Tinderの勢いが止まらない。現在Tinderは、世界中に5000万人ものアクティブユーザーを抱えている。またTinderでは、毎日2600万件のマッチングが成立し、毎週150万件のデートが行なわれている。

 

しかし、従来のマッチングサービスと異なり、年収や資産を元にマッチングを行うサービスが話題となっている。それが、SeekingArrangement(シーキングアレンジメント)だ。


ビジネスエリートが自分好みに作り上げた

SeekingArrangementの創業者はMITで電気工学を学んだ後、MBAを取得したBrandon Wade氏。経営コンサルファームに勤務後、GEへ転職しITインフラの管理マネージャーを務めたビジネスエリートだ。

 

そんなWade氏であるが、既存のマッチングサービスにおけるマッチングの成果はよくなかった。そこで、Wade氏は自ら自分好みのマッチングサービスを立ち上げることにした。これが現在のSeekingArrangementの原点である。


ーBrandon Wade氏


プロフィールの特徴は、1ヶ月にどれだけお金を求めているのか、である。

 

SeekingArrangementでは基本的に、裕福なパトロンと、パトロンからの経済的支援を希望する人とをマッチングする。米国において、パトロンから金銭を受け取って交際する人をSugar Baby(シュガーベイビー)と呼ぶ。また、男性のパトロンはSugar Daddyと、女性のパトロンはSugar Mommaと呼ばれる。

 

まず、ユーザーはアカウント取得において「Sugar Daddy」、「Sugar Momma」、「Sugar Baby」の3つから自分の立場を選択する。そして、マッチング対象とする相手の性別を選択。

プロフィールには従来のマッチングサービス同様、名前、生年月日、プロフィール写真、体形などの項目を記入する。

 

しかし、従来のマッチングサービスと異なり、SeekingArrangement独特のプロフィール項目がある。それが、Sugar Babyとしてユーザー登録を行う際、1ヶ月あたりの消費額を記入することだ。この消費額は、パトロンからの支援がどのぐらい必要なのかを示す目安となる。

また、希望する交際スタイルの選択項目は多様性に富み、それでいて具体的だ。例えば、次のような選択項目がある。

 

・毎月の財政支援を行える/行う人

・スケジュールがフレキシブルである

・相談相手となれる人

・長期的な関係を望む人

・シュガー初心者同士の繋がりを持ちたい人

・トランスジェンダーに寛容な人  etc…

 

Sugar Daddyを探すと、プロフィールは他のマッチングサービスとほとんど同じだが、資産、年収、消費額が掲載されている点が異なっている。

 

米国シュガーベイビーの3分1は女子学生

現在、世界139か国1000万人のユーザーがSeekingArrangementに登録している。その中でも米国には、320万人のユーザーがいる。そのうち230万人が女性のSugar Babyだ。さらに、全ユーザーの約40%、そして、女性のSugar Babyの約半数にあたる、120万人のユーザーが女子学生である。一方パトロンをしている男性ユーザーは48万4695人。圧倒的に女性ユーザー、特に女子学生が多いのだ。また興味深いのが、40%の男性ユーザーは既婚者であるということだ。

 

既婚の男性ユーザーは、すでに家庭を築いており家庭を崩壊させたくはないが、若い女性と交際したいという思いを持つ。一方女子学生は、学費を支払うために支援を必要としている。そのような人たちをマッチングしているのだ。


ベネフィットのある交際を ポジティブなイメージに

SeekingArrangementは、Mutually Beneficial Relationships(両者にとってベネフィットのある交際)をキャッチコピーとしている。このキャッチコピーには、Sugar Babyに対する印象をよりカジュアル、ポジティブなものに変えたいSeekingArrangementの想いが込められている。

 

また、SeekingArrangementは、YouTubeやInstagramを用いて、同様の想いを発信している。

SeekingArrangementに関するコメントを見ると、交際に金銭を介在させることに対して反発する人々もいる。しかし、裕福なパトロンと、金銭的に困っているSugar Baby両者にベネフィットがあるマッチングを肯定的に受け取っている人も少なくない。

 

日本でもパトロンに生活を支援してもらう「パパ活」が話題となっている。パトロンとシュガーベイビーの関係を、よりカジュアルに、そしてオープンにしているのがSeekingArrangementの特徴だ。日本の「パパ活」も、このようにひらけた文化となるのだろうか。

 

 

Source by SeekingArrangementSeekingArrangement YouTubeより

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石井リナ
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石井リナ

COMPASS編集長 1990年生まれ。SnSnapで事業開発を担当し、COMPASSの編集長を務める。新卒でオプトへ入社し、WEB広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。デジタルプロモーションを中心としたライター業や、セミナー講師などとしても活動を広げている。 執筆書籍:「できる100の新法則 Instagramマーケティング」