チャットツールとして知られるFacebookの「Facebook Messenger(フェイスブック メッセンジャー)」は、仕事上の連絡手段として、利用されている方も多いサービスです。最近では、企業やメディアがMessenegr(メッセンジャー)の機能を活用し、*Bot(ボット)として使用するケースが増えていることをご存知でしょうか?今回は、Messenger bot(メッセンジャーボット)を活用している企業事例をご紹介します。
*ボット…ロボットの略で人間に代わって自動でプログラムを実行するシステム
Messenger Bot(メッセンジャーボット)とは?
メッセンジャーボットは、今年4月に導入された機能で、天気を知らせる機能やホテルの予約の確認、買い物のレシートの受け取りなど、生活で必要になるあらゆるアクションを行うことが出来ます。また、自分の必要に応じでパーソナライズしボットを通して簡単にアクション行える点が、メッセンジャーボット最大の魅力。アカウントは企業や個人など関係なくFacebookアカウントを保有するユーザーであれば、誰もが保有することが可能です。
現在、全世界世界中で3万4千ものボットが存在していますが、そこまで認知度が高くないのが実情です。具体的にどのような特徴があるのか、紹介したいと思います。
メッセンジャーボットの特徴
1)コンピュータープログラムの機能や管理するコードを有するAPIを送信/受信が可能。テキストの送受信機能や画像、ユーザーに対する行動喚起をボット上で行えます。
2)テンプレート型のメッセージ機能。あらかじめ一定の形式があるため、画像やボタンなど、新たに必要に応じてプログラミングを行う必要がありません。
3)ウェルカムスクリーンを搭載し、自然な形でユーザーと会話を始めることができます。また、ボットとはいえ、ユーザーの好みに合わせての情報配信やカスタマーサービスを瞬時に行うこなうことが可能です。
Facebookよりスクリーンショット
企業はどうやって使う?
日本の企業での事例が少ないですが、海外では多くの企業が使用しています。今回は、海外企業を中心とした利用事例をいくつか紹介します。
スタートボタンを選択した後、ボットからメッセージが届きます。上記の写真には、「こんにちは、私は、ガーディアンボットです。私が、最新ニュースをお届けさせていただきます。毎朝ニュースをお届けいたしますか?」というメッセージに返答する形でボットとのやり取りを行います。
返答を行う際は、上記の写真のような選択肢が出てきます。自分の好みによって選択肢から選択する事ができます。
設定などを行うと、その日のニュースを配信してくれます。ボットの種類によって設定などは異なりますが、会話の形式はほとんど同じです。メッセンジャーボットは現在、世界各国で企業やメディアなどが活用しています。
ボットで送金も
海外送金(Remit Rader)
(画像左)検索後、一番最初に出てくる画面。一番下の「Get Started(スタートする)」を選択し、ボットをスタートします。
(画像真ん中)スタート後、自動でボットからメッセージが届きます。「こんにちは、私はGalloeoのボットです。あなたが送金、または、送金を受け取る場合、あなたの手続きをお手伝いさせていただきます。」
(画像右)「表示する」を選択すると、即時返信が届きます。
用途別の提案も
花屋ECサイト(インターネット花キューピー)
インターネット花キューピーは、インターネットを中心にEC販売で花を提供しています。ボットでは、用途に合わせてお花を選択することができ、候補として約5つの花を提案してくれます。
料理の参考にも
レシビ紹介(DinnerIdeas)
夕食のレシビを紹介するボットで、使用頻度を1日1回もしくは、1週間に1回の中から選択する事ができます。選択後、ボットがオススメレシピを教えてくれるので、すぐに調理を始めることができます。
パーソナルスタイリストの役割も
スタイリスト(Epytom)
洋服のスタイリストとして、ECサイトと連携を取っているサービスの「Epytom」。最初に、スタイリングのコツを写真と共にアシストしてくれます。アイテムごとに色や形など細かい部分でも、どのようなスタイリングがいいのか、ユーザーの好みや地域のトレンドに合わせて(上記写真の地域設定は渋谷です。)徹底的にアシストしてくれます。もちろん気になる商品があれば購入も可能です
位置情報を活用して天気予報も
天気予報(Yahoo Weather)
Yahoo Weatherでは、位置情報で現在地をや場所をサーチしてから、気温を予測してくれます。予報結果を、友人に共有することも可能。
仕事探しも可能
ビジネスSNS(Wantedly)
「Wantedly」のボットでは、自分の気になる業種の募集情報を調べることができます。気になった情報があれば、リンクより情報に直結することも。
データ管理し、自身のヘルスケアも
パーソナルトレーナー(GymBot)
パーソナルトレーナーとして運動の管理や、アドバイスを行うボットである「GymBot」は、自分の用途(エクササイズ・ウェイト・競争)に応じて選択ができます。用途別の運動では亜消費したカロリーなどもチェックができ、自分を記録をデータベースとして、自動的に記録してくれます。
好きなチームの情報をいつも早く
スポーツメディア(The Score)
The Scoreは、自分の応援してるスポーツチームの情報を即時知る事のできるメディアボット。選んだチームに関連する情報をアシストしてくれるボットになっています。
さいごに
メッセンジャーボットは、パーソナルアシストとして、ユーザーごとに知りたい情報や商品などをカスタムしながら、必要な事に絞り、情報収集すること事ができます。ユーザー自身が選択をし、情報収集していくため、密なコミュニケーションが可能になるプラットフォームと言っても過言ではありません。今後、日本でもどのような使われ方がされるのか、注目していきます。