来場者の印象に残るよう、様々なおもてなしや仕掛けを用意しています。10月5日に化粧品ブランド「GUERLAIN」(ゲラン)が行った新作リップのリリースイベントでは、旅のコンセプトを掲げ、ストーリー性のあるイベントとなり、来場者を引き込むイベントとなっていたのでご紹介したいと思います。
★イベント前
招待状が航空券に
イベント来場者に前もって送付されるインビテーションですが、場所や時間などの明記がされているため、必ず目を通すものとなっています。今回のインビテーションは、航空券をイメージした作りとなっていました。イベントに行く前から、そのイベントにいくことにワクワクするような期待を持たせられることができます。イベントに来場する人々は、毎日のようにイベントやパーティーに呼ばれている人たちであるということもあり、必ず来てもらうために、楽しみにしてもらうためにも、イベント前に仕掛けることも重要です。
イメージ動画を共有
イベントに招待した方々に対して、Facebookで非公開のグループを作成し、イベント概要や、当日のコンテンツを共有することも珍しくありません。今回はイベント前にFacebookのイベントグループで、新商品のイメージ動画が共有されました。以下の動画のショートバージョンがシェアされました。
動画を見ていると、宇宙飛行士と手を取り合う様なシーンもあり、旅行や宇宙などを彷彿とされ、インビテーションとの関連性なども感じさせられます。イベントに訪れるまでのワクワク感も高まり、来場者への促進にも繋がります。
イベント当日
パスポートを受け取る
会場につくと、パスポートを渡されます。会場中に都市名の記載がある、スタンプが設置されていると説明を受けます。まるでスタンプラリーの様なイメージです。
フォトスポットはスタンプラリーに
中に入ってみるとフォトスポットが3つ用意されていました。決まりきった、パネルの前では写真撮影をしたくないと話すインフルエンサーも多く、様々な場所で写真が撮れ、自分にとって気に入った写真を選べることはとても重要です。
また、そのフォトスポットの前に、先程説明されたスタンプが用意されており、フォトスポットを回ってもらう導線となっています。スタンプはそれぞれ「TOKYO」や「LONDON」などの地名が入っており、あたかも本当のパスポートを想像させるような遊び心があるものです。
モチーフの装飾
今回のイベントでは、旅のモチーフを示した、大きな地球儀がイベントの真ん中に装飾されていました。イベントコンセプトを象徴する装飾は、来場者にとっても体験をより深くするものでしょう。
また、このように、印象的でインスタジェニックな装飾であれば、その前で写真撮影をする来場者も多く、フォトスポットにもなります。
https://www.instagram.com/p/BLLeIElhn91/?tagged=dressupyourstyle
フードもブルーカラーで統一
今回のイベントでは数種類のフードが用意されていましたが、どれも写真映えのするカワイイフードばかりで、「GUERLAIN」とブランドロゴ入りのものもあれば、地球をイメージしたようなブルーのものまで。フードですら、今回のコンセプトに沿ったものをきちんと用意しています。
チェキのプレゼントが揃って完成する
出口付近では、デジタルフォトプリンターの「SnSnap」(エスエヌスナップ)が用意されていました。イベントハッシュタグを付与し、自身のSNSに写真を投稿すると、その場で自分の投稿がプリントされカード状でプレゼントされるというもの。写真入りのカードをパスポートにさして、「旅行の思い出」は完成するというような、粋なはからいとなっていました。
プロダクトの体験にも余念なし
ストーリーやコンセプトがしっかりしているだけでは…という心配はご無用で、イベント内できちんと商品の体験をしてもらうブースが用意されています。最初に手渡されたパスポートの中に、今回お土産として持って変えられるリップの紹介が記載されており、入り口でスタッフの方に紹介を受けます。3種類のリップのうち、1つをお土産として持って帰られると説明があるため、自分はどの色を選択しようかと、リップの体験コーナーに足を運ぶという流れができています。自分で手に取り試してみるもよし、美容部員さんに塗ってもらうもよしで、来場者は商品をきちんと目にし、体験するようになっています。
さいごに
レセプションイベントでは、スペースを借りて、音楽を流し、フードを用意し、新作発表するプロダクトやサービスを見られる場所に展示するといったような、ある一定の決まったフォーマットで行われることが多くあります。今回はそのような形式ではなく、あるコンセプトやストーリーにそって、アイテムや装飾、仕掛けが用意されていました。イベント制作のご担当者のみなさまも是非参考にしてみてはいかがでしょうか?