2016.9.14

Youtuberの存在は、ようやく日本でもインターネット上から生まれるインフルエンサーとして、認知されています。しかし、彼らがどのように自身のチャンネルやビデオから、収入に繋げているのか、多くは謎に包まれています。

実際に、Youtuberがどういった流れで収益を得ているのか、という内容を赤裸々に公開したのが、オーストラリアのインフルエンサーWengie(ウィンジー)です。彼女のYoutubeチャンネル登録は268万を超え、影響力を持っています。今回は、彼女が投稿した、「Youtuberはいくら稼いでいるの?」というビデオを参考にYoutubeで収益を生む仕組みを紹介していきます。

 

▼『HOW MUCH DO YOUTUBERS GET PAID?』

Youtuber1年目はかなり厳しい経済環境だった

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Wengie公式サイト 

Wengieは、オーストラリア全土のビューティー部門では、NO,1の定期視聴者を誇るアジアンYoutuberとして活躍しています。彼女の公式サイトは、1日平均18万の閲覧数を誇り、チャンネル定期視聴者数は,100万人以上のソーシャルインフルエンサーの1人です。驚くことに、彼女のYoutuberとしてのキャリアは、まだ2年半だそう。

彼女のフルタイムYoutuberとして初年は、安定した視聴者がつかず、動画にかかる広告収益はほぼ得られませんでした。そのため、経済的に非常に苦しく、食料品を買うのもままならなかったと言います。

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動画よりスクリーンショット 

定期視聴者と収入は比例しない

実際に、Youtuberにとって動画の人気を左右する”いいね”の数また、Subscriber(定期視聴者)からは、直接的に広告収益が発生することありません。そして、動画にいいねをつける事やサブスクライブする、といったアクションが、Youtuberたちの収入に繋がる、と思い込んでいる視聴者が多いそうです。そのような間違った認識を持つ視聴者が多数存在する事から、動画に定期視聴者がつきにくいと、Wengieは指摘します。

制作したビデオは、Youtuberとして活動していくための大切な商売道具です。そして、Youtuberの鉄則とも言えるのが、質の高いクリエイティブなコンテンツを作り続ける作る事です。質の高いコンテンツ制作事は、今後の彼らの人気を左右するのと同じぐらい重要な作業です。週に1・2回の動画制作のかたわら、SNSでの投稿によるファンの獲得、長期的にビデオ制作に打ち込めるかどうかも重要なステップです。

広告還元率は40%~60%ほど

彼女は、「YouTubeで最も広告の還元率が高いカテゴリーは、ビューティー部門である」と明かします。その要因としては、特にビューティー部門は、プロダクトの数だけ広告の数も多いからだそう。広告の種類は、動画の最初にかかるインストリームと呼ばれるタイプの広告や、バーナーなどが、動画内に導入されているインディスプレイタイプがあります。 

その中でも、一定の視聴者数を超えると、大手の企業から配信させる*CPM指数を元にした、広告導入が進められています。このタイプの広告は、表示回数が重要視されるので、定期的に視聴者がついている人気のYoutuberが、取り入れている広告のひとつです。

しかし、視聴者の中には広告をスキップ、またはブロックする方も存在するため、動画に導入された広告が100%マネタイズされるわけではありません。更に、携帯端末はパソコンに比べ広告のエンゲージメントが少ないことから、なかなか収入につながらないという現象に陥るYoutuberも少なくないのです。

*CPMとはCost Per Mille(コストパーミリー)の略で、1000インプレッションあたりの広告コスト

Wengieが過去導入した広告によると、得られる還元率は40~60%ほど

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動画よりスクリーンショット 

スポンサーあってのコンテンツ作り

広告の中でも、企業とYoutuberとの間で結ぶスポンサーシップは、多額の広告収入を生む事が可能です。そのため、一部のYoutuberの間で、商品の良し悪しに関係なく行われ、視聴者から反感を買うケースも多いです。長期的なYoutubeキャリアを考えている人にとって、目先の数万円欲しさの為に、スポンサーを手当たり次第受けいれることは、リスクを伴います。Wengieは、自分の評判を下げてまでお金を優先的に考えることは、割に合わないと述べます。

Youtuberにとって理想的なポジションは、スポンサーを選ぶ側になることです。そして良いと思った商品が自分のスポンサーとして着くことが、究極の立ち位置と言えます。

Youtube以外のビジネスを開拓する

Youtubeを通して、自分のブランドネームを広く知れ渡るキッカケにもなります。Wengieは、「Youtube以外でもビジネスの幅を広げることは、長期的にYoutuberとして活動していく上で重要」だと指摘しています。また、不安定な動画の再生回数、定期購読者からの収入に頼るのは、かなりリスクが高いとも話します。

Wengieは自身でデザインしたIphoneカバーを販売しています。

Wengieがすすめるサブビジネスは、以下の3つです。

・自身の経験やクリエイティビティを活かしてE-Books(電子本)を出版
・自分のショップを持つ
・ブランドとのコラボレーション

さいごに

今回は、ライフスタイル系YoutuberのWengieをもとに、以下を紹介しました。

・Youtuberがどのようにして収入を稼ぐのか
・多くの視聴者が知らずに誤解している広告について
・視聴者をどう獲得していくのか

圧倒的なソーシャルインフルエンサーを生み出しやすいプラットフォームがYoutubeです。その中で、彼女は自分自身や、Youtuberという職業について赤裸々に公開しました。もしかしたら、そのこともファンを増やした秘訣かもしれませんね。

Text:Sarah Owie

Written by
Sarah Owie
ファッションマルチエディター志望の1994年生まれ。現在カナダの大学を休学中。ファッション系ウェブメディアでのライターや、ライフスタイル系キュレーションメディアのキュレーターとしても活動中。ひそかに自身のインディペンデントマガジン発行に向けて日々邁進中。
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Sarah Owie
ファッションマルチエディター志望の1994年生まれ。現在カナダの大学を休学中。ファッション系ウェブメディアでのライターや、ライフスタイル系キュレーションメディアのキュレーターとしても活動中。ひそかに自身のインディペンデントマガジン発行に向けて日々邁進中。
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