LAにあるPaul Smith(ポール・スミス)のピンクウォールは、そのエリアで最も有名なフォトスポットと言っても過言ではありません。ポール・スミスのピンクウォールを表す、#PaulSmithPinkWallというハッシュタグではおよそ4,000件近い投稿がなされ、観光地としても人気を集めています。

 

ポール・スミスは、Instagramにて、ピンクウォールをレインボカラーに塗装した様子を投稿。*LA Prideの開催と*LGBTQ Pride Monthを祝福した、期間限定のプロジェクトであることを発表しました。LGBTQを語る上で、レインボーカラーはダイバーシティの象徴として扱われています。また、Instagramとのコラボレーションによって実現したとも記しています。

※LA Pride…1970年から続く、LGBTQの祭典
※LGBTQ Pride Month…2000年のアメリカ大統領ビル・クリントンが6月をLGBTQプライド月間と宣言した

 

5日間で1,200件の投稿

また、こうしたレインボーカラーでの投稿写真には#kindcomments#paulsmithlaなどのハッシュタグ と一緒に投稿され、すでに5日間で1,200件の投稿を超えています。

 

ゲイだとカミングアウトをしているYoutuberのJoey Graceffaや、メイクアップアーティストの Patrick Starrrなども訪れ、投稿をしています。

 

 

ポール・スミス本人は、今回のプロジェクトについてInstagramにて以下のようにコメントしています。

「毎日が新しい始まりです。ポール・スミスはInstagramと協力し、LAのピンクで有名なピンクウォールをレインボーカラーに塗装しました。PaulSmithDesignのアカウントや#kindcomments、#takenbyPaulで今回のことに関する全てを知ってください。」

 

マイノリティ支援とライト層の獲得

今回のプロジェクトにおいて、企業として評価されるべきポイントは多くあります。数日間で1,200投稿数という、拡散性。数百万円かけたイベントやプロモーションで200、300投稿もあれば、成功と言われるようなInstagramの世界において、驚異的な投稿数により、ブランドのプロモーションを果たしたと言っても過言ではないでしょう。

 

加えて、LGBTQ Pride Monthの象徴の場としてブランドが選ばれたこと、足を運べない人々に対してもSNSを通じて性的指向のマイノリティに寄り添った姿勢を見せられたことは、本来彼らが行いたかったマイノリティへの支援です。そうした姿勢を、当人たちに対して示したことは、強いメッセージであり、はかり得ない価値であるはずです。

 

限られたマイノリティに対して、深くコミュニケーションを取ったかと思えば、今回の投稿では、家族連れ、子どもたちの写真も目立ちます。LGBTQについて熱心に活動している人々だけではなく、ライト層と思われるような、地域の人々の投稿も多いのです。ピンクウォールが地域に根付いていたこともありますが、レインボウォールという単純に「カワイイ」フォトスポットの登場に、マイノリティである当人以外のライト層も多く集まったというわけです。1つのアイコニックな壁面により、マイノリティへの深いコミュニケーションと、ライト層のアプローチが実現した珍しい事例と言えそうです。

 

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石井リナ
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石井リナ

COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」