2016.6.13

ホームシェアリングを展開するAirbnbと、TSUTAYAなどを運営するCCCが、事業提携を発表したのは、5月27日のこと。

Airbnbとは、日本ではあまり知られていないものの、海外では広く浸透され、活用されているサービスです。サンフランシスコに本社を置き、世界190カ国以上で使われています。

具体的には、自分が保有している家や部屋を、ユーザー同士で貸し借りができるプラットフォームです。その地域本来の等身大な生活を体験できるという点が人気で、かくいう私も旅行に行く際に活用したことのあるユーザーの1人です。

借主と貸主がそれぞれ顔の見える状態で取引ができるため、その透明性、安全性がAirbnbの特徴でもあります。

Airbnbの世界観がTSUTAYA・蔦屋書店に登場

この両者の業務提携の発表を皮切りに、突如として代官山蔦屋書店には、Airbnbの世界を表したバスが登場し、話題となりました。バスの中にAirbnbの世界観を表した部屋が出現し、誰でも中に入り、一息休むことの出来るスペースとなっていました。
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また、5月30日からは渋谷TSUTAYAの1階にAirbnbの世界観を表した部屋が登場。CDショップの一角に部屋が現れるという予想外の演出に足を止める人も多くいました。
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背景には世界地図が飾られており、自分たちの写真をピンしていくというユーモアのある施策も。
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なぜ、Airbnbは「体験」してもらうことを優先したのか

なぜ、Airbnbはマス広告への出稿などのプロモーションでなく、このタイミングで「体験」や「感じてもらう」ことを優先したのでしょうか。その答えは5月27日に開催された、CCCとAirbnbでの合同記者会見にありました。

この日、CCCの増田宗昭社長とAirbnbのCPO兼共同創設者のジョー・ゲビア氏が登壇し、日本の市場や今後の展望について語りました。日本は近年最も成長している市場だと話す一方で、十分にAirbnbのサービスが理解されていないと話し、「カルチャーとして普及させていくことがCCCとしての役割」だとも言及しました。
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現在、日本でのAirnbの認知度は15%で、利用者は1.6%。加えて、Airbnbといえばただの部屋の貸し借りだと認識している日本人も多いです。Airbnbで実現することの出来る、地域とのコミュニケーションや、豊かな体験を届けるべく、今回の提携に至ったという内容でした。

代官山と渋谷で見られた、リアルな場所でのプロモーションは、「彼らのスピリットをきちんと体感してもらうため」というところが答えだったのではないでしょうか。
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また、今回の記者会見で、最も印象的だったのは、お互いが手を結ぶことに対して最高のパートナーだと話し、満足していたことです。彼らが、ホームシェアリングのカルチャーを作り、日本でも当たり前に「Airbnb」の良さを体感出来ることになる日も近いのではないでしょうか。

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COMPASS編集部
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