コンテンツマーケティングというキーワードは、聞き飽きるほどのホットワードです。ブランドや企業のマーケターは日々、配信するコンテンツ制作に頭を悩ませています。特に難しいのは、ユーザーとエンゲージするコンテンツ制作です。従来のようなモデルを登用した写真であれば、比較的容易に入手できます。一方でUGCと呼ばれる、一般ユーザーが生成した写真や動画などのコンテンツは、高いエンゲージメントを誇る傾向にあり、企業はそうしたコンテンツを求め始めています。

 

企業自ら、一般ユーザーやインフルエンサー(以下クリエイター)から自社の商品・サービスにマッチしたUGCを集めるのは骨の折れる作業です。そんな中、現在注目を集めているスタートアップに「Social Native」(ソーシャルネイティブ)があります。2015年1月に米国カリフォルニアにおいて設立されました。Social Nativeはこれまでに、800万ドル(約8億8,000万円)の資金を調達しています。


1,400万人のクリエイターと企業をつなげる

Social Nativeは世界中1,400万人のクリエイターと提携。Polaroid(ポラロイド)をはじめ、有名プランド企業に対し、最適なUGCを提供しています。

 

Social Native独自のアルゴリズムで、企業が実施する計画のプロモーションと、そのプロモーションの内容に近しいコンテンツを制作しているクリエイターとをマッチング。このアルゴリズムにはクリエイターのInstagram、Youtube、Social Nativeの登録プロフィール情報などのデータが活用されています。


Social Native

まず、企業は実施するプロモーション計画案をSocial Native上に記入します。記入事項はプロモーションする商品・サービスの詳細、クリエイターに制作してもらいたいコンテンツの条件(コンテンツの対象年齢、場所、必須事項など)、SNS上でのハッシュタグ名、報酬金額(もしくはギフト)などです。


Social Native YouTube

その後、プロモーション内容にマッチングしているクリエイターに、プロモーション案件が案内されます。クリエイターがそのプロモーション内容に同意すると、コンテンツ制作を開始します。クリエイターはコンテンツをSocial NativeとSNSに投稿し、企業がコンテンツを承認後、報酬がクリエイターに支払われます。


Social Native YouTube


UGCの活用により180%の売上げアップも

雑貨ブランドwest elmはピクニックなどに持っていく敷物「Alfresco Stripe Picnic Throw」の写真制作のプロモーション案件をSocial Nativeに掲載しています。案件に案内されたクリエイターはこの敷物を使用した写真を撮影しています。撮影された写真は、企業のWebサイトや、企業のSNSの投稿に、その後使用されます。


Social Native

Polaroid(ポラロイド)も、2015年7月よりSNS用の投稿コンテンツ制作にSocial Nativeを活用しています。Polaroidは撮ったその場で写真をプリントできるインスタントカメラで一世を風靡しました。現在も、Polaroidのインスタントカメラは根強い人気を誇っています。近年、キューブ型のウェアラブルカメラなどユニークな商品もリリースしている有名ブランドです。

 

LinkedInによると、PolaroidはSocial Nativeを通じて、8言語にわたるクリエイターからコンテンツの提供を受けています。毎月、計12,000ドル(約130万円)の予算をSocial Nativeに費やしており、2017年2月時点で700以上のクリエイターが1,500以上のコンテンツを制作。それらのコンテンツはGoogleアドワーズ、Facebook、Twitter、Instagramに活用されました。結果的にPolaroidの180%売上増加に大きく寄与したといいます。

 

UGCは、一般ユーザーが撮影するからこそ伝わる、ビジュアルの訴求力があります。Social NativeのようにUGCに焦点を当てたプラットフォームの盛り上がりは、同時に、企業がUGCの活用を重要視していることも伺えます。

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森本進也
Post Author

森本進也

ライター。1989年生まれ。IT、経営、マーケティング、金融、バイオ、医療等の領域において海外の最新トレンドを追っている。好きなメディアはTechCrunch、Business Insider、Scientific American。