画像:ZIMBIOより

 

拡張現実(Augmented Reality)を指す「AR」とは、現実の風景にコンピュータを使い、さらに情報を重ね合わせる技術およびその環境そのものを指します。近年、リアルイベントにARを積極的に用いて、プロモーションの一環として展開する事例が増えてきました。スマートフォンやSNSの普及で、その活用は多様化しています。今回は、5つの事例をもとにARを用いたプロモーションに迫っていきたいと思います。

1.NATIONAL GEOGRAPHIC CHANNEL

動物、宇宙、科学、歴史などをテーマに、ドキュメンタリー番組で発信するNATIONAL GEOGRAPHIC CHANNEL(ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル)。

本イベントは、ARの技術を用いて、ナショナル・ジオグラフィックの世界を実際に体験出来るという内容です。巨大なスクリーンに恐竜やイルカ、宇宙飛行士などの映像が映し出され、会場に設置されているカメラを通して自分自身の映像に投影されます。その様子が野生動物と同じ空間を楽しむことができる仕組みになっていて、動物や宇宙飛行士などの映像も本物のように自由に動き回るため、追いかけたり、触ったりなど子供から大人まで楽しめるエンターテイメント性の高い事例となっています。

非日常的なユニークな体験は、誰もがSNSでシェアしたくなります。また、会場には専用のタブレットも用意されていることから、すぐにSNSでシェアすることも可能となっていました。このイベントは2012年に日本でも開催され、世界各国で人気を集めました。

2.TISSOT


スイスの時計ブランドであるTISSOT(ティソ)は、トロントのクイーンストリートの街頭にて店舗の前のスペースを使い、通りかかる人に紙でできた時計のARリストバンドをモーションを実施しました。

動画をみてもらうと分かる様に、このリストバンドを腕につけ、スクリーンにかざすと、腕に時計をしているかのような腕時計が映し出されます。このAR技術により映し出される腕時計は、秒針まで現在の時間に合わせて動くなどの「リアルさ」が面白い企画となっていました。色々なデザインを簡単に試着することができ、一通り試着をすると2,300ドル相当の新しいTISSOTの時計を獲得するチャンスもあり、実際にこのプロモーションにより売り上げの増加も報告されました。

3.NET-A-PORTER.com

次にご紹介するのは、海外ファッションサイト、NET-A-PORTER.com(ネッタポルテ)が仕掛けたプロモーションです。

リニューアル中の店舗に商品の画像を張り出し、その壁にアプリをかざすとタブレットやスマートフォンの画面上で関連商品の動画が閲覧することが出来ます。また、リンクのボタンをタップすると実際に購入することも可能となっています。このイベントでは、ランダムにプレゼントが当たるなどのキャンペーンを行い、瞬く間に人が集まりました。お店のウィンドウにアプリをかざすという、野外で行うプロモーションというのも斬新なアイディアではないでしょうか。

4.NBC「‘Look the Part, Be the Part’ campaign」Bloomingdale’s 

AR1
SocialTimesより

アメリカの3大ネットワークの1つであるNBCによる新番組のプロモーションをご紹介します。

AR技術を使い、アプリで撮影すると番組のキャラクターが隣にいるかのような写真が撮れるというプロモーションです。もちろん、SNSへのシェアもでき、投稿した人の中からロサンゼルスまたはシカゴへ招待されるというチャンスもあったそうです。プロモーションを行った場所は、デパート(Bloomingdale’s)に限定しているため、ユーザーはそこへ足を運ばなければならないところが、特徴となっています。

5.Barbie’s Dream Closet

AR2 
SUPERSOFTWAVEより

最後に、New York Fashion Week 2012にて、バービー人形で知られるアメリカの大手玩具メーカーのマテル社が仕掛けたプロモーションをご紹介します。

世界中で女の子たちに絶大な支持を得ている「バービー人形」。その世界感は、女の子たちの憧れそのものです。そんな、マテル社のプロッモーションはバービーのリアルなクローゼットを公開するというものでした。ショッキングピンクのクローゼットに、AR技術を用いた華やかな衣装を仮想試着体験することができる巨大ディスプレイが備えつけられています。まさに、「バービーのお洋服を着たい」といった夢を叶える企画でした。「夢」を体感できるというのもAR技術をプロモーションに用いる1つの意味ではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。ARは、注目されている分野であり、まだ事例も少ないため、プロモーションに大きなインパクトを与えることが出来ます。日常生活にはない非現実の世界を体験することが出来る為、プロモーションにおいても活用が期待されるテクノロジーです。

また、予想を超えた体験をもってして、SNSの拡散や口コミは、期待が出来るものではないでしょうか。フォトブースを用意する、プロダクトを体験してもらう、などの単調なプロモーションではなく、体験型のARプロモーションというのも、多く目にする日がくるのではないでしょうか。

  • LIKE@COMPASS
  • FOLLOW@COMPASS
COMPASS編集部
Post Author

COMPASS編集部