チャットフィクションアプリとは、アメリカの若者、特にティーンエイジャーの間で流行している電子書籍の一種です。最初に登場したのは2015年のことです。

 

チャットフィクションアプリは、従来の電子書籍とは異なり、ページをめくって読むのではなく、1タップごとに吹き出しが1つずつ表示されていくメッセージアプリのような形式で読むアプリ上の書籍です。


App Storeより

 

代表的なアプリは「Hooked」、「Yarn」、「Tap」の3つ。2017年6月現在、日本語に対応しているのはHookedのみとなっています。


App
ストアでトップを占める人気

日本ではまだあまり知名度の高くないチャットフィクションアプリですが、アメリカでは爆発的に人気が高まっています。その人気ぶりとして、米国版Appストアのブックカテゴリー、無料アプリランキングでは、Yarn、Hookedが1位、2位を占めています。(2017年6月)

日本語に唯一対応しているHookedは、日本版Appストアのブックカテゴリー、無料アプリランキングでも2017年6月5日に18位を記録しています。


ページをめくる代わりにタップで読み進める

Hookedを例にとって使い方を紹介します。アプリをダウンロードし、起動すると突然会話が始まります。画面下部には「どこでもタップすれば読み続けられます」の説明があります。

1度画面をタップすると会話が1つずつ進んでいきます。

そしてタップを続けていくと、どんどんと物語は進んでいきます。アプリ自体は無料なのですが、一定量を読むと以下のような画面になります。続きを読む際には時間が経つのを待つか、有料サービスに登録しなければなりません。その値段は、1週間ごとの更新なら360円/週。1か月ごとの更新なら960円/月。1年ごとの更新なら4800円/年となっています。

第1話を読み終えると、作品一覧を見ることができ、他の作品を読むことができるようになります。また、Hookedは自分で作品を投稿することもできます。作品一覧の右下にある顔マークをタップし、マイページを作成するための登録を済ませます。

 

マイページの作成はFacebookと連携させることが可能なので、簡単に作成することができます。マイページを作成すると、作品を投稿することができるようになります。さらに、マイページを作成すると、今までに読んだ作品がライブラリとして確認することができます。

他のアプリもHookedに非常に似たアプリとなっています。Yarnもアプリをダウンロードし、起動すると突然会話が始まります。そして最初の物語を読み終えると別の話を選択したり、ジャンル別に物語を選んだりすることができます。


ティーンエイジャーにウケるチャット形式

チャットフィクションアプリは、現在アメリカのティーンエイジャーを中心に大流行しています。スマホネイティブと呼ばれるこの世代にとって、紙の本を手に取る機会は減っています。そんな中、スマホで読むことができる本。さらには、従来の電子書籍とは異なり、メッセージ形式で、1タップごとに文章が表示され、一度に表示される文章が少ないこと。それによってサクサクとタップを進め物語を読み進められることなどが、ティーンエイジャーにウケている理由なのではないでしょうか。

 

現在アメリカで大流行しているチャットフィクションアプリ。日本語に対応しているアプリもまだほとんどない状態ですが、流行の波が日本にやってくるのもそう遠くない話ではないでしょうか。日本語対応の海外アプリが増えるだけでなく、日本発のチャットフィクションアプリが次々と登場してくると、さらにチャットフィクションアプリは盛り上がりを見せそうです。

 

Photo By  Hooked

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竹林広
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竹林広

1996年生まれのフリーライター。京都出身。慶應義塾大学文学部に在学し、人間科学を専攻。フリーライターの父を持ち、父の働く姿を見てライター業に興味を持つ。趣味は温泉と寺社仏閣巡り。