ナビスコのクッキー「OREO」(オレオ)が、新しい味のアイデアを一般から公募する「#MyOreoCreation」Contestを開催しました。アイデアが採用された場合、アイデアの味のOREOが製品化されます。また、このコンテストは単なるアイデアを集めるだけのコンテストではありません。
このコンテストは、SNSやインフルエンサーを活用したマーケティング施策としても非常に秀逸です。SNSをうまく活用したコンテストで、OREOは熱狂的なファンを増やすことに成功しています。コンテストの内容、仕掛けは一体どのようなものだったのでしょうか?
#MyOreoCreationへの応募方法
以下の方法で#MyOreoCreationに応募できます。
①指定の番号にアイデアを書いたSMSメッセージを送信。
②TwitterもしくはInstagramに、ハッシュタグ#myoreocreation、#contestをつけてアイデアを投稿。
③OREOの公式Twitter、Instagram、Facebookアカウントの投稿に対してアイデアをコメントする(※ハッシュタグ#myoreocreation、#contestをつける)。
投票で1位に選ばれたアイデアの味はOREOクッキーとして製品化。さらにアイデア発案者には、50万ドル(5500万円)もの大金が授与されます。
Instagramでは16,000件以上の投稿が
2017年5月8日~7月14日の期間で、OREOの新しい味のアイデアがSNSに多数投稿されました。Instagramでは、ハッシュタグ#myoreocreation付きの投稿が16,000件以上なされています。
例えば、スターバックスのキャラメルフラペチーノ味。スターバックスの人気商品を真似た味です。
少し奇を衒ったアイデアの唐辛子&コーヒー味。唐辛子&チョコレート味のクッキーにコーヒー味のクリームというユニークな味です。
https://www.instagram.com/p/BWXZuHOFrez/
また、Instagramだけでなく、Twitterからもコンテストへの参加が可能です。チーズケーキと苺味のオレオ。なんとも美味しそうな新商品案です。
#MyOREOCreation #contest The cookie would be made of the Cheesecake crust, and cream would be cheesecake w/ strawberry bits. Made in PS. pic.twitter.com/Jh6wu7njLZ
— SolarBleu (@SolarBleu) May 8, 2017
OREOから粋なサプライズプレゼント
OREOは、コンテスト参加者に対してサプライズプレゼントを用意しました。アイデアを提出したコンテスト参加者の一部の人に、当人が発案した味のOREOをプレゼントとして贈ったのです。プレゼントには、「○○さん。アイデアを送ってくれてありがとう。」という感謝の意を伝える手紙も添えています。
下の投稿では、ユニコーンオレオクッキー ブルベリー&ラズベリー味クリームというアイデアを提案した人には、その味のOREOを贈っています。
チェリーコーラ味の発案者にはチェリーコーラ味のOREOが。
Thank you, @Oreo! #CherryColaOreo pic.twitter.com/qKRx69g8zW
— Taylor Nicole (@taylornicole89) June 14, 2017
これらのアイデアの味が実際に製品化されるわけではありません。しかし、このサプライズプレゼントは、非売品であり世界に1つしかないものです。サプライズプレゼントを受け取った参加者は、コンテストへ参加してよかったと思うだけでなく、オレオへの好意度もより強まるのではないでしょうか。
TwitterやInstagramなどのSNS上では、多くの人がOREOからのサプライズプレゼントについてシェアしています。OREOは、コンテストをブランドイメージの向上にも繋げています。
コンテスト周知のためインフルエンサーも起用
コンテストを成功させるためには、より多くの人にコンテストに参加してもらう必要があります。そこでOREOは、俳優などの著名なインフルエンサーからマイクロインフルエンサーに至るまで、多数のインフルエンサーを登用しています。OREOはインフルエンサー登用により、多くの人が#MyOREOCreationに参加したくなる空気を醸成しました。
今回のコンテストでOREOが登用したインフルエンサーに、俳優のFreddie Prinze Jr.氏がいます。
また、クッキーのコンテストであるため、10万フォロワーを誇る料理研究家のインフルエンサーClaire Thomas氏も登用されました。
様々な仕掛けにより、非常に多くのアイデアがSNSに投稿されました。また、発案者に対してそれぞれの商品をサプライズで送付していることも、1to1でコミュニケーションを取ろうとしているOREOの姿勢が伺えます。
Source by OREO