先日7月21日にBALLY 銀座店2F 特設スペースに共感型フォトジェニック・アート展『VINYL MUSEUM』がオープン。

『VINYL MUSEUM』は自分がアートの一部になれるフォトジェニックなアート展として2017年12月に初めて開催され、今回は二度目の開催となった。

今回、『VINYL MUSEUM』のレポートとともに、マーケティング視点のインスタ映えを探っていく。

 

フォトジェニックがテーマの「インスタ映え」アートのための展覧会は、世界的なブームに。

インスタ映えのためのフォトジェニック展覧会の走りは、昨年6月、ロサンゼルスにて起こった。25歳のクリエイター、マリーエリス・バン(Maryellis・Bunn)が仕掛けた、アイスクリームをテーマにしたインスタ映えのための展覧会『MUSEUM OF ICE CREAM』だ。ミュージアムでは、ピンクで彩られたアイスクリーム型のブランコや、1万本の吊るされたバナナなど、たくさんのフォトブース。瞬く間にインスタグラムで話題になり、事前の告知をほぼしなかったにも関わらず、3万枚のチケットは5日で完売。スポンサー企業のひとつである「ドーブ・チョコレート(Dove chocolate)」の売り上げはイベント開催月に9%上昇しており、経済効果も抜群となった。

(MUSEUM OF ICECREAM 公式YouTubeより )

その流れから、日本でも2017年12月フォトジェニックな展覧会『VINYL MUSEUM』が表参道で開催。2週間ほどの会期で約5500名が来場し、インスタグラム上での投稿数は7,000件になるなどこちらも大盛況。インスタグラムでのエンゲージメント率も、通常時の+86%と高い数字に。また、来場のきっかけの70%以上が「インスタグラムで知って」という結果となり、来場者の投稿が拡散されさらに人を呼ぶというSNSを活用した象徴となるイベントとなった。(データ引用:PRTIMES

第1回目の会場の様子 会場前に長蛇の列が。

開催2回目となる今回は、会場を前回の表参道から銀座に移し、”Paint your summer”をテーマに夏らしいポップな色合いのブースを展開する。

 

ミュージアム内には、夏らしいプールをイメージしたブースや、ファンタジックなブースなどバラエティに富んだ展示が並ぶ。

プレス向けのお披露目イベントであった場内では、インフルエンサー達が積極的に撮影をする様子も。

また、最近トレンドとなっている動画撮影に適したブースも。蝶が動く仕組みになっており、ストーリーに投稿したくなるブース。インスタグラムはストーリーズに加え、IGTVといった動画機能が次々と導入されていることもあり、今後は写真だけでなく動画でのインスタ映えも求められそうだ。

 

企業のプロモーションの場としての「インスタ映え」

2回目となる今回は、前回に比べスポンサー企業のブースが増えていた。それが象徴するように、各社マーケティング担当も「インスタ映え」の可能性への期待が感じられた。

各社のブースを紹介する。

第2回VINYL MUSEUMパートナー企業一覧

会場内では、KIRIN株式会社の『生姜とハーブのぬくもり麦茶moogy』のサンプリングが行われていた。

ボトルのデザインは様々で、写真を撮りたくなるような可愛らしいパッケージでミュージアムともマッチしている。

また、KIRIN株式会社は、2018年6月25日から7月25日まで、横浜赤レンガ倉庫にて体験型エキシビションである『#カンパイ展』を開催。こちらもカンパイにちなんだフォトジェニックなアート展となっており、KIRIN株式会はマーケティングやPRの一環としてフォトジェニックを積極的に取り入れているようだ。

花王株式会社の『merit PYUAN』のブースでは、ピンクを基調とした空間に、商品名のネオンと実際の商品ボトルが配置。さらには、上部からシャボン玉が舞うというフォトジェニックな工夫も施されていた。

富士フイルムイメージングシステムズ株式会社は、自社が運営するサービス「PhotoZINE」で作ることが出来るフォトアルバム付き入場券を配布。当日、会場で撮影した画像をフォトブックにすることができ、オリジナルの作品を作ることが可能といったサービスを展開していた。

日本郵便のブースでは、『お守りかもエール』をPR。『お守りかもエール』とは、折るとお守りの形になるデザインテンプレートを使って、応援したい人へエールを送るはがきが作れるサービス。はがきのデザインは全部で70種類あり、どれも写真映えしそうなお洒落で夏らしいデザインだ。

 

日本郵便の本イベント担当者にこうしたフォトジェニックアート展やインスタ映え施策の可能性について伺った。

Q:協賛理由はなんでしたか?

A:若年女性の方向けに「お守りかもエール」というサービスをこの夏にローンチしました。郵便局だけでは若年層との接点も少なく、2017年冬に開催した際の露出も拝見しており、ビニールミュージアムのコンセプトと「お守りかもエール」との親和性も考慮して参加いたしました。

SNSやLINEでのやりとりがほとんどで、手紙を書いたり、もらったりする機会が少ない若年層の興味に寄り添った「インスタ映え×手紙」の施策によって、手紙のあたたかさや楽しさを知ってもらえるのではと思っています。

 

Q:以前に行ったインスタ映えを意識したその他施策もあれば教えてください。

A:昨年の夏に「Surprise Trip Letter(サプライズ・トリップ・レター)」という施策を実施しました。

まるでスイスの登山鉄道のような絶景が見られる静岡県の「奥大井湖上駅」やヨーロッパの路地裏のような空気感が楽しめる東京・目黒の「STUDIO EASE」、フランス・イタリア・スペインの町並みを再現したような和歌山の「ポルトヨーロッパ」から写真入りの手紙でサプライズをしようという施策でした。

デジタル化が進む今だからこそ、手紙が届くまでのワクワク感や、直筆の字を通して伝わる想い、そして、まるで海外から手紙が届いたかのようなサプライズを味わってほしいという思いから生まれた施策です。

 

Q:インスタ映えもしくはビニールミュージアムに感じる可能性は?

A メディア接触が今後も変化していくことを考えると、VYNYMUSEUMのような体験を提供する場の 重要性は今後増していくと思います。

  文字とは比べ物にならない情報量、熱量が伝わるInstagram。インスタ映えのオケージョンを提供することは今後のマーケティングでも必要なアプローチだと思います。

 

 

インスタ映えは、いまやマーケティングに欠かせない施策となってきた。その中で拡散され、話題になる施策を打つには、クリエイティブのクオリティの高さは必須だ。

また、投稿の形もいままでのinstagramの正方形だけではなく、ストーリーズやIGTVといった縦型動画で映えるクリエイティブがこれからの主流にもなるだろう。

ただ”映えればいい”ではなく、そういった今のトレンドを反映したうえで、若い女性をターゲットにした商品の訴求としてインスタ映えを取り入れることが大切だ。

トレンドに沿ったインスタ映えの最新事例として『VINYL MUSEUM』に足を運んでみてはいかがだろうか?

 

編集者:保科 さほ
記事中画像:編集部撮影

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かんな
Post Author

かんな

1995年生まれ。静岡出身。首都大学東京経済経営学部に在学し、マーケティングを専攻。カメラが趣味でInstagramを中心としたSNSについて勉強中。