5月19日、ニューヨーク・タイムズスクエア前のビル壁の巨大デジタルサイネージに人と動物のツーショット写真が続々と表示されました。5月19日は、米国では絶滅危惧種の日。ナショナルジオグラフィックと米国屋外広告協会(OAAA)が協業し、全米の主要都市のデジタルサイネージや看板4万5000以上に、絶滅危惧種の写真を掲載するプロモーションを開始したのです。

 

そのプロモーションの一環が、通行人がSNSに投稿した絶滅危惧種の動物(看板上の)とのツーショット写真を、タイムズスクエアの巨大デジタルサイネージにリアルタイムで映すというものでした。UGC(ユーザー発信のコンテンツ)を活用したOOH(交通広告、屋外広告)です。


絶滅危惧種保護ためのハッシュタグ #SaveTogether

ナショナルジオグラフィック協会は1888年に米国で設立された団体です。ペルーのマチュピチュを発見したり、沈没したタイタニック号を発見したりと、自然・歴史・文化遺産を発見・発掘し、保護してきました。また、2015年まで月刊誌『ナショナルジオグラフィック』を発行していました。

 

絶滅危惧種の動物を保護するためのプロジェクトとして立ち上げたのが#SaveTogetherです。#SaveTogetherの狙いは、SNSのハッシュタグを活用した絶滅危惧種の周知、寄付金の獲得です。全米の主要都市のあちこちのデジタルサイネージや看板に25の絶滅危惧種の動物の写真が掲載されました。


看板前で撮影を楽しむ人々

通行人は、デジタルサイネージや看板の前で動物の顔や格好の真似をして、楽しんで自撮りをしている様子が伺えます。Instagramでは、ハッシュタグ#SaveTogetherで投稿された写真は2,700件以上に及びます。#SaveTogetherの趣旨自体は絶滅危惧種の動物保護という非常に深刻なものですが、まずは一般の人々に興味を持ってもらわなければなりません。その点、写真撮影をしてもらうという手法で通行人の興味を引くことに成功しています。

#savetogether

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#savetogether #cincyzoopic

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SNS投稿とデジタルサイネージの連動

また、#SaveTogetherのプロモーションの一環として、5月19日にタイムズスクエア前のビル壁の巨大なデジタルサイネージも活用しました。ユーザーの投稿写真がデジタルサイネージを上でも連動させ、表示するというもの。さすがに人通りの多いタイムズスクエアの前ということで、多くの通行人の注目を集めました。

That time I was on a billboard in Times Square for @natgeo #photoark! #savetogether #endangeredspeciesday

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今回ご紹介したプロモーション#SaveTogether。SNSに投稿したくなるようなフォトスポットや看板を設置し、絶滅危惧種の周知を図りました。さらに、タイムズスクエア前の巨大デジタルサイネージに通行人のSNS写真を映し、オフラインでも多くの人の注目を集めました。オフラインとSNSを上手く活用したユニークな事例です。

 

Source by National Geographic

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森本進也
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森本進也

ライター。1989年生まれ。IT、経営、マーケティング、金融、バイオ、医療等の領域において海外の最新トレンドを追っている。好きなメディアはTechCrunch、Business Insider、Scientific American。