Snapchatは2017年6月21日に新しいアップデートを行いました。そこで新しく追加された機能が「Snap Map」です。Snap Mapは、位置情報を利用したサービスで、友達がどこにいるのかを、リアルタイムにマップ上で確認することができます。
リアルタイムで友達の位置を知る「Snap Map」とは?
Snapchatを起動し、カメラ画面で画面をつまむとSnap Mapが起動します。
位置情報を許可すると、イントロダクションが始まります。
次に進むと位置情報を誰に公開するかを選びます。プライバシーが大きく関わるサービスなだけに、全くの他人に対して位置情報が公開されることはありません。友達に一切公開しないのか、Snapchatの友達全員に公開するのか、Snapchatの友達の中から限定的に公開するのかを自分で設定することができます。友達に一切公開しない状態をゴーストモードと呼びます。また、この設定は後から何度でも切り替えることができます。
自分の位置や友達の位置はマップ上にアバターとして表示されます。これによって、友達が自分の近くにいるかどうかが一目でわかります。次の予定まで少し時間があるけど、お茶する友達がいないかな、などと思った時に近くに友達がいるかどうかを探すことができます。
位置情報はアプリを起動するたびに更新され、アプリを閉じてから8時間は、最後に起動した際の位置情報が保存されます。位置情報が非常に正確なため、自宅に帰る際などはゴーストモードにしておかないと、自宅が特定されてしまうといったトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるので、注意が必要です。
また、Snap Mapを使っている人がみんなのストーリーにスナップを投稿すると、Snap Mapを使っている全ユーザーのマップ上に投稿が表示されるようになります。しかし、投稿されたすべてのスナップがマップに表示されるわけではありません。マップ上に表示されるスナップは、Snapのコンピューターによって自動で選ばれ、マップ上にマーカーで印をつけたような状態になります。
さらに、多くの人に再生されているなど、面白そうなイベントや出来事が起こっている場合は、これも自動で選ばれ、こちらはマップ上にストーリーのサムネイルが登場します。
みんなのストーリーは世界中に公開される可能性があり、投稿する際には場所や人物を特定できてしまう可能性があるので、自撮りのスナップを投稿する際などには、気をつける必要があります。
Snapchatは、オフラインとの連動で差別化を
Snap Mapはリアルタイムで位置情報がわかるため、扱い方を間違えれば事件や犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。しかし、きちんとプライバシーを気にかけて利用すれば、オンラインとオフラインを繋いだユニークな機能です。
Snap Mapの登場には、Snapchatが行ったZenlyの買収が大きく関係しています。位置情報共有アプリZenlyは、ティーンが主なユーザーとなり、2017年6月現在で400万以上ダウンロードされている人気サービスです。機能自体はSnap Mapと大きく類似しています。ここ数年では、IngressやSwarmなど、自分の位置情報を活用したゲームやSNSが登場し、人気を呼んでいます。
こうした位置情報を活用したサービスの流行は、若者たちが位置情報を公開することに対して、抵抗がなくなってきているとも言えます。Instagram Storiesという手強い競合サービスがあるなかで、オフラインで友達と会うことをサポートしたSnapchat。この新機能をきっかけに若者の心を取り戻せるのでしょうか。
Souce by Snapchat、Snapchatアプリ