これまでイベントなど特別なシチュエーションで使われていた3Ⅾホログラム。最近になって小売、飲食店など身近な場所でも広告に活用する兆しが見えています。今回、3Ⅾホログラムをより身近に広告に活用するソリューションを提供している英国ロンドン拠点のスタートアップ「Kino-mo」をご紹介します。

3Ⅾホログラムの広告活用


Kino-mo YouTube
より

2017年3月21-23日にドバイのワールドトーレンドセンターでデジタルメディアの展示会Cabsat 2017が開かれました。450社の出展ブースの中で、際立って来場者の注目を集めたのが英国ロンドン拠点のスタートアップKino-moのブースです。Kino-moはCabsat 以前にも世界各地の展示会に出展しており毎回、Kino-moブースに人だかりができました。

 

Kino-moは3Ⅾホログラムの技術としての話題性から注目されているだけではないようです。Kino-moは米国の著名な実業家マーク・キューバン氏から投資を受けておりビジネスとしてスケールする可能性の高さが見込まれています。現時点では本格的に販売開始はしていないですが、販売代理店、RedBullやユニリーバと協業し17ヵ国で販売に向けたテストマーケティングを実施している段階です。

 

Kino-moのビジネス利用例

Kino-moはファン型の装置。装置にはLEDが取り付けられた十字のファンがついており、コンセントにプラグを差し込むとファンが高速回転し3Ⅾ映像を表示する仕組みとなっています。

ショッピングセンター

歩いていると壁に何かが浮かび上がります。

立体の時計が空中に表示されます。

時計だけでなく、靴、スマートフォンを表示したり様々な商品の広告として活用できます。看板に商品を掲載しても通行人の目を引きずらいですが、このように立体で商品を表示すると、通行人からの注目を引けるのではないでしょうか。

広告ではなく装飾として活用することもできます。「あれなんだ!」と家族連れの目を引きます。

振り向いた先には立体の花火が打ち上げられています。


カジノ

カジノではどのようにKino-moを活用しているのでしょうか。

宙にトランプが舞う演出をしており、ワクワク感があります。

単にトランプが表示されるだけでなくトランプが円状に広がるなど動きもあります。

トランプの次はルーレットを表示。こちらもルーレットが回転する動きがあり、来場者を楽しませます。

違う場所では、「無料駐車」とあるように、カジノの特典を表示しています。

バー

バーではRedbullなどの飲料メーカーのロゴを表示しています。 

さらには、女優のエマ・ワトソンが登場する仕掛けも。スピーカーと連動し、まるでその場で話しているかのような臨場感があります。

飲食店

ハンバーガーに使われている具材を立体で分解して見せていて、ユーモアがあり、楽しい宣伝をしています。

Kino-mo3Ⅾホログラムを使った広告のメリット

1.訴求力の高さ

Kino-moの特徴は何と言ってもその訴求力の高さでしょう。空間に立体映像の動きのある商品が表示されれば注目しない人はいないのではないでしょうか。

2.コンテンツを切り替えることができる

従来の看板であれば、靴、服などずっと同じコンテンツしか表示できませんでした。しかし、Kino-moは時間や日によって表示するコンテンツを切り替えることができます。

3.簡易に設置できる

従来の3Ⅾホログラムを生成するにはレーザー、感光材、ミラーなど多くの設備が必要でした。Kino-moはコンセントとファン型の装置があれば3Ⅾホログラムを実現できます。以前より簡易に設置することが可能です。

 

Kino-moはこれまでの3Ⅾホログラムにはない上記のメリットがあり、今後の広告のあり方にも影響を与えそうです。本格的な展開を楽しみにしたいと思います。

 

All  Source by Kino-mo YouTube 

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森本進也
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森本進也

ライター。1989年生まれ。IT、経営、マーケティング、金融、バイオ、医療等の領域において海外の最新トレンドを追っている。好きなメディアはTechCrunch、Business Insider、Scientific American。