Instagram(インスタグラム)は、企業がInstagramのプラットフォーム上でより簡単にビジネスを展開できるよう、全世界で2500万件以上に登録されているビジネスプロフィールの機能として、アクションボタンを追加すると発表しました。さらに、ダイレクト機能の改善も行われるとのことです。日本国内でもビジネスプロフィールを持っているアカウントであれば使用できます。
ダイレクト機能の改善でカスタマーサービス向上へ
ビジネスアカウントでは、ストーリーズや宣伝投稿のパフォーマンスをリアルタイムに測定できます。アカウントのフォロワー、投稿やストーリーズへの反応も詳細に把握できるほか、営業時間、住所、電話番号などのビジネスに関する情報も掲載できます。
Instagramによると、ユーザーの多くがビジネスのInstagram Stories投稿やフィード投稿を閲覧後、ダイレクト機能でメッセージを送っています。ビジネスとメッセージを交わすユーザーは毎月1億5000万以上。そのやり取りの3分の1はストーリーズの閲覧がきっかけだとのことです。
そこでInstagramはダイレクト機能の改善を打ち出しました。
ビジネスプロフィールを利用しているアカウントでは、潜在的な顧客からメッセージを受け取っても、メインの受信箱に表示されないために見落としてしまうことがありました。それが今後は、新規顧客からのメッセージも一つの受信箱に表示されるようになります。
さらに、重要なメッセージに★マークを付けたり、フィルターをかけて未読メッセージを探せたりできるようになります。よくある質問に対し、事前に用意した回答を簡単に返信できる機能のテストも数週間以内に始まる予定とのことです。
新機能「アクションボタン」が新たな購買体験を生む
これだけではありません。
ビジネスプロフィールの上に、「チケット購入」「予約」などのアクションボタンを追加できるようにもなります。これにより、ビジネスやサービスの発見から購買行動まで、すべてのアクションをInstagramのプラットフォーム上で完結できるようになりました。
ビジネスプロフィールへのアクションボタンの追加は無料。ただし、各種サービスを提供する企業とは個別に利用料が発生するとみられます。
アクション内の自動入力機能により、利用者は自身のFacebookプロフィールから情報を引き出せるほか、支払い機能では今後の買い物のために支払い情報を保存できます。
サービスを提供する企業に対しては、支払いに必要なクレジットカード情報を提示する必要があるものの、これ以外の情報を共有する必要はないとのことです。
現在サービスを提供する企業の多くは米国拠点ですが、今後グローバルでのパートナーを拡大予定とのことです。
現在サービスを提供している企業は以下のとおり。
Acuity、Atom Tickets、Booksy、ChowNow、Eatstreet、Eventbrite、Fandango、GrubHub、MyTime、OpenTable、Reserve、Restorando、Resy、SevenRooms、StyleSeat、Tock and Yelp Reservations
今後サービスを提供する企業は以下のとおり。
Appointy、Genbook、LaFourchette、Mindbody、Schedulicity、SetMore、Shedul and Vagaro
InstagramはCOMPASSの取材に対し、広報を通じて以下のコメントを出しました。
「フィード投稿やストーリーズ投稿などのコンテンツを見た利用者やフォロワーをいかに顧客に変えるか。商品やサービスを購入するなど、アクションをとってもらうか。ビジネスプロフィールにとって非常に重要な点です。アクションボタンを利用すれば、アプリ内から外部サイトに遷移することなく、より簡単に売上などのビジネス結果に結びつけることが可能です」