InstagramやTwitter、Facebookなど様々なSNSツールがある中で今マーケッターが注目すべきなのは「Snapchat」(スナップチャット)です。
海外ではSnapchatを活用した広告やプロモーションをしている企業も多数存在しており、米国では「あなたのマーケティングはInstagram or Twitterどちらでするの?」という様なタイトルで記事も出てくるほど。企業がSnapchatを活用するときに企業が入り込めるポイントとしては3点あります。
1.公式アカウントを運用する
2.Discoverにチャンネルを持つ
3.ライブ配信をする
順番を追いながら事例と共に紹介していきます。
1.公式アカウントを運用する
まず、スタンダードな方法として企業アカウントを開設する方法があります。そして重要なことは、どういうコンテンツを配信するのか、誰が運営していくのか、ということです。Snapchatのターゲットは主に若者であるため、このターゲットに向けたSnapchatネイティブな写真や動画を配信していかなければなりません。
企業アカウントの運用方法として以下が挙げられます。
・FacebookやTwitterに比べてフォロワーに対してパーソナルな投稿
・フォロワーオリジナルの特別なイベントやプロモーションの実施
Snapchatは写真や動画に加工が出来ないため元の素材が重要になってきます。Snapchatは24時間で投稿が消えるため、他のSNSより創意工夫が必要です。
■MARRIOTT INTERNATIONAL (マリオット・インターナショナル)
世界各地にホテルを展開している「Marriott International (マリオットインターナショナル)」はホテル紹介ではなく世界各地の観光スポットなどを配信しています。ワシントンD.C.では、ホテル紹介ではなくナショナルギャラリー付近の美味しいパン屋さんをフォロワーに紹介し、終わりにはナショナルギャラリーに展示されている作品にユーモアのあるキャプションを加えて投稿していました。
clickzより
DrakeのHotline Blingの歌詞You used to call me on my sell phone(君はよく電話をかけてきた)をmy shell phoneに文字っています。
また、フォロワーへのキャンペーンとして4人のインフルエンサーに3ヶ月間、世界各地のMarriottリゾートに宿泊してもらい、その模様をインフルエンサー本人たちがマリオットのストーリーで配信していくというキャンペーンを行いました。
通常FacebookやTwitterでは何度も撮り直して加工して綺麗な写真を投稿します。一方、Snapchatでは加工が出来ないため、よりリアルな動画コンテンツで、インフルエンサーが自身がマリオットの良さを伝えるプロモーションとなっています。
■GrubHub(グラブハブ)
レストランフードのデリバリープラットフォーム「GrubHub(グラブハブ)」ではストーリー上でマーケティング部署の学生インターンを募集しました。
ストーリーに6枚の写真で応募方法についてカラフルに説明しています。一瞬見ただけではインターン募集とは分からない程のカラフル、かつポップなイラストはSnapchatユーザーである若者に向けてのプロモーションであることが分かります。
また、Snapchatフォロワー限定のクーポンコードをストーリーで配信することでフォロワーに特別性を与え、購買促進に繋げました。
2.Discover
Snapchatには公式の広告として「Discover」があります。現在では16の企業が参入しており、毎日最新の写真と動画が配信されています。16の企業には「CNN」や「Cosmopolitan」「Yahoo!NEWS」など様々なジャンルにおいて、影響力のあるメディアが参入しています。現在はこれらの企業による独占状態です。Discoverは全世界のSnapchatユーザーに配信されるため、リーチ数でいうと圧倒的ではないでしょうか。
■CNN
米国のニュース専門放送局CNNではSnapchatユーザー層に向けて3人の大統領候補者が「大統領になれば若者に向けて具体的に何をしていくか」というスピーチを配信しました。CNNでは政治についてSnapchatユーザー層の若者向けの内容を分かりやすく配信しています。
■COSMOPOLITAN(コスモポリタン)
女性向けファッション雑誌「COSMOPOLITAN」(コスモポリタン)ではファッション雑誌のようにコーディネート紹介からセレブのゴシップ、恋愛コラムなど女性にターゲットを絞り、配信をしています。
Discoverは日本で参入している企業はまだないですが、広告枠が解禁された際には導入を考える企業も多いのではないでしょうか。
3.ライブ
Discoverの下に表示されている「ライブ」。こちらでは、様々なイベント等の生配信をしています。
■FashionWeek(ファッションウィーク)
harpersbazaarより
ファッションウィークでのMichael Korsのショーの様子
ファッションウィークではそれぞれの会場で、ショーモデルが舞台裏の様子や観客がショーの様子をリアルタイムで配信しました。
■グラミー賞
thewrapより
今年行われたグラミー賞ではレッドカーペットを歩くスター達の模様が舞台裏からパフォーマンスまで配信されました。
ライブは単なる生配信ではなく、同じ会場にいる全てのSnapchatユーザーが投稿し共有できるのが特徴です。また、会場に行けなかった人はライブを見ることで行った気分を味わうことが出来、行った人はその日のハイライトとして再度楽しむことができます。
カンヌ国際映画祭などの有名人が多数登場するイベントでは、会場裏や有名人たちのオフショットをライブで見ることができるので人気コンテンツとなっています。
まとめ
Snapchatでマーケティングするには主に下記3項目です。
1.公式アカウントを運用する
2.Discoverにチャンネルを持つ
3.ライブ配信をする
現時点ですぐに利用できるのは1.の公式アカウントの運用です。SNSは早く始めるか否かがフォロワー数の増加にも大きく関与するので、先進的に開始してみてはいかがでしょうか。