こんにちは、石井リナです。
誕生日のお祝いにすることといえば、何を思い浮かべますか?プレゼント交換をする、ご飯を食べにいく、など、オトナの方々はそうしたことを想像されると思いますが、若い女の子の間では、動画を作成し、送り合うこと文化があるというから驚きです。
今回は18歳、19歳の大学生3人に協力頂き、なぜ、動画を作成するのか、作ったあとはどうするのかなど聞いてきました。
【仮名】
左)みか 真ん中)さき 右)あすか
お祝いする気持ちが手紙から動画になっただけ
石井リナ:若い女の子たちの間で、友人の誕生日の時には、プレゼントなどの他に、動画を送り合うと聞いたのですが、本当ですか?
みか:そうですね、みんなやってますね!
あすか:誕生日のお祝いなどに手紙を送りあう文化は昔からあると思うのですが、それがコラージュ画像になり、今ではコラージュ動画になっているのだと思います。
▼コラージュ画像例
https://twitter.com/dreamhigh_iu/status/740386609787482112
▼コラージュ動画例
石井リナ:なるほど、ではお祝いの気持ちの表現が、手紙というフォーマットから、動画になったということなんですね。
さき: あとは、動画の方がSNSに投稿しやすかったり、たくさんのシーンを見せてあげられるので動画の方が、いいなと思っています。
石井リナ:どの位の頻度でみんな作っているんですか?
みか:結構時間のかかる大作を、去年は4本くらい作りました。
あすか:動画編集が上手な子にどうしても仲間うちでも偏ってしまいがちなのですが、多い子だとそれくらいですね。
石井リナ:大体1本作成するのにどれくらいかかるんですか?
みか:写真や動画の収集、編集作業で2・3週間はかかってしまいます。
石井リナ:そんな時間かけて作るって大変ですね…!(私が高校生、大学生だったときはせいぜいコラージュ画像だったな…)
動画作成はFlipagram率が高い
石井リナ:作成するときは、何のツールやアプリを使って作成するんですか?
みか:CuteCut(キュートカット)や、LINEcamera(ラインカメラ)、Flipagram(フリッパグラム)を駆使して作ってます。LINECameraで画像に文字を入れて、音楽を入れるのをFlipagramやCuteCutでしてます。細かい秒数の調整が必要なときはCuteCutで行うので、メインはCuteCutですね。
あすか:私が作ったときは、MixChannel(ミックスチャンネル)か、Flipagramのどちらかで作りました。ただ、MixChannelはよくアプリが落ちてしまうので、そこが使いづらい点でした。
さき: 簡単なので、私はFlipagramの一択です。
石井リナ:作った動画はどうやってプレゼントするんですか?
あすか:みんなでピクニックしたときに、PCの画面で流して見せてあげました。その後データもプレゼントしました。
さき: 私の誕生日のときは、データでも送ってもらったんですけど、自慢したくって各SNSにも投稿しましたね。
あすか:プレゼントで貰った場合は自身のTwitterに投稿することも多いですね。作成した側だとその子のツイートをRTして拡散したりもします。SNSに投稿しないと、作成に携わった子から、「Twitterに投稿すると思ってたのに」って言われたりもしますね。
友人同士のサプライズが加熱している?
さき: 全員に動画を作るわけではなく、仲が良ければ良い程、買ったプレゼントではなく、動画のプレゼントもするってことが多いと思います。
みか:彼氏には動画を送ったことはないんだけど、友達には動画のプレゼントをすることが多いですね。
石井リナ:女の子同士の誕生日サプライズが加熱しているんですね。
さき: 授業中に花束渡されたこともありました。(笑)
あすか:私はカラオケに誘導されて、サプライズしてもらいました!
石井リナ:女子高生や、女子大生の間でサプライズすることが普通なんですか?
さき: 年々気合を入れてきているところはありますね。少し前まではレアな感じでしたが、今は普通になってきている気がします。大学生の中では、リムジンバスでパーティーしたりも流行ってますよね。
サプライズのネタ探しはYoutubeでも
石井リナ:サプライズのネタ探しとかってどうしてるんですか?
さき: 友達などがやっているサプライズがTwitterで拡散されて回ってくるので、それを参考にしたりします。
みか:全然知らない人の投稿もTwitterで流れてくるので見ちゃいますね。あとはネタ探しで、Youtubeでわざわざ調べたりもします。
あすか:YoutubeやTwitterで流れてくるサプライズ凄い人は凄いんですよ!例えばこれとか。
▼サプライズ例
https://twitter.com/kyon29ooo/status/752842392722563072
石井リナ:(Facebookで流れてくるフラッシュモブみたいな感じなんだろうな……)そういう子たちの派手なサプライズみて羨ましいと思う?
一同:うん(頷く)
さき: あと自分たち以上だと負けた気がする(笑)
あすか:確かに。
石井リナ:リアルな声が聞けて面白かったです!今日はありがとうございました。
さいごに
友人同士のサプライズは私が高校生や大学生の頃から、女の子同士の習慣にあったものです。手紙や寄せ書きという形ではなく、動画加工アプリを活用したコラージュ動画のようなものに形を変えているということでした。
彼女たちが見ているTwitterのフィード上では、サプライズ動画もよく流れてくる状態です。その中で彼女たちの目は肥え、アウトプットの質も年々上がり、サプライズというコンテンツに関しても楽しんで取り組んでいるようです。元々ある欲求や、コミュニケーションが、テクノロジーの発展で形を変え、アウトプットしているという一例なのではないでしょうか。