ペルーのホームセンター大手のSodimac(ソディマック)は大手マーケティング・エージェンシーのMcCann Lima(マッキャン・リマ)とタッグを組み、ペルーを縦断する高速道路においてVRを活用した広告キャンペーン「Hijacked Highway(高速道路をハイジャック)」を実施しました。

高速道路での広告手段は看板広告が一般的です。なぜSodimacは高速道路でVRを活用した広告キャンペーンを実施するに至ったのでしょうか?

400以上も立ちはだかる看板広告の中で

高速道路パン・アメリカン・ハイウェイは夏になると連日、旅行客の車でゴッタ返します。高速道路は格好の宣伝の場であり、道路脇には400以上の企業ブランドの巨大な看板広告が立ち並んでいます。このような看板広告の競争が激しい中で、いかに看板が凝ったものでも、注目を引き難いのです。

そこでSodimacとMcCann Limaは看板広告ではない、異なるユーザー体験を提供するためにVRを活用することにしました。

高速道路でVRを配布

高速道路の料金所の前でSodimacのスタッフが車の乗員にVRカードボードとVR視聴ガイドを配布しました。

 


VRカードボードにスマートフォンをセットします。ユーザーはVR視聴ガイドに沿ってVR動画をダウンロードすると、VR動画を視聴することができます。



すると、VR動画ではSodimacで販売している家具や玩具が、高速道路上に巨大な動く家具、玩具となって現れます。Sodimacが販売している玩具のブランコが行く手を遮ります。

 


Sodimacが販売しているシャワーノズルも巨大な蛇のように目の前登場します。

 

 

次には、荷台車も突然横から道路上を遮って渡ってきます。

 

VRカードボードを通して視聴するVR動画は前もって録画されたものであり、ライブ映像ではありません。しかし、動画の舞台は高速道路であり臨場感を掻き立てます。VRカードボードは合計4万枚配布され、体験した人にとっては、看板広告よりも圧倒的に印象に残るプロモーションになったのではないでしょうか。

場所と条件を上手く活用したプロモーション

SodimacのVR動画はライブ映像ではないものの、視聴者が現在進行形で車で走っているのと同じ高速道路が舞台になっているので臨場感があります。また、Sodimacの商品そのものをVR動画に登場させており、ブランドを強く印象付けることに成功しています。

企業ブランドがユニークなユーザー体験で、ブランディングを実施したい場合にヒントとなるVR事例です。ますます盛り上がりをみせそうなVRを活用する企業の試みについて注目し続けたいものです。プロモーションの様子は以下のYoutubeから。

All Source by McCann Worldgroup Latam Youtube 

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森本進也
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森本進也

ライター。1989年生まれ。IT、経営、マーケティング、金融、バイオ、医療等の領域において海外の最新トレンドを追っている。好きなメディアはTechCrunch、Business Insider、Scientific American。