女性軽視の発言が注目されたドナルド・トランプがアメリカの大統領に就任後、世界各地で女性の権利を訴えられています。デモである、Women’s Marchが行われたりと2017年はこれまで以上にフェミニズムが叫ばれています。
そのような中、InstagramやTwitterで多く使用されている「#mybodymychoice(私の身体、私が決める)」というハッシュタグをご存知でしょうか?今回は現在までInstagramで9万件以上の投稿がされている#mybodymychoiceに注目していきます。この#mybodymychoiceには複数の意味があり、女性の身体に関する世間の通説、こうあるべきという考えに疑問や訴えを投げかけているものがほとんどです。大きく3つの意味合いにフォーカスしてご紹介します。
1、体型に関する理解を
初めにこのハッシュタグに含まれる意味として挙げられるものは、女性の体型に関するもの。サイズ0であることが女性らしいという考えに対して、自分の身体に自信を持つこと、他人の意見に振り回されないといった考えを示した投稿が多くみられます。
https://www.instagram.com/p/BQgIbAcjBCA/
(なぜサイズ0でないと自分の身体を嫌わなければならないの?なぜ私の身体や私の美しさ、私自身に関する他人の意見を気にしなければならないの?なぜみんなが私たち女性を判断する権利を持っているの?ブラックでもホワイトでもイエローでも、私たちは美しいし、私らしくいていいの。自分自身の身体を恥じることはやめて。私はカービィーだし、そのことを誇りに思っているわ。カービィーであることは直さなければならない問題ではないの。私たちの身体に対する意見なんかに屈しないということを見せるのよ。カービィーであることに誇りを持ってあなたらしく!)
(あなたは私を自分のものにしたつもりかもしれないけれど、私の身体はあなたの所有物じゃないの)
2、子供を産まないという選択の自由
子供を産まないという選択をしても、それは女性の自由です。しかし、実際はそんな女性に対して口撃する人も多く、肩身の狭い思いをする人も多いです。女性に対して必ず母になるべき、といった考えを押し付けることはできません。
”女性であるだけで人間として完成している。母親業はオプションにすぎない”
(これはフェミニズムについてじゃなく、ただの事実よ。)
””キャリアにこだわりすぎじゃない?” ”あなたもいつか気が変わるわよ” ”子供こそが人生の意味を教えてくれるのよ” と言われても彼女は主張した”(こんなことばかり聞かされていて、自らの選択や事情で子供を持たない女性を支えなきゃ)
3、レイプ事件への訴え
レイプ事件の件数が特に多いことでも知られるアメリカ。しかし、同意のない性行為を受けた被害者に対して、「女が悪い」「そんな服装をするからだ」といった声は少なくありません。どんな格好をしていてもそれは彼女たちの自由であり、性行為の相手を選択をする権利があります。
(私の身体、私が決める。ドレスを着ていてもYESという意味ではない。)
”自分のことをコントロールできないからって、女性に肌を隠しなさいというのはおかしいわ。そういう男性がこそが被害者を批判するのよ”
自分の好きなものや日常をシェアする為に使われることの多いSNS。しかし、最近では社会問題や自身の意見を積極的に述べる場所としても多く活用されています。簡単に自身の意見を発信し、世界と繋がることができるツールがSNSでもあります。ハッシュタグから見る社会の声を、今後もCOMPASSでは紹介していきます。