ネットに密接した生活を送る多くの若者にとって、ときに自分の投稿した発言や写真などが原因で、いじめに悩む方がいるのもまたSNS社会の悲しい現実です。ネットを通じて、似た者同士のコミュニティが形成しやすいという点では、一見デメリットがないように感じます。しかし、実際にコミュニティの距離感が感じられないこともあって、人知れずネットで疎外感を抱くユーザーも少なくありません。

事実、世界には、ネットが原因で自殺や自傷行為など後が絶えないとも言われています。そんなネットいじめの増加に待ったをかける機能「サポートオプション」が先日、Instagramに導入されることになりました。今回は、Instagramに導入されるサポートオプションを軸にネットいじめの闇にも迫っていきます。

かねてより問題視されていたサイバーブーリング(ネットいじめ)

ネットいじめは、ネットに関連した誹謗中傷を始めとするアクティビティーを指し、文科省の調べによると日本では年間8,000件以上ものいじめがネットに関係していると言われています。年々、いじめの数は上昇傾向にあり、特に、中高生の割合が圧倒的に多いとされています。

この問題は、日本のみならず、欧米をはじめとするネット文化が進む先進国でかねてより問題になっています。特に、SNSが急速に普及してきた2010年代以降、ネットいじめにカテゴライズされる、SNSを使った誹謗中傷、それを受けた被害者による自殺や自傷行為をほのめかす投稿などが増えてきています。

今年、6月には、スコットランドで16歳の少女が、サイバーブーリング(ネットいじめ)が原因で命を絶った事件がありました。少女も日頃からSNSを使用していたようで、事件が起こる数日前に、Facebookに「もし私のなにか問題があるなら、(Facebookのフォローから)私を外せばいい、私の投稿が見たくないならブロックすればいいのに」と投稿。彼女が亡くなる前にはSNSでの投稿を控えるようになったといいます。

 

one from my graduation thing🔥

Britney Mazzonciniさん(@britneymazzxo)が投稿した写真 –

SNSで度々、心無いコメントを受けることに嫌気がさしたことが彼女の死亡原因に関係していると言われており、サイバーブーリング関連の事件としてメディアでも取り上げられています。彼女のFacebookには、「言葉は時に人を傷つける、そしてみんな手遅れになるまえに自分の過ちに気付くの」という投稿が最後に残っています。いじめに耐えられなくなった、彼女の悲痛な心の叫びとも取れます。

ネットいじめの救済がInstagramで

先日、減ることのないネットいじめを受けて、Instagramの親会社であるFacebookのいじめ対策サポートオプションを応用して、Instagramはサポートオプションを導入しました。

このサポートオプションは、SNSをより安心して使うために、いじめに関連するワードやハッシュタグの検索にかけられないような仕組みとなっています。検索にかけられないワードとして上げられるのは、#thinspo(拒食症などを連想させる、細くなるためのインスピレーションという意味です。)などの言葉。

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TECHCRUNCHより

例えば、自殺や自傷行為をほのめかす友人の投稿を見て危険を感じた場合、匿名でレポートを報告し、その友人にメッセージが届き「誰かがあなたの投稿を目にして、疑問を持っているようです。もしも助けが必要ならば、私たちが力になりたいです。」といったメッセージが相手に届くという仕組みです。

上記の写真右側にもあるように、Instagramから直接コンタクトやサポートを行うことができます。

友達に連絡をとってみる
ヘルプラインにコンタクトができる(位置情報を連動することができます)
悩みを解決するコツなどをサポートを受ける

主に上記のようなサービスを受けることができます。Instagramのアップデートに伴い、サポートオプションが導入されると考えられます。日本でも海外同様、まもなく導入されるようです。

さいごに

Instagramが始めたこのサポートシステムによって、SNSが原因となるネットいじめの救いの一歩になるか注目です。SNSができる前から存在する問題であるネットいじめへの対策は、今後、主要なSNSでも独自のプラットフォームに合ったサポート対策がより重要となっていくのではないでしょうか?

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Sarah Owie
Post Author

Sarah Owie

ファッションマルチエディター志望の1994年生まれ。現在カナダの大学を休学中。ファッション系ウェブメディアでのライターや、ライフスタイル系キュレーションメディアのキュレーターとしても活動中。ひそかに自身のインディペンデントマガジン発行に向けて日々邁進中。