2016.11.11

※2016年11月11日16時更新記事です。

 

こんにちは、編集長の石井リナです。

米国時間の11月10日に、Instagram Storiesに3つの機能追加が発表されました。1つめはBoomerangがStoriesですぐに起動でき、投稿できること。2つめは友人のアカウントをタグづけできること。3つめはURLが貼れるようになったことです。

 

特に3つめの外部リンクが可能となる動きはユーザーやインフルエンサーにとって、非常にメリットのあるものです。企業にとっては、喉から手がでるほど、欲していた機能といっても過言ではありません。現在は認証マークがついたアカウントのみ実施可能とリリースされており、日本の企業アカウントでもすでに一部活用が始まっています。URLが付与できるようになってできる、Storiesの活用方法を7つご紹介します。

①商品・サービスへの誘導

最もスタンダードな使い方として、商品やサービスのそれぞれのリンク先を付与する使い方が挙げられるでしょう。通販サイトのDholic(ディーホリック)は兼ねてから、24時間内にサイトに掲載された商品は10%OFFというプロモーションを行っています。Storiesの1日で消えてしまう機能を活用し、当日の10%OFFの商品を毎日投稿し、紹介しています。(認証マークがInstagramアカウントに付与されていないため、当アカウントではまだ活用できませんが)Dholicのように1日限りのプロモーションを実施し、商品ごとに誘導を図るような企業も、今後はでてくるのではないでしょうか。

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Dholic InstagramStories より

②メディアやブロガーによる記事への誘導

数多くのメディアは記事にそのまま誘導することが可能となります。ファッション雑誌「ELLE」のUSアカウントはすでにこの機能を活用しており、自社メディアへの誘導を実施していました。下部の「もっと見る」をクリックすると右のように記事に飛ぶよういなっています。またメディアアカウントだけではなく、ブロガーやインフルエンサーも自身のBlogを更新したお知らせをStoriesでしていましたが、すぐにリンクできることはSnapchatにないStoriesのメリットではないでしょうか。

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ELLEUSA InstagramStoriesより

③HPやキャンペーンサイトへの誘導

自社のHPサイトやキャンペーンサイトに誘導を図ることも想定される使い方のうちの1つです。また、Storiesには閲覧数が分かるため、Storiesを見た数、誘導できた数などを把握することも可能でしょう。他のプラットフォームと比較して、Stories経由の誘導は効率が良いのか数値で図ることもできそうです。

④アプリダウンロードページへの誘導

こちらもダイレクトな施策ですが、アプリのダウンロードページへの誘導も可能です。フィードはあまり活用せず、Storiesだけでコンテンツ配信をしていくのもいいかもしれません。

⑤動画コンテンツの「続き」を見てもらう

Storiesの使い方の1つとして、プロモーション動画などのコンテンツをちょい見せし、その続きを見せるというような方法です。商品やサービスの紹介ではなく、プロモーション動画をみてほしいというようなニーズがあるときにはこうした使い方もできそうです。

⑥当たりハズレ機能を活用したプロモーションを実施

Storiesからの外部リンクに飛んだユーザーに対して、ランダムにアタリやハズレなど機能を表示すれば、Storiesから繋がったプロモーションが実施できます。また、同様な方法で占いコンテンツなどもStoriesでできるのではないでしょうか。

⑦リターゲティングするためにアクセスしてもらう

こちらは少しトリッキーかもしれませんが、Storiesを見ているエンゲージメントの高いユーザーのために、一度自社サイトに来訪してもらい、クッキーを付与し、Instagram広告を配信するなどのこともできるようになります。

インフルエンサーにはリンク依頼が普通になる?

インフルエンサーはおそらく、プロモーションやイベント参加の度に、Storiesで指定のリンクを付与すすることを依頼されることが想定されます。また、代理店や企業はインフルエンサーによって違うパラメーターのついたURLを付与すれば、どのインフルエンサーが来訪に寄与したユーザーなのか数値で追うことが可能です。(代理店の工数を考えるとぞっとしますが…。)また、インフルエンサーへの投稿依頼金はあがってしまうかもしれませんね。

写真ではなくStoriesがメインのコミュニケーションへ

なぜ、通常のフィードにはリンクが貼れないのに、Storiesでリンクが貼れるようになったのかという疑問を抱いている方も多いかもしれません。答えは、USではInstagram Storiesなどの「Snapchat」ライクなコミュニケーションがメインだからというところに限ると思います。日本でこそ、Snapchatが未だ流行していませんが、USではミレニアル世代の6割が使用していると言われています。そこでInstagramは巻き返しの施策としてStoriesを取り入れました。つまりは、USでは写真がメインのコミュニケーションではなく、Storiesなどの「Snapchat」ライクなコミュニケーションの方をアクティブに楽しんでいるということです。Snapchatにはない機能をInstagramが取り入れ、ミレニアル世代を取り戻すことはできるのでしょうか。

Written by
石井リナ
COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」
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石井リナ
COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」
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