先日、Facebook(フェイスブック)が、企業とユーザーの間のコミュニケーションツールとして新たな機能を試験的に導入したのをご存知でしょうか。それがFacebook Editions(フェイスブック エディションズ)です。2017年3月21日現在この機能を試験的に使うことができる企業は10 社あります。それはBuzzFeed、Bild、Hindustan times、USA TODAY、El País、The Washington Post、Fox News、The Sunで、主にメディアのアカウントです。

Facebook Editionsとは?

5つの記事を1つにまとめたものがデイリーエディションとして1日1回更新され、左右のスワイプで記事を切り替えることができます。エディションの記事は、その企業のFacebookページに投稿されているもので、ユーザーの関心をより惹くもの、企業がユーザーに強く伝えたいものがまとめられています。


Fox Newsのデイリーエディショントップ画面
Fox News Facebookより

 

具体的な使い方として左右のスワイプで自分の読みたい記事を探します。エディションの画面に載っているのはその記事のタイトルとサムネイル画像・動画です。読みたい記事を見つけた場合、エディション内のその記事のところで上にスワイプをします。するとその記事の全容を見ることができます。読み終わると下にスワイプすることでエディションの記事一覧画面に戻ることができます。


左右のスワイプによって出てくるサムネイルとタイトル
Fox News Facebookより

 

上スワイプで表示される記事の全容
Fox News Facebookより

 

また記事を読み進めていき、記事が終わるとエディションにはまとめられていないそのページの他の投稿のサムネイルとタイトル・書き出しが載っており、ワンタッチでさらに別の記事に飛ぶことができます。

サムネイルとタイトル・書き出しで人気コンテンツを紹介
Fox News Facebookより

 

現時点では、閲覧数の多い記事などを自動でエディションにまとめてくれる機能はないため、それぞれのページの管理者がまとめる記事、そこで使うイメージ画像や動画を選ぶ必要があります。ユーザーも現在出ている最新のバージョンにiOS、AndroidのFacebookアプリをアップデートする必要があり、PCサイトからの閲覧は不可となっています。

 

プッシュ通知が可能

Facebook Editionsには通知機能があり、通知を受け取りたいページの設定をするとエディションが更新されるたびにお知らせしてくれます。これは企業とユーザーがより親密にコミュニケーションを取る際に非常に有効な機能です。


Editionsの通知を一括で管理

 

現在のFacebook Editionsの使われ方とは?

現在試験的な導入に留まっているこの機能。試験運用を行なっている企業はこの機能をどのようにして使っているのでしょうか。この機能を現在試験的に使うことができるのは冒頭で述べたようにほとんどが総合的なニュースを扱うウェブメディア、新聞社、大衆紙の発行を行なっている出版社です。その中で他と一線を画しているのが、BuzzFeedとRefinery29です。

 

新聞社・出版社が主に載せているのは政治・経済、芸能、生活・文化の記事からいくつかピックアップしたもので、まさに新聞・雑誌の見出しに似たものと言えます。

Washington postのデイリーエディション
Washington post Facebookより

 

BuzzFeedのデイリーエディションではニュース記事ではなくBuzzFeed本来のエンターテイメント性に富んだ記事を多数掲載しています。


BuzzFeedのデイリーエディション
Buzz Feed Facebookより

 

また、Refinery29も女性向けファッションメディアならではの記事を掲載しています。デイリーエディションのために記事を執筆すると言うより、縦型でリッチなフォーマットということを活かしてそれぞれの企業運用をしていることがわかります。


Refinery29のデイリーエディション
refinery29 Facebookより

Snapchat Discoverとの差別化は図れるのか?

Facebook Editions機能はSnapchat Discoverのフォーマットに非常に似ています。こちらはすでに多くの企業がユーザーとのコミュニケーションツールとして利用しており、動画だけでなく、Discover用の挿絵やクイズ機能があります。Snapchat Discoverに比べ、まだ試験運用に留まっているFacebook Editionsはサービスの充実度、ユーザー内の認知度も高くないと言えます。

しかし、Snapchatのアクティブユーザーが現在1.5億人であると言われているのに対してFacebookのアクティブユーザーは17億人いると言われています。FacebookはSnapchatと比べてユーザーが約10倍以上いるため、この機能が本格的に実装され、ユーザーの間に広がれば、企業とユーザーのコミュニケーションに積極的に活用されるのではないでしょうか。

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竹林広
Post Author

竹林広

1996年生まれのフリーライター。京都出身。慶應義塾大学文学部に在学し、人間科学を専攻。フリーライターの父を持ち、父の働く姿を見てライター業に興味を持つ。趣味は温泉と寺社仏閣巡り。