Pinterestがオフラインのプロモーション「What if(もし、してみたら)」を実施しました。「口紅を塗る男性」などのユニークな写真を、ニューヨーク市内の看板やデジタルサイネージに表示しました。こうしたメッセージの背景には何があるのでしょうか?
未来志向な「Pinterest」
Pinterestは他ユーザーが公開しているイメージ画像を保存したり、ブックマークしたイメージ画像のブックマーク集(※「ボード」という)を他ユーザーに公開することのできるサービスです。
主には過去に起きた出来事をテキストやイメージ画像で投稿して、他ユーザーと共有・交流するのがFacebookやTwitterなど一般的なSNSです。しかしPinterestは、将来してみたいことの行動計画を練る、面白いアイデアを探すなど、未来に向けて利用される傾向にあります。Pinterestの調査によれば、84%のユーザーがPinterestは新しいことを知る助けとなり、70%のユーザーがPinterestでは新しいことを学ぶために画像を保存していると答えています。
新たなチャレンジを後押しする「What if(もししてみたら)」
ニューヨーク市内の看板やデジタルサイネージに「What if(もし、してみたら)」というワードと、既成概念にとらわれないチャレンジをする人の姿を表示しました。このプロモーションにより「こんなことしたら他の人にどう思われるのだろうか」、そんな既成概念にとらわれている人を「What if(もし、してみたら)」というキャッチコピーで後押しします。
さらに、このプロモーションには、ジェンダー規範に縛られることのない行動を後押しするメッセージ性も込められています。
男性が口紅を塗ってみたらどうだろうか。
タトゥーをしてみたらどうだろうか。
クリームがたっぷり乗ったアイスクリームを食べてみたらどうだろうか。
髪の毛をバッサリ切ってみたらどうだろうか。
チャンレンジを見つける場に
このプロモーションの狙いは、看板やデジタルサイネージで「What if(もししてみたら)」と呼びかけ、これまでみんなが躊躇していたことに思い切ってチャレンジしてもらうよう後押しすることです。
また、「What If 」というキャッチコピーも非常に秀逸です。新たなチャレンジに取り組む後押しになるメッセージを、短いながらも上手く包括できています。Pinterestを他のSNSやサービスと差別化し、「チャレンジを見つける場」であることや、プラットフォームとしてチャレンジすることを後押ししているという姿勢も伝えることができるでしょう。
Source by Pinterest