「ミレニアルピンク」という言葉をご存知ですか?現在、ミレニアル世代を中心に、ファッションアイテムや、カフェ、レストランなどで「ミレニアルピンク」と総称される薄ピンク色がとても人気を集めています。

また、長蛇の列をなす、コーヒーショップも、アパレルブランドもどこもかしこもピンク一色。なぜこうした事象が起きているのか、ピンク色が支持されている理由について迫ります。

※ミレニアル世代…1980年代から2000年代初頭(2000年前後)に生まれた世代のこと。

 

ハイブランド、インフルエンサーから広がるミレニアルピンク

ミレニアルピンクは2016年の初め頃から本格的に流行り始め、その流行の波は2017年現在も続いています。VALENTINO(ヴァレンティノ)、PRADA(プラダ)、GUCCI(グッチ)、などのハイブランドが、新作のコレクションでこぞってピンク色のファッションを提案しています。

 

VALENTINO(ヴァレンティノ)

VALENTINOはPINKにフォーカスしたコレクションも発表したほど。

 

GUCCI(グッチ)

 

また、海外のセレブやインフルエンサーは、自身のアルバムのメインイメージや、ファッション、ヘアカラーにまで取り入れています。

 

LADY GAGA(レディーガガ)

LADY GAGA / JOANNE NEW ALBUM OCT 21

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Kendal Jenner (ケンダル・ジェンナー)& Gigi Hadit (ジジ・ハディット)

playin barbie with @balmain 😉 ⇄ #kengi

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Kylie Jenner(カイリー・ジェンナー)

🦄

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レストラン、カフェもミレニアルピンク

ミレニアルピンクが使われているのはファッション関連のものだけではありません。現在では、街中のカフェ、レストラン、ティーン向けブランドショップでもピンク色が目立ちます。

 

ニューヨークのイタリアンレストランPietro Nolita(ピエトロ ノリタ)は、内装が全てピンクのレストランとして注目を集めています。

Pietronolita より

 

さらに、Pietro Nolitaはピンク色のイメージ写真でInstagramを構成し、ブランディングも行っています。

 

日本で流行中のドーナッツショップ「DUMBO Doughnuts and Coffee」(ダンボ ドーナツ アンド コーヒー)もメインカラーはピンク。ドリンクの上にドーナッツがのっているこの写真をみなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

ティーン向けアパレルブランドも

2017年5月12日には、韓国発のファッションブランド「STYLE NANDA」(スタイルナンダ)の世界初の旗艦店が原宿にオープンしました。また、オープン時に300人の行列ができたことからも、ティーンが待望していたショップであることがわかります。

そうしたSTYLE NANDAのメインカラーもピンク。外装から内装まで全てピンクで彩られた店舗はまさにミレニアル世代の注目の的です。

フォトスポットまでも

ミレニアルピンクが求められるのはカフェやアパレルショップだけではありません。多くの人の注目を集めているのが、ロサンゼルスにあるPaul Smith(ポール・スミス)のショップです。このショップは外壁が一面ピンクで彩られています。フォトスポットまでもがピンク色が求められているのです。

PaulSmith HPより

ピンクの壁面の前で撮った写真は、#paulsmithlaや、#paulsmithpinkwallなどのハッシュタグで投稿され、およそ10,000件ほどの投稿がされています。

きっかけは2016年の流行色

世界で使用されている色見本帳の1つを作ったPantone(パントン)は毎年トレンドカラーを発表しています。2016年に発表された2色のうち1色が「ローズクォーツ」という色でした。

PANTONE より

Pantoneは選定基準に世界的なジェンダーレスの流れを反映したと語っています。ピンクは女の子の色という固定概念は失われつつあり、ジェンダーレスな色として捉えられています。そのため、レディースのファッションアイテムだけでなく、メンズのファッションアイテムにもピンク色が多く登場しています。現在ピンクは、性別に関わらず、ミレニアル世代全体で親しまれています。

 

ミレニアル世代に向け、LGBTQや世界平和、愛などのメッセージを積極的に発信しているブランドDIESEL(ディーゼル)でも、ビジュアルカラーとして多く起用されています。

ミレニアル世代にとってピンク色が象徴するものとは

2016年の流行色として、ハイブランドやインフルエンサーから、ピンク色のファッションやスタイルが流行しました。そうしたことに端を発し、コーヒーショップもティーン向けショップなどの街中にあるお店でも、どこもかしこもピンク一色となったわけです。

不安定な政治背景の中で、世界の平和を望むミレニアル世代にとって、ピンク色は単なる流行色というだけはなく、LGBTQや、フェミニズムなど、それらを彷彿とさせる象徴的なカラーであったということも、流行の背景にあるのではないでしょうか。

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石井リナ
Post Author

石井リナ

COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」