はじめまして。19歳マイルドギャルのノリッコです。
日中は理工学部で勉強している大学1年生で、毎晩、17LIVEでライバーとして配信しています。
17LIVEでライブ配信をしていると言うと、結構な割合で「今っぽいね!」「他のアプリとは何が違うの?」などと聞かれることが増えました。
自身の配信や他のライバーの配信を研究してきた上で、配信者の視点で気づく、ライブ配信の特徴や違い、適性を解説します。
InstagramにSHOWROOM……多様なライブ配信、何が違うの?
ライブ配信と言っても、Instagramのライブ機能やアイドルの配信の多いSHOWROOMなど、様々なサービスが登場しています。
日本の動画市場は年々伸びており、2018年の日本のライブ配信売り上げでは下記のランキングも発表されていました。(モバイルインデックス調べ)
上記は、アプリ内課金による売上を分析したもので、アプリ内のみで、100億円ほどの課金がされていることがわかります。
それほどまでに、ユーザーを動かすライブ配信とは一体どういったものなのでしょうか?配信者としての視点から、それらのサービスを分類していきます。
Instagramは、友人など身内向けのライブ機能
国内ユーザー2,900万を越えたSNS・Instagramにはライブ配信機能(以下インスタライブ)があります。
インスタライブはインスタの拡散性の低さとシンプルな作りから、友人間など身内に向けたライブ配信に適しています。
インスタにはご存知の通り、RTの機能がありません。ライブ配信を始めても、フォロワーに通知されるだけ。つまり、知らない人が「誰かのライブ配信見に行こ〜」という風に探すのは難しいのです。
他にも、インスタライブの機能のシンプルさも身内要素を高めています。
ライブ閲覧画面には、ハートを送るボタンとメッセージでのシェアボタン、コメントしかありません。
配信者側も、カメラの切り替えやフィルターをつけるボタンほどしか変わりません。
配信者側が受け取れるものは見てくれる人のコメントとハートのみです。
その機能の中、インスタライブが行われている理由は、主に2つだと感じています。
1つ目は、ビデオ通話代わりの配信。1人に対してやグループ通話にするほど重要じゃないけれど、人とオンラインで繋がっていたいときの配信です。
見る側も、ビデオ通話のビデオがオフ状態で喋っているのと似た感覚ですが、電話と違っていつ見るのをやめても罪悪感が少ないので気軽に見られます。
2つ目は、インスタグラマーやインスタグラムから人気が出たブランドなどがファンと交流をするため。インスタでできたファンがそのまま見に来てくれるため、ライブ配信自体に営利目的がなければ、ファンとの距離を縮めるのにとても適した配信方法です。
1対多数のライブ配信、SHOWROOM・17LIVE・Mix channnel……
わたしが使っている17LIVEや、SHOWROOMには、身内感覚なインスタライブとは反対に、そこだけでコミュニティができあがっています。
SHOWROOM(Appstoreより)
SHOWROOMは主にアイドル、17LIVEでは主に素人がたくさん配信をしているので、視聴者は推しの配信を通知で見に来たり、誰か配信してる人いないかな?といった感覚でザッピングするように見ることが多いようです。
配信者側はテロップをつけたり、見に来てくれた人にPoke(挨拶)をしたりとビジュアル的にアピールができるので人に魅せる配信ができ、視聴者側は有料のギフトを送って配信者を応援できます。
私の実際の配信中の様子(17LIVE)
このタイプのライブ配信は視聴者は日常的に配信を見るファンが多く、配信者もファンに向けた放送を行います。それがコミュニティのできあがる要因となっています。
Mix Channelの特徴は、ホストクラブやキャバクラ嬢など、夜のお仕事の方の配信が多く、Mix Channnel側も、歌舞伎町で広告を打ったりホストを起用した広告トラックを都内に走らせたりと積極的にその層へのリーチを行なっています。
LINE LIVEは、映画やドラマのプロモーションの一環として芸能人が活用する事例が多く、その他にはLINE ブログを使っているブロガーの方などが配信しています。
また、LINE LIVEにもギフト機能は備わっていますが、現金ではなくLINEpayで使えるポイントに還元されるという仕組み。そのため、ライバーとして生計を立てたい人は、SHOWROOMや17Liveを活用する場合が多いです。
配信者から見る、ライバーとYoutuberの違い
では、ライブ配信者とYoutuberにはどういった違いがあるのでしょうか?
