2017.3.8

SNSに投稿した写真が、街中で簡単にプリントアウトできると言ったら、驚きませんか?現在、北欧圏を中心に世界中で利用されている、フォトプリントサービスにBoft(ボフト)というプロダクトがあります。今回は、そちらをのサービスをご紹介していきます。

世界14カ国で展開されているフォトプリントサービスって?

Boftは、Instagram(インスタグラム)に投稿されている画像やスマートフォンのデータフォルダにある画像を街中で気軽に印刷することができる新しいフォトプリントサービスです。2014年4月にスタートし、現在では北欧圏を中心に世界14カ国に設置されています。さらに、今までにBoftで印刷された写真は10万枚を超えています。

 

現在設置されているのはアメリカ、カナダ、香港、フランス、オランダ、ノルウェー、フィンランド、チリ、ロシア、ベトナム、リトアニア、スロベニア、エストニア、キプロスで、すでに世界で14カ国に設置されています。ただ、設置されている国を見てみると北欧圏に集中しており、アジア圏ではまだまだ普及していないサービスです。具体的な設置場所としては、ショッピングモールの中、カフェの店先、商店街の中、空港、船乗り場など、人が多く集まる場所にあります。

どうやって使うの?

街中に設置されているBoftの機械に触れ、自身のInstagramアカウントにログインします。ログインを行うと、大きな画面に自分の投稿一覧が表示され、そこから印刷する写真を選ぶことができます。たったこれだけの簡単なステップで気軽に街中で写真を印刷することができます。

 

また、スマートフォンのデータフォルダに入っている画像を印刷することも可能です。その場合は、Wi-FiまたはBluetoothを用いて自分のスマートフォンとBoft本体を接続します。接続を行うと、先ほどと同様に印刷する写真を選択することができます。

 

このサービスは有料なのですが、写真2枚で50ロシアルーブル、10香港ドル~20香港ドルなど、いずれも日本円にして100円~300円程度と気軽に利用できる値段設定になっています。ただし、場所によって値段設定が異なります。

どのように印刷される?

Boftで印刷された写真は、その場で撮った写真を印刷できるチェキに、サイズ感や見た目が似ています。また、印刷方法は2種類あります。印刷用紙全面に写真だけを載せるフルサイズ印刷と、印刷用紙下部に撮影日時、場所、それらに加えて簡単な説明を加えることができる印刷です。

フルサイズ印刷

 

写真下部に撮影日時、場所、簡単な説明を加えた印刷方法

#recursionaroundtheworldで旅の思い出をシェア

コンパクトなチェキサイズなので、気軽に、思い出の写真を印刷して、自分の部屋に飾るもよし、友人・恋人との記念写真を撮影して皆で持っているもよしです。また、写真の見た目自体がオシャレなので印刷した写真自体を再びスマートフォンで撮影し、それをInstagramに載せる人が多くいます。

 

Instagramでは#recursionaroundtheworld のハッシュタグをつけた投稿がすでに600件を超えています。Recursionとは英語で「回帰」、「再帰」といった意味があります。Boftで印刷した写真を持って、撮影した場所を再び訪れ、写真と背景を合わせてスマートフォンで写真を撮るのがBoftユーザーの間でとても流行っています。


Instagram #recursionaroundtheworldより

果たして、時代に逆行したサービスなのか?

BoftはSNSで投稿した写真を印刷できるサービスであるため、チェキともプリクラとも違う新たなフォトプリントサービスです。Instagramにすでに投稿されている画像や、スマートフォンの中に保存されている画像を印刷するので、先にスマートフォンの中で画像に加工を施したり、何度も撮り直しを行って納得のいく画像を撮ってからそれらを印刷することができます。

 

一昔前には、撮った写真をその場でプリントシールに印刷してくれるプリクラが流行り、その後スマートフォンやSNSの普及とともにプリクラで撮った写真を画像データにして保存することができるようになりました。Boftは自分で撮った画像を写真に現像するという、一見すると時代の流れに逆向するサービスであるかのように思えます。しかし、スマートフォンやSNSがこれだけ普及した中で再び、現物の写真が新しいカタチで価値を見出されているのではないでしょうか。

 

All photo by Boft

Written by
竹林広
1996年生まれのフリーライター。京都出身。慶應義塾大学文学部に在学し、人間科学を専攻。フリーライターの父を持ち、父の働く姿を見てライター業に興味を持つ。趣味は麻雀。
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竹林広
1996年生まれのフリーライター。京都出身。慶應義塾大学文学部に在学し、人間科学を専攻。フリーライターの父を持ち、父の働く姿を見てライター業に興味を持つ。趣味は麻雀。
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