米国ニューヨークタイムズスクエアにて、チョコレートブランドM&M’SとARアプリのBlipparが共同で体験型イベント「ARcade」を開催した。当イベントは、M&M’Sの新商品キャラメルキャンディ味販売開始に伴うプロモーションの1つ。ARをうまく活用した「Experiential Marketing」(経験価値マーケティング)として成功を収めた。
ARを活用した体験型イベント「ARcade」
M&M’SとARアプリBlipparが共同で開催した今回のイベント。イベントの目玉はARを用いたゲームだ。
Blipparとは、商品やポスターなどBlippar対象物にスマホをかざすと、スマホの画面にARで絵や説明、ゲームが表示されるアプリ。タイムズスクエアの巨大看板にBlipparを起動したスマホをかざすことで、看板上にARゲームが立ち上がる仕掛けとなっている。
巨大看板にスマホをかざすと、看板がペンキで塗りつぶされている。
M&M’s Facebookより
看板がペンキで塗りつぶされた後、看板の上にM&M’sのゲーム盤が登場。
スマホ上でゲーム盤をタッチし、ミニゲームをプレイすることができるのだ。
また、BlipparでARゲームを楽しめるのは、タイムズスクエアだけではない。M&M’Sの新商品キャラメルキャンディ味のパッケージにスマホをかざすことでARゲームをプレイすることが可能だ。
ARcadeはイベント当日だけで、通行人2万6,000人、そしてソーシャルメディア上で600万以上のインプレッションを得ている。この数字からもイベントの盛り上がりが伺える。
アナログ体験で楽しんでもらう仕掛けも
ニューヨークタイムズスクエアにはUFOキャッチャーも登場した。M&M’Sキャラクターのぬいぐるみが景品となっている。
M&M’Sのキャラクターと記念撮影
イベントを楽しんでくれた方には、イベント特設ゲートの前で、M&M’Sのキャラクターと記念撮影を行うこともできる。足を止め、イベントを楽しんでくれた方がイベントの思い出を残せる働きだ。
M&M’Sのサンプル配布
イベントを楽しんでくれた人に無料でM&M’Sのサンプル商品の配布も実施。
Kevin and Lill YouTubeより
ARが生み出す“Experiential Marketing”とは
ARやVR技術の向上につれて、改めてExperiential Marketing(経験価値マーケティング)という概念に注目が集まっている。
一般的な文脈におけるExperiential Marketing(経験価値マーケティング)は、ユーザーが「感じられる、触れられる」イベントを活用したプロモーションのことを指す。今回の「ARcade」も、ARによってよりリッチな経験が可能になったと言えるだろう。
ARは、視覚を通じて感覚的経験価値を創造し、ユーザーに様々な体験をもたらすことが可能だ。今後、ARが体験型イベントで利用される流れは、さらに加速していくだろう。
Source by M&M’S Twitter