インフルエンサーマーケティングというと、Instagramに投稿を依頼する、イベントに来てもらってその様子をInstagramに投稿してもらうなどの、投稿にひもづく施策が多くなっています。そのような中で、世界的に有名なヘアケア・ボディケアブランドの「LUX」(ラックス)では、長期的にインフルエンサーを活用したプロジェクトを実施しました。また日本にとどまらず、海外にインフルエンサーを連れていくなど、グローバルな取り組みを実施しており、その様子をご紹介したいと思います。
NYでの貴重な体験を提供
LUXでは、モデル、デザイナー、ブロガーなど多様なジャンルで活躍し、若い女性に影響を与えているインフルエンサーを集め、LUXのアンバサダーとして「LUX girl」(ラックスガール)を発足しました。LUXが、女性の成長を応援するブランドであることを、世の中にさらに定着させられるように、LUXgirlを通して発信しました。そのプロジェクト活動の内容は日本の域をこえます。NYでのスチール撮影の体験や、海外でも人気を誇るハリウッド女優 スカーレット・ヨハンソン氏との対談など、非常に貴重な体験を提供してきました。
LUXプロダクトを使用したヘアアレンジの撮影
https://www.instagram.com/p/BHFpqwkBNEn/?taken-by=lux_luxgirl
スカーレット・ヨハンソンによるビューティー・ティップスの受講
https://www.instagram.com/p/BHGBUTqBalU/?taken-by=lux_luxgirl
カフェ、ストリート、ルーフトップでの撮影
LUX girlのメンバーにとってもNYでの体験は非常に貴重だった様子が、彼女たちのInstagramでも分かります。
https://www.instagram.com/p/BKQ5T0SDOBI/
世界的インフルエンサーとエクスクルーシブな1日を
また、NYだけでなく、LUX girlとのプロジェクトは日本でも展開されます。57万人のフォロワーを誇る世界的インフルエンサー ダニー・ソング氏を迎え、人気ショップでファッションコーディネートを学んだり、生花の体験をするなど、エクスクルーシブなツアーを開催しました。
世界的なインフルエンサー ダニー・ソング氏
ファッションコーディネートを学ぶ
生花体験
夜は LUXオリジナルメニューのディナーを
「SNSって自分のためにやるものでしょ?」
また、COMPASSでは、世界的に活躍するインフルエンサーとしてダニー・ソング氏にインタビューも行いました。
――インフルエンサーという仕事についてどう考えていますか?
もともと裕福な家庭で育ったわけではないから、インフルエンサーの姉も私も、家族のために働いている部分があったの。だから、SNSを通じて、より多くの人に影響力を与えられる存在になったことについてとても恵まれているなと感謝しているわ。
――自身のSNSを通して、発信していこうと思っているコトやルールはありますか?
発信しようとおもったときに、やらなきゃやらなきゃ!と思って、人形になったような気分になったことが過去にあったの。でも、SNSって自分のためにやるものでしょ?だから、自分が本当に好きなもの、信じているものしか発信しないようにしているわ。Instagramを開始した、4年前からフォローしてくれる人はファミリーと一緒だから、本当に私らしい、自分自身を発信していこうと思っているわ。
――Instagramはあなたにとっての人生どのように変えましたか?
Instagramで憧れてたブランドと仕事ができるようになったりしたので、確かに生活は変わりました。生活をポジティブな方向に変えてくれたものだとは思っているけれど、自分自身は変わったとは思っていないわ。
――今後の目標や夢は?
1年前から姉と一緒に洋服ブランドを持っているんだけれども、どんな活動を通しても、私はLOVE & PEACEを発信することをやっていこうと思っている。世界どこでも必要なものだから、それ以外はないかしら。
長期的かつ、本質的なインフルエンサーマーケティングを
LUXといえば、ハリウッド女優を起用したCMの印象が強いかもしれません。そんな世界的トップブランドのLUXが実施したプロジェクトは、インフルエンサーをアンバサダーにし、グローバルな体験を提供するという、等身大なアイコンを用いたプロモーションでした。また、インフルエンサーに対して、貴重な体験を提供していくことによって、彼女たちに本心から楽しんでもらい、ブランドに対し好感を持ってもらうという良いサイクルが生まれるものだったと感じます。本心から楽しんでもらうことによって、自然と彼女たちはその感動をSNSにシェアしている様子が分かります。インフルエンサーマーケティング=投稿依頼であるというような安直な考え方や施策が多い現在、本来の意味でのインフルエンサーマーケティングや在り方を考えていく必要がありそうです。