日本でもマーケッターのみなさんがSnapchat(スナップチャット)に興味を持ち始めている頃ですが、海外では既に若年層ユーザーとの接点の場として企業の活用が進んでいます。 米国では、13才~34才までのスマートフォンユーザーの6割がスナップチャットを利用していると言われています。
また、下記のデータは2014年のデータとなりますが、他のSNSと比較しても利用ユーザーは10代後半~30代前半の若年層ユーザーに偏って構成されているのもSnapchatの特徴です。
また、Snapchatがここまで注目されているのは、その急成長性にもあります。1日の視聴回数は約80億回とも言われ、他のSNSより早いスピードでアクティブユーザー数を増やしていることでも話題となっています。
TechWeezより
企業事例としては、米国で「Starbucks」が会員限定サービスアプリ「Starbucks Rewards」のプロモーションとしてSnapchatの加工フィルタを活用したキャンペーンを展開しました。この結果、1700万人がStarbucks Rewardsを利用し、1ヶ月で700万円の注文に繋がりました。これは米国の店頭での売り上げの21%を占め、売り上げアップに大きく繋がったという結果が上がっています。
AdWeekより
日本では若者に流行しているだけですが、企業がマーケティングに活用する日も近いはずです。しかし、そもそもどうやって使うの?何が出来るの?と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はSnapchatの基礎的な役割を紹介します。 Snapchatが保つ役割は以下の3つです。
・SNS
・連絡ツール
・加工
InstagramはSNSかつ加工アプリであるのに対し、SnapchatはLINEの様な連絡ツールも包括していることが特徴です。 操作方法は基本的にスワイプして4画面で使用していきます。アプリを開くとすぐにカメラが起動します。ここで写真や動画を撮影し加工することができます。上にスワイプするとマイページ、左にスワイプでチャット、右にスワイプでストーリー、さらに右にスワイプするとDiscoverという画面に移動します。
①SNS
右にスワイプすると出てくるのがSNS機能です。「ストーリー」と呼ばれるタイムラインは24時間以内に投稿した自分の投稿や、友達追加しているアカウントの動画や写真を見ることができます。24時間以内に投稿されたコンテンツは全てひとつなぎで流れてきます。また、一度友人の動画を見始めると次に掲載されている他の友人の投稿も流れ始める仕組みとなっています。
②連絡ツール
左にスワイプすると出てくるのがメッセージ機能です。友達と電話やメールの様に、メッセージ、写真、動画をを送り合うことができます。また、相手がオンライン中であればビデオ通話も可能です。連絡ツールとしての懸念事項は以下3点です。
1.MAX10秒でテキスト、画像、動画は消える
2.リプレイ機能は1日1回のみ
3.スクリーンショットも相手に通知される
SNS役割を持つ、マイストーリーでは24時間コンテンツは残りましたが、連絡ツールとしてはMAX10秒で消滅してしまいます。またどうにか見よう、残そうとするのにも制約があることを忘れてはいけません。
③加工
Snapchatが日本で流行した一番の理由とも言えるのが、この写真加工機能です。顔を認識してエフェクトをかけることができ、口から虹が出てくるもの、犬のエフェクトがでるものなど幅広く展開されています。海外セレブや有名人たちがこのエフェクトを使った動画や写真をSNSに投稿していったことが日本で大体的に流行り始めた理由です。また文字や絵文字も打ち込めるためためエフェクトを使用しない加工も人気です。
長谷川潤さん @liveglenwood のSnapchatより
アリアナグランデさん Instagramより
まとめ
Snapchatの役割は3点です。
・SNS
・連絡ツール
・写真加工
他のSNSと比較しても急成長していて、なおかつ若年層のアクティブ率の高いSnapchatは日本でもマーケティング活用が必須になってきます。マーケッターのみなさんも動向チェックしないとまずいですよ!引き続き、COMPASSではSnapchatをマークしていきます。