Webサイトにおけるユーザー体験の向上には、多くの企業が力を入れて取り組んでいます。中には、ユーザー体験の向上に、ドローンで撮影した動画を活用する事例が出てきています。

 

ドイツ・ハンブルクの最新コンサートホール「エルプフィルハーモニー・ハンブルク(Elbphilharmonie Hamburg)」はWebサイトのユーザー体験向上のためにドローン動画を活用しています。ドローン動画は、2台のドローンが館内を移動しながら、館内各所を撮影していくというもの。スペースキーを押すと、音楽や動画が切り替わるという、遊び心のある動画です。本稿ではこの「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」のドローン動画についてご紹介します。


最新のコンサートホール「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」

「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」は2017年1月にオープン。リサイタルホールと大ホールの2つのコンサートホール、ホテル、アパートメント、レストランを備えています。総工費はなんと7.89ユーロ(約1008億円)。

大コンサートホールは2100人を収容。客席は横に広がっていくのではなく、段々畑のように上へ上へと配置されています。そのため全ての客席がオーケストラから半径30メートル以内に収まるようになっています。エルプフィルハーモニー・ハンブルクはドローンで撮影した施設案内動画をWebサイト上で配信しました。

スペースキーを押すと、動画が切り替わる

動画の名前は「Slow&Motion」。動画はスピードの遅いドローンと速いドローンの2台で撮影されています。通常はスピードの遅いドローンが撮影した動画が、オーケストラの演奏をBGMに再生されます。しかし、スペースキーを押し続けるとスピードの速いドローンが撮影した動画とともに、激しいエレクトロな音楽が再生されます。ユーザーの操作により2タイプの動画を観れるユニークな動画となっています。

最初は「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」前にドローンがたたずんでいます。

ドローンがエレベーターを駆け上がっていきます。

広場からOUTER PLAZA「屋外広場」に出ていきます。

屋外上空より「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」の外観を一望できます。

スペースキーを押して動画を切り替えると、建物や水面すれすれを速いスピードで走っていくドローンの目線に切り替わります。

屋外から「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」屋内に戻ります。すると次は、ドローンがエレベーターに乗ります。

エレベーターを降りると、ドローンは「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」の大ホールに入ります。大ホールは2,100人を収容するものの、客席からオーケストラまでの距離は半径30メートル以内。非常に近い距離であることは動画でも確認できます。

このシーンもスペースキーで動画を切り替えると、客席すれすれを速いスピードで駆け抜ける動画に切り替わります。


ドローンにより実現した目線と、遊び心のある仕掛け

人の目線からでは見ることのできない目線の動画は、ドローンだからこそ実現したものです。また、スペースキーを押し続けると、動画の早さや音楽のテンポが変わるというのは遊び心があり、ユーザーに実際に遊んでもらうための仕掛けです。こうした組み合わせにより、ユーザー体験の向上が図れた施策と言えるのではないでしょうか。

 

 

Source by Elbphilharmonie

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森本進也
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森本進也

ライター。1989年生まれ。IT、経営、マーケティング、金融、バイオ、医療等の領域において海外の最新トレンドを追っている。好きなメディアはTechCrunch、Business Insider、Scientific American。