SNSの使い方は、自分の生活を投稿するだけにとどまらない。意見の発信や、情報交換など、多様に活用されている。そして、近年ではSNSを使って社会的メッセージを発信する人が増え、またその活動も活発になっている。

 

例えば数年前には、様々なSNS上で「アイスバケツチャレンジ」の動画が話題となった。この動画は、バケツの中に入れた氷水を頭からかぶるものだ。FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏や、マイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏、米国元大統領のバラク・オバマ氏を初め、多くの著名人が参加したことで大きな話題を呼んだ。この動画は、未だ治療法の見つかっていない難病の研究を支援するために行われた。

 

そして、アイスバケツチャレンジに倣い、ソーシャルグッドな活動を行うプラットフォームが誕生した。それがThe Santa Clause Affect(サンタクロース アフェクト)だ。


社会貢献に積極的なミレニアルズ

このような運動が起こる背景に、SNSの利用が特に活発な若者を中心に、社会意識が高まっていることが挙げられる。

 

Eno’s World Value Indexの調査によると、ミレニアルズの41%が「ここ1ヶ月で何かしらの抗議活動に参加した、ボランティアキャンペーンに参加した。また、署名のために近隣の人に対して声かけを行った」と回答。また、ミレニアルズの68%が、「世の中に変化を生み出すことは、積極的に追求すべき個人的な目標」であると回答した。

 

トップインフルエンサーがソーシャルグッドな行いを

ここ数年でSNSは、多くの人にとって欠かせないものとなった。またSNSの台頭によって、多くのセレブやインフルエンサーが、一般人と直接コミュニケーションをとることが可能になった。そして、言うまでもなく彼らが世間にもたらす影響は大きい。

 

The Santa Claus Affectの創始者であるJason Neubauer氏(以下ジェイソン氏)は、この現状に注目し、SNSを使って社会貢献をしようと考えた。The Santa Claus Affectのコンセプトは「トップインフルエンサーがソーシャルグッドな行いをする」ということである。

 

ジェイソン氏は、インターネットマーケターオブザイヤー2017を受賞するなど、世界でもトップのインフルエンサーマーケティング専門家の1人だ。ジェイソン氏は、SNSを通して多くの人の社会的意識をあげ、より多くの人が社会問題を理解し、他者を助ける方法を考えるように導くことを目的に活動している。では、一体どのような活動をしているのだろうか。


SNSほかテレビでも発信中

The Santa Clause Affectは動画コンテンツの制作を行っている。動画の中に登場するのは、インフルエンサーと様々な困難に直面している人である。インフルエンサーが、SNSを通じてキャリア形成の支援や、夢の実現に向けた手助けをする。

The Santa Claus Affect YouTubeより

 

また、テレビ番組の制作も行っており、予告動画は、公開からわずか2か月で20万回以上の再生を記録した。

 

SNSとトップインフルエンサーをうまく活用し、社会問題にメスを入れるThe Santa Clause Affect。2018年には、ニューヨークタイムズ編集長であるHeidi Kruppが、The Santa Clause Affectに関する本を出版予定だ。各方面から非常に注目が高まっているプロジェクトだ。

 

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竹林広
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竹林広

1996年生まれのフリーライター。京都出身。慶應義塾大学文学部に在学し、人間科学を専攻。フリーライターの父を持ち、父の働く姿を見てライター業に興味を持つ。趣味は温泉と寺社仏閣巡り。