先日、動画SNSの「Flipagram」(フリッパグラム)が1日42億PVあり、MAUは3,600万人を突破したと伝えられました。もしかしたらInstagramやTwitterで右下に「Flipagram」のロゴが入った動画を見かけた方がいるかもしれません。Flipagramとは動画系SNSアプリで、InstagramやSnapchatと並んで人気を博しています。昨年のPV数が16億回/1日だったので、3倍以上の急成長を見せている注目のアプリです。

そんなFlipagramですが、いったい他のSNSとどう違うのか疑問に思う方も多いと思います。元々は動画編集をするためのアプリで、他のSNSに投稿するために使われていました。SNSとしての機能が実装されたのは約1年前からですが、それによりFlipagram内での動画投稿やユーザーのフォロー、いいね、コメント、リフリップ(Twitterでいう、リツイート)等が可能になりました。またSnapchatのように消える機能はないので、自分が投稿した動画も、他ユーザーが投稿した動画も振り返って見ることができます。

Flipagramの主な特徴は以下の3点です。
1. 簡単かつ質の高い動画編集が出来る。
2. 3,000万以上の楽曲を動画につけることが出来る。
3. 外部SNSとの連携を意識したサービス。

簡単かつ質の高い動画編集が出来る

日本では動画編集アプリといえばMixchannel(ミックスチャンネル)が流行っています。10代では、MixChannelユーザーは多く、Flipagramと人気は二分しています。
Flipagramはフィルターの数が非常に多く、写真にも動画にも同じフィルターをかけられるので作成した動画に一体感が生まれます。MixChannelはあらかじめ加工した写真を用意する必要がありますが、Flipagramはアプリ内で文字入れやリサイズ、回転等の一通りの加工ができます。

Flipagram1

またMixChannelでは正方形の動画しか作れませんが、Flipagramでは正方形、縦長、横長の3種類の動画を作れます。縦長に対応しているあたりはSnapchatの動画もそのままのサイズで加工編集し、投稿できるのでメリットだと思います。ちなみにFlipagramは今年に入ってからフルスクリーンビデオ表示を開始しており、作成した動画はサイズに関わらず自分のFlipagramアカウントに投稿する際は全てフルスクリーン表示となります。

3,000万以上の楽曲を動画につけることが出来る

Flipagram最大の特徴であり強みはやはり、動画に音楽がつけられるという点ではないでしょうか。ユニバーサル ミュージック グループやソニー・ミュージックエンタテインメント、BMG、NMPAなど主要なレコード会社や音楽出版社と契約しており、約3000万曲からなる音楽クリップを作成、ユーザーはそこから追加する音楽を選択できます。ものによっては最長60秒までの無料サンプルも充実しており、ちょっとした動画を作るなら最近流行りのあんな曲もこんな曲も選び放題なのです。

MixChannelのように手持ちの音楽しか使えない点と比べると、これは大きな差別化ポイントです。自分の動画とアーティストの楽曲で自由にカスタマイズできるプラットフォームであることが、ユーザーに刺さっているポイントではないでしょうか。

flipagram3

ビルボード・チャート上位の曲も揃っています。

外部SNSとの連携を意識したサービス

先ほども述べたようにFlipagramはアプリ内でのシェアは伸びてきていますが、依然としてInstagramをはじめとする他のSNSにてシェアされることが多いようです。実際に共有リンクはかなり充実していて、InstagramやFacebookはもちろん、Tumblr、YouTube、Vine、アメリカではほぼ使われていないLINEまで、主要なSNSは全て抑えている印象。アメリカではSnapchatの保存のために利用しているユーザーもいるようです。縦型動画も画像の加工ができるという点はSnapchatを意識した機能のようにも思えます。

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LINEに並び、欧米で主流のメッセンジャーアプリ、WhatsAppやKikにも共有できます。

さてここからは、実際にどんなインフルエンサーがどう活用しているのか見ていきたいと思います。

Live FAST Magazine

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@livefastmag より

アメリカの雑誌、Live FAST MagazineのFlipagramアカウントです。オフショット等を音楽とともに紹介していく動画を投稿しており、イシューごとに雰囲気が違うのがポイントです。音楽も相まってそれぞれのイメージや空気感が伝わってきます。

