Pinterest(ピンタレスト)は米国を中心として利用者が増えていて、FacebookやTwitterに続く注目されているプラットフォームです。
日本語サイトの立ち上げにより着々と国内での利用環境が整ってきています。米国ではInstagramよりPinterestのほうが、客単価が高いとも言われ、売上を目的としたダイレクトマーケティングで活用している企業も増えています。
またブランディングにも向いているサービスであり、ファンを育てるという意味合いにおいても、Pinterest は非常に大切なツールとなっています。 Pinterestといえば、ファッションブランドの活用イメージが強いですが、その他の業種で活用している事例をご紹介していきます。
■Buzz Feed(バズフィード)
画像や動画などのコンテンツを中心として、大人気のニュースや、エンターテインメントを配信しているメディアです。Buzz Feedでは、Pinterestを通じて今話題のトピックや反響の高いコンテンツやアイデアなどを提供しています。
ジャンルはビューティーやフィットネス、ファッショやライフスタイルといったとても幅広いカテゴリーのボード作成。運用に関しても、最もリピンを取得しているものを分析することにより、最も人気のあるコンテンツを把握し、次の投稿内容に役立てているそうです。
■Kraft Heinz(クラフト ハインツ)
Kraft Heinzは、世界中のいくつもの家庭に美味しく高品質で素晴らしい味と栄養食材を提供している企業です。「Kraft Recipes」というアカウントを作成し、日常で簡単に作れるレジピからデザートやホリデーシーズンに合わせた何千件ものレシピを世界中の人に届けています。写真のコントラストがはっきりしているもの、見ているだけで満足するフォトジェニックなものなどがより多くリピンされています。
■Sony(ソニー)
Sonyのアカウントでは、お洒落に製品がディスプレイされている画像や、ユーザーのライフスタイルを重視するような写真が多く投稿されています。運用方法の1つとして、メール配信でアカウント内のピンを紹介し、より多くのユーザーの注目を集めました。それに加え、リピン数が多かった写真を、エンゲージメントの高い写真と捉え、メールで配信することで自身のウェブサイトのアクセス数の増加にも繋げています。
■Film 4 (フィルム4)
Film4はイギリスで最も大きい映画チャンネルです。Pinterestのアカウントでは、テーマ別に、幅広いコンテンツを提供し、その時の気分にあった映画を、簡単に見つけることができるようにボードを作成しています。ユーザーの支持を得られたのは、ユーザーにインスピレージョンを与えることが出来たからではないかと、Film4は語っています。
■UNICEF(ユニセフ)
UNICEFは、自分たちの仕事について知ってもらうため、Pinterestを通してプロモーション活動を行っています。
アフリカに住むAmi Musaという少女のために行ったプロモーションでは、彼女が自ら「Really want there」をテーマに投稿するボードを用意しました。
彼女は、おしゃれを楽しむための靴屋やアクセサリーではなく「生きるために必要なもの」を投稿していきました。ユニセフは世界中の困っている子供たちにきれいな飲料水、食料や避難所を提供するための寄付を募るページを作成し、記事を各ピンのリンク先に設定しています。より多くの人に記事が読まれる様に、Pinterestを活用した事例と言えます。
■Petplan insurance(ペットプラン インシュランス)
Petplan insuranceは、世界最大のペット保険のすべての州で利用可能な質の高いサービスを通して動物の健康に焦点を置いたサービスです。アメリカ国内で保険に加入しているペットは 1% のみという現状があり、ペット保険の加入率の上昇や必要性を呼びかけようとする試みです。Pinterestを活用する中で、犬や猫を保護する熱心なコミュニティとの交流にも力を入れています。
■Bank of America (バンク オブ アメリカ)
フォロワーは少ないですが、銀行がPinterestを活用しているケースは珍しいのでご紹介します。 Bank of AmericaがPinterestを使用し始めたのが2014年。ミレニアル世代をターゲットとしている「Better Habit Money(BHM)」(ベター・ハビット・マニー)プログラムを始動し、ピンタレストを通じて将来のプラン設計をサポートしていくため豊富な知識を提供しクリエイティブなピンを提供しています。ウェディング、旅行の計画や引越しのプランなど様々な場面に合わせたボードを作成しています。銀行という業種でどうやってPinterestを活用するか、きちんと考え、運用されている好事例だと思います。
まとめ
Pinterestは、Instagramと違い、リピンという拡散機能があるので、企業にとっても、運用メリットが十分にあるプラットフォームだと思います。 ファッションブランドではないから、プロダクトがお洒落ではないから、運用を諦めるのではなく、今回ご紹介した企業の様に、どうしたらPinterestネイティブな形で運用が出来るのか、是非一度検討してみてはいかがでしょうか。 マーケティングツールとして活用してみてくださいね!