Tango(タンゴ)はAndroid搭載端末で、モーショントラッキング・深度認識・空間認識機能を活用できる、GoogleのARプラットフォームです。空間を認識し、3Ⅾモデルを作成、記憶させることができます。

 

現在Tangoに対応しているAndroid端末は、「Lenovo Phab 2 Pro」、「Asus ZenFone AR」の2種類のみ。しかしすでに、様々なジャンルでTangoを活用した先進的なアプリが登場しています。

 


家の庭先がディーラーに/自動車メーカーBMW

車を購入したい時、実際に販売店を訪ねて車を見る、試乗するのが一般的でしょう。しかし、販売店に行くまでではないけど、どんな車なのか見てみたいというニーズも多いのではないでしょうか。

 

自動車メーカーのBMWは、ARアプリ「BMW i Visualiser」をリリースしています。スマホの画面に映される家の庭先、路上、車庫等の現実世界に、BMWの車 「i3」、「i8」 を出現させることができます。車の周りを見て回ったり、ヘッドライトを点灯させたりと、実際に販売店で車を見るのと同じ体験が可能です。さらに、タップで車体・車内の色を変えたり、ホイールを変更したり、カーオーディオをつけたりと、アプリならではの体験もできます。




BMW of Bridgeport YouTubeより


スマホ画面で家具のサイズを確認/ホームセンター大手Lowe’s

新しい家具を購入したいけれど、空きスペースに置けるか分からない。家具の購入では、そのような悩みも多々あります。

 

米国ホームセンター大手Lowe’sはARアプリ「Lowe’s Vision」(ベータ版)をリリース。スマホの画面に仮想の家具を置くことで、空きスペースに家具がおさまるかどうか知ることができます。家具を置く場所のスペースを測り、ホームセンターへ行き、家具のサイズを確認する必要もなくなるのです。


Lowe’s Vision Google Playより


部屋の中でマネキンに着せ替え/ファッション小売大手GAP

ファッション小売大手GAPはARアプリ「DressingRoom」(ベータ版)をリリース。アプリ内で服を選択すると、スマホの画面に映される現実の世界にマネキンが登場します。



Ari Bloom Vimeoより

 

現状のECサイトでも、服の着せ替えを行えるサイトは多数あります。しかし、現状のECサイトと異なり「DressingRoom」は現実の世界を背景に、服の着せ替えが可能です。自分の部屋、路上でどのように服が映えるのか、確認することができるのです。

 


ARは教育分野にまで/Google 学校向けプログラム 

今秋、Googleが学校向けのプログラム「Google Expeditions PIONEER PROGRAM」で、Tangoを活用したAR体験プログラムの提供を開始しました。このプログラムでは、ARでスマホの画面上に台風や火山の噴火、さらにはDNAの螺旋構造などを表示することが可能。現実では見ることのできないものを見ることが可能であるため、生徒の関心も十分に惹き付けることができるでしょう。




Google YouTubeより

 

また、ARの持つインタラクティブ性の高さから、生徒に能動的に学習してもらうことも期待できるでしょう。

 


美術館内ガイドに革新を/デトロイト美術館

デトロイト美術館の館内ガイドARアプリでは、館内の歴史的な展示品をインタラクティブに学べる点がユニークです。

 

館内の案内機能で目的地を設定すると、スマホ画面上に点線が引かれます。点線を辿っていくと目的地に到着できます。


GuideGo YouTubeより

 

また、ARアプリは館内の案内だけでなく、展示品の説明も行います。たとえば、現実の展示品の壺の隣に仮想の壺を出現させ、壺の製作プロセスを説明します。ARを活用することで、動きのある表現が実現するのです。

 




GuideGo YouTubeより

 

Tangoを活用したARアプリの特徴は、表現生やインタラクティブ性の高さにあります。今回ご紹介したような分野だけでなく、ARは幅広い分野でユーザー体験を大きく変えるポテンシャルを秘めています。

 

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森本進也
Post Author

森本進也

ライター。1989年生まれ。IT、経営、マーケティング、金融、バイオ、医療等の領域において海外の最新トレンドを追っている。好きなメディアはTechCrunch、Business Insider、Scientific American。