イベント開催者にとっては、イベント開催本番の運営だけでなく、イベント後、来場者に向けてイベントの様子をお知らせするフォローアップも1つの重要な仕事です。フォローアップの1つに、イベントで撮影された数々の写真を1つの写真集(アルバム)にまとめ、来場者に公開する取り組みもあるでしょう。
しかし、昔と異なりイベントで撮影された写真というのはプロのカメラマンが撮影した写真だけではなく、イベント来場者がFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSに投稿した写真も存在します。また、それぞれのSNSを検索して来場者が投稿したイベント写真を探すのは大変労力がかかります。
今回、ご紹介するサービスShoto(iTunes、Android、Web)はその労力を省いてくれます。ShotoはFacebook、Instagram、Twitter上に投稿されたイベント関連の写真を自動で収集して1つのアルバムにまとめてくれます。
Shotoとは
Shotoは2013年、米国カリフォルニアで設立され、これまでに175万ドル(約1億9500万円)の資金調達に成功しています。元々、Shotoは異なるユーザーのデバイスに保存されていた写真やビデオを、簡単に1つのクラウド上のアルバムへの保存するアプリとしてスタートしました。そして、友達や家族などの間で活用されてきました。
今回、ShotoはAIを活用し、SNS上の写真を収集して1つのアルバムを作成する機能を補強しました。これにより、大規模なイベントを開催するイベント開催者が活用できるサービスに進化しました。
ハッシュタグのみならず、ジオデータをもとに取捨選択
イベント開催者は来場者に対して、SNS上に投稿する写真に指定のハッシュタグをつけるようお願いします。するとShotoは、SNS上で公開されている指定のハッシュタグがついた写真を収集して、Shotoのクラウド上の1つのアルバムに集約します。
Shotoはハッシュタグのみを参考に、収集する写真の対象を決定するのではありません。ハッシュタグのついた写真の位置情報、写真を投稿した来場者の情報を含めたジオフェンスを参考に、イベントに関連性の高い写真のみを収集します。ここにAIが活用されています。
例えば、結婚式の主催者が♯Rahul&Neha’sWedddingとハッシュタグを指定し、来場者にSNSに投稿する結婚式の写真にハッシュタグの付与を依頼しておきます。すると、Shotoが自動で写真を収集し、アルバム「Rahul&Neha’sWeddding」を作成します。
また、アルバムは特定のメンバーに限定公開したり、一般公開にしたりなどと公開範囲を選択することができます。
カメラマンは写真を販売するプラットフォームとしても
プロのカメラマンはアルバムに写真を掲載するだけでなく、販売するプラットフォームとしても利用できます。イベントの来場者は、Shoto経由で購入したい写真をカメラマンに注文することが可能です。
SNS上に、掲載される写真の量は爆発的に増えたものの、手軽に写真を一元管理するプラットフォームは多くありません。多くのSNSを横断し、1つの場所にまとめてくれるという点では、イベントなどのシーンにおいて、企業も活用したいサービスです。
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