2016.7.13

こんにちは、石井リナです。

フェスやイベントなどでよく見るロゴ入りのサングラスを、どなたもSNS上などで、1回は見たことがあるのではないでしょうか。そんなSNS映えするサングラス、Nunettes(ヌネット)を販売しているNunettes Japanの取締役 小林さんに、ヒットの秘訣や、SNSで投稿される理由をお伺いしてきました。

20万個の売上を誇るヒットプロダクト

石井リナ:早速なんですが、Nunettes(ヌネット)はフランスのプロダクトなんですね。

小林さん:そうなんです。フランスのプロダクトで、アジアのマーケットにおいて僕達がライセンス契約をしているんです。

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石井リナ:今ではどのイベントにも、ロゴ入りのサングラスが販売されていて、見ないイベントはないですよね。

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ULTRA JAPANなどの巨大ミュージックフェスティバルでも導入

小林さん:ありがとうございます。売上個数はおよそ20万個、取引社数も300社と、多くの方々にご利用頂きました。

石井リナ:フェスのイメージも強いですが、他にはどのような業種で導入されているのでしょうか?

小林さん:アパレルブランドや、スポーツブランド、飲料メーカー、航空会社、アーティストまで幅広く活用頂いています。実はドイツでは、「Promotion Gift Award2014」で最優秀プロモーション賞を受賞しているんです。また、本国フランスでは、元大統領のニコラ・サルコジ氏から、フランスの文化を浸透させてくれてありがとうと、感謝状を授かったりもしました。

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石井リナ:パーティーグッズという様なイメージもあったのですが、プロモーションの一貫としても、評価の高いグッズだったんですね。

小林さん:そうなんです。このサングラスを購入して、SNSに投稿しない方って、ほぼいらっしゃらないんですよね。ロゴも入っているので、広告効果にもなりますし、お土産にもなるので、結果的に「サングラス作ろうか」と言ってくださる企業が多いですね。

石井リナ:SNSで見るときには、友人が身につけている写真を見ると思うので、その点も大きいですよね。

小林さん:企業の出展ブースのロゴなどが露出するのとは違い、友人からのレコメンドに近いと思います。

石井リナ:加えて、このサングラスをかけた写真を見ると、その場が盛り上がっている風に見えるというか、一体感を感じますよね。(笑)

「セルフィー元年」と「顔隠し」がヒットの秘訣

石井リナ :ヌネットのヒットの背景には何があったんでしょうか?

小林さん:2013年って「セルフィー元年」って言われているんですが、僕達がヌネットの販売を開始したのが、ちょうど2013年でした。今でこそ、自撮り棒や、魚眼レンズ、専用アプリなど、セルフィーグッズは多くありますが、当時はセルフィーする際に使えるアイテムがこれくらいしか無かったんです。

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石井リナ:先駆け的なアイテムだったんですね。

小林さん:SNSの台頭やセルフィーブームが追い風になって、ヒットしたと思っています。加えて、顔の一部を隠すアイテムになるので、気兼ねなくセルフィーができるという部分も良かったと思います。

石井リナ:2016年の今でこそ、SnapchatやSNOWが流行っていて、セルフィーも一般的ですが、2013年だと、まだ堂々としたセルフィーは抵抗がありました。

小林さん:日本人だから、なおかもしれないですね。ナルシストだと思われるかも、と人の目を気にするので、サングラスや、フェイスマスクなど、顔の隠れたセルフィーは人気が出やすかったんだと思います。

大人から子どもまで愛されるプロダクトに

石井リナ:音楽フェス以外では、どのような事例があるのでしょうか?

小林さん:伊勢丹のタータンチェックの1stアニバーサリーのイベント時にお声がけ頂いて、導入して頂いたのですが、社員の方々が気に入って多く購入して下さったんですね。なので、今では殆ど流通していない、プレミアム商品になっています。

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ISETAN SHINJUKUブログ より

石井リナ:伊勢丹のサングラスは、ファッション雑誌「VOGUE」にも掲載されたんですよね?

小林さん:そうなんです。あと面白い事例だと、地方自治体とのコラボレーションもしていて、深谷市のふっかちゃんとのコラボレーションもしています。僕自身が深谷市出身なので、個人的に凄く嬉しかったですね。(笑)

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石井リナ:ふっかちゃん用の大きいサングラスも作られたんですね!

小林さん:かわいいですよね。小さいお子さんも喜んでくれて、大人だけではなく、ヌネットを楽しんでくれたのは嬉しかったですね。あと8月27日にある24時間テレビでも導入頂いているのですが、こちらもファミリーで楽しんでもらえたら、と思っています。

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石井リナ:様々な年代の方に親和性の高いプロダクトなんですね!今後の展望なども教えて下さい。

小林さん:アーティストのサングラスや、音楽フェスの会場などで導入していたこともあり、「どこで買えますか?」という問い合わせも結構多く頂いていたんです。東京でしか買えないアイテムではなく、今後は全国展開に注力し、多くの方の手に入るプロダクトにしていきたいと思っています。また、幅広い年代の方々に楽しんでもらえる、親しみやすいアイテムにもなって欲しいですね。

石井リナ:子どもから大人まで楽しめるというのは素敵ですね。本日はどうもありがとうございました!

 

SNS上でよく見かけるサングラスは、単なるイベントグッズではなく、子どもから大人まで楽しめるコミュニケーショングッズであったということ、またプロモーションにもなるという、意外な一面が見られる時間でした。また「セルフィー元年」と言われるトレンドや、顔が少し隠れるという点に、ブームのきっかけがあるというのも、納得させられる話ではないでしょうか。彼らが今後どのような全国展開をみせ、多くの人々を楽しませてくれるのか期待したいと思います。

Photo:ENO SHOHKI

Written by
石井リナ
COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」
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石井リナ
COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」
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