最も大きいのは、編集の有無です。ライブ配信は生放送なのでどんな放送事故もそのまま流されます。
仕事をしている様子を写すといった特殊なライバーもいますが、基本的にはラジオなどと同じように10秒ほど沈黙があると視聴者は違う番組に行ってしまいます。
そのため、視聴者を飽きさせず楽しませることができる人が配信者として向いており、独り言でも話し続けられたり、歌やダンスなど話す必要のない芸がある人などが伸びています。
Youtubeは、編集できる動画コンテンツのため、Youtuberには企画や編集能力のスキルも求められています。基本的に1つの動画は短いものの方が見やすく、視聴回数が稼げますが、一般的には5〜15分の動画が多く見られます。
一方ライブ配信は最低30分以上、平均1時間程度が多く、Youtubeとは視聴時間に大きな差があります。
視聴者層にも違いがあります。
ライブ配信の大きな特徴は、視聴者とリアルタイムで双方向のコミュニケーションが取れることです。
視聴者も積極的にコミュニケーションをとり、一緒に配信を作っていく感覚に近いです。
視聴者側のメリットは、魅力的な女の子やアイドルと話せることで、ライバーの収入源は、視聴者からのギフト(投げ銭)。
ギフトをあげたい、と思ってもらえる濃いファンがいないと収入がないため、応援したい!と思わせるように配信者は努力します。
17LIVEの日本人ライバーの中では、一ヶ月に1,000万円を稼ぐライバーも存在します。
私が研究している限り、多くの収入を得ているトップライバーに共通していることは、「頑張りを隠さず見せること」と、「喜び方が上手なこと」でした。
「報酬がほしいから頑張って配信してます!応援してください!」といったように、包み隠さず貪欲にギフトをもらおうとする姿勢を応援してくれる視聴者は多いです。
一方、Youtuberは視聴者がコミュニケーションを取れる場所はコメント欄のみ。
収入源は動画内の動画広告の視聴数になります。
そのため視聴者側も時間の制約やコミュニケーションをとる必要がなく、気軽に編集されたコンテンツを楽しめることが特徴です。
私を含め現役の大学生のほとんどは日常的にYoutubeを見ています。
視聴動画は、音楽・スポーツ・まとめ動画など様々。
また、お気に入りのYoutuberがいる場合も多く、複数のYoutuberをチャンネル登録し、更新されたら見る、という使い方をするのが一般的です。
Youtuberを見る動機ですが「テレビでは面白いことやってないし、暇だから見よう。」といった感じでフランクに見ています。
テレビの代わりにあの動画見た?というように共通の話題にもなり得ます。
このように情報の共有スピードが速いスマホネイティブ層には一瞬で動画が広がるため、その層に広く愛されるコンテンツを作ることが大切になってきます。
ライブ配信者は一つを追求できる人、Youtuberはマルチなスキルをこなせる人。
ライブ配信者の傾向は、1つのことをがむしゃらに頑張るタイプの人。配信時間など、頑張りが目に見える形で現れるので、ライブ配信をがっつり頑張れるタイプの人は向いています。
他には、スキマ時間が多い人にも向いています。基本的に配信が始まるとフォローしてくれている視聴者に通知が行くので、回数が多いほど頑張っているという印象を与えられます。
あとは、1人で間をもたせられる人。駆け出しの歌手でカバー曲をたくさん練習していたり、永遠に独り言を呟ける方は、トップライバーとして活躍できる可能性を秘めています。
Youtuberとして多い傾向は、何かしらの専門性がある人。
動画編集はもちろん、語学や特技など、専門性のあるスキルを持つ人ならば、そのジャンルに興味がある人にターゲットは絞ることでチャンネル登録者が増えます。
次に、面白さを追求したい人。どのような内容でも、編集でコンテンツのクオリティを保ち、編集によって面白さを追求しているYoutuberは数多くいます。
YoutubeにもYouTube LIVEというYoutuberのインスタライブのような機能があるので、生配信で普段と違う魅力をアピールをしている方もいます。
同じ「動画を配信する」という行為でも、様々な違いや特性があります。
Youtubeなどの動画広告市場は、5年で4倍にも伸び、2017年の動画広告市場は1,093億円、2020年には2,000億円を突破する勢いで成長しています。
動画市場が広がれば広がるほどより幅広い層が動画を視聴し、ライブ配信市場にも新規視聴者が増えることが想像できます。
Youtuberのマネジメント会社のように、ライバーを育成する会社もできつつあります。
今後も、ライブ配信に目が離せません。
p.s.1日の終わりに疲れた方は、ぜひ17LIVEで「ノリッコ」と検索して癒やされに来てくださいね🍦
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