こういったオフショットを動画で見せていくあたりは日本の雑誌も真似しやすいのではないかなと思います。またこちらの雑誌はECサイトも運営しており、その商品に関する動画もあるので、ファッションブランドも参考にしてみてはいかがでしょうか。

Irina Arvokas

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 @irinaarvokas より

 メイクアップ動画を投稿しているフィンランドの女性のアカウント。どの投稿もクオリティが高く、メイクアップのハウトゥーが分かりやすいです。

最近ではスナチャでメイクについてアップしている海外のユーザーを見かけますが、スナチャはいずれ消えてしまうので、アーカイブとして保存しておくにはFlipagramの方が向いています。TwitterやInstagramで化粧品の発色や色味の見本を載せている一般の方も多いですが、やはり化粧品の質感は写真よりも動画の方が伝わりやすいのでコスメブランドが見本動画を載せてくれからありがたいなと思います。

Foodie Fodder

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 @Foodie_Fodder より

こちらは今インスタでも多い料理のレシピを載せているアカウントです。つい先日もTastemadeが1日の閲覧数が30万回を突破したとニュースになっていましたが、、日本でもC CHANNELやクックパッドなどのプラットフォームInstagramにてレシピ動画の投稿を本格的に始めました。

やはりレシピは動画で見られた方が詳細な写真があるよりも分かりやすく、それが数十秒の動画にまとめられていたら作り方の全体像が事前に把握できるのでより便利です。また実際に日本の一般ユーザーでレシピを投稿している方も少数ながらいるようですので、今後の一般ユーザーの活躍にも注目していきたいと思います。

やはりレシピは動画で見られた方が詳細な写真があるよりも分かりやすく、それが数十秒の動画にまとめられていたら作り方の全体像が事前に把握できるのでより便利です。また実際に日本の一般ユーザーでレシピを投稿している方も少数ながらいるようですので、今後の一般ユーザーの活躍にも注目していきたいと思います。

Marieray Mangahas

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@marieraymより

 最後にこちらのアカウントを紹介します。彼女は日々の出来事やイベントに出かけた際の動画を投稿していますが、こういった一般ユーザーこそ今後重宝される存在ではないでしょうか。例えば彼女のようなインフルエンサーがイベントに招待されれば、そのイベントの様子を投稿してくれることが期待できます。

現にそういったプロモーションはInstagramで非常に多く行われていますが、パネル前で友達と撮った写真をインスタに投稿してもらうよりも、会場での様子を動画で紹介してくれた方が実際にどんな雰囲気だったか伝わりやすいのではないでしょうか。そのためには動画を撮りたくなるような仕掛けが必要です。今後 “フリッパグラマー”が“インスタグラマー”に取って代わったら面白いことになりそうです

まとめ

Flipagramの主な特徴
・簡単かつ質の高い動画編集が出来る。
・3,000万以上の楽曲を動画につけることが出来る。
・外部SNSとの連携を意識したサービス。

本国アメリカではトップアーティストを中心としたインフルエンサーがSNSとしての利用を始めていますが、あくまで動画編集目的で利用しているユーザーが殆どです。作成した動画をInstagramやTwitterに投稿したり、仲間内でシェアしたりするために使われているようです。そう考えるとInstagramが画像加工サービスから始まり、ユーザー数を徐々に増やし、SNS機能を実装し、更にスケールしていった流れと一緒です。

また、InstagramにはFlipagramのような高度な映像編集機能や音楽をつけられる機能はありません。その為ユーザーの好むコミュニケーションが静止画→動画と移行していく際には、InstagramよりもFlipagramのほうが、歩があるのではないでしょうか。また、いま現在の活用方法が、Flipagramで編集し、Instagramに投稿するというユーザーも多いため、Flipagram 1つでInstagramに代替する日も来るかもしれません。

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COMPASS編集部
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