年の瀬も近づき、街中はクリスマス一色。

個人消費が特に盛んになるこの季節は、ファッションブランドやジュエリーブランドをはじめ、各企業が様々なイベントやキャンペーンを行っている。

そんなクリスマスのトレンドから、近年増加しているSNSを利用したプロモーション事例を紹介する。

 

加速するSNS利用

スマートフォンの普及によって、クリスマスなどのイベントをSNSに投稿することが日常的になっている。ジャストシステム(引用元:スマホは若者の「クリスマス」をどう変えたのか?が20代・30代の男女を対象に実施した「クリスマス時期の意識調査」によると、約4割が「スマートフォンを利用するようになってから、より楽しく過ごせるようになった」(37.7%)と回答した。また、全体の約3割が「クリスマス時期になるとSNS投稿をより意識するようになった」(26.7%)という。

スマートフォンを利用するようになった後の「クリスマスの過ごし方に関する意識の変化」は以下のとおりだ。

(引用元:株式会社ジャストシステム  プレスリリースよりhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000007597.html)

 

また、利用するSNSサービスのトップは「Twitter」(33.0%)、2位「Facebook」(23.3%)、3位「LINEのタイムライン」(22.7%)となった。ただし、20代女性だけをみると、1位「Twitter」(46.1%)に次いで「Instagram」(26.1%)の人気が高い結果となったという。

この調査からも分かるように、クリスマス等のイベントはSNS上でシェアされる。クリスマスを利用したキャンペーンを実施する場合は、やはりSNS利用を前提としたコンテンツを用意することが必須だといえる。

特に最近のSNSのトレンドを踏まえると、画像だけでなく、体験型の動画コンテンツもシェアされやすいだろう。

 

キーワードは「デジタルコンテンツ」「体験型」

SNS利用を前提とすると、キーワードとなるのが「デジタルコンテンツ」「体験型」「フォトスポット」だ。特にInstagramには、ストーリーズやIGTVなどの動画機能が導入されたことで、ユーザーは一気に動画を投稿しやすくなり、よりリアルタイム性が増すこととなった。(関連記事:Instagramトレンド

そんなトレンドを意識したリアルイベントやSNSキャンペーンの事例を紹介する。

 

・パンテーン 

 

(画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000036985.html)

「パンテーン」を展開するP&Gは、高級美容液「リポショット」を配合した最高級ライン「ミラクルズ」シリーズの発売に合わせ、クリスマスイベントを実施。ミラクルズの世界観を凝縮した「パンテーン ミラクルズ Xmasリボンツリー」イベントを東京ミッドタウンで開催している。

なんといってもこのXmasリボンツリーの特徴は、2人の心拍数にあわせて色が変化する体験型のクリスマスツリーとなっている点だ。さらにはこの特別な体験を、ツリーの真上から画像と動画の両方で撮影し、プレゼントとしてもらうことができる。会場には、9日間限定でヘアスタイリストによるクリスマスにおすすめのヘアアレンジを体験できるブースなども用意されており、来場者は特別な体験をしつつ、新製品の情報も得ることができる。

このように、製品がモノとして存在するコスメブランドやファッションブランドは、イベントを開く際、その新製品を体験できるブースを設けつつ、季節感を演出したコンテンツを用意することが重要になる。その際、フォトスポットを設置すること、撮影した写真をプレゼントすることなど、来場者の思い出を手元に残しておけるよう、デジタルコンテンツを提供することが求められる。

 

・コカ・コーラ

コカ・コーラスペイン(@CocaCola_es)では、クリスマス広告の認知を高め、消費者にリーチするための確実な手段として、Twitterのインストリーム動画広告を活用し、ハッシュタグ ‎#EstamosMásCerca(もっと触れあおう)キャンペーンを展開した。

インストリーム動画広告は、動画コンテンツの冒頭にに6~15秒ほど流れる広告のことで、ニュースやスポーツ、エンターテインメントなど親和性の高いカテゴリーのコンテンツ動画と共に動画広告を配信することでより高いインパクトを与えることができる。始まる前や中盤、最後に差し込まれている。

クリスマスはブランドバリューを利用者に伝えるための格好のイベントであることを踏まえ、限られた期間で訴求性が高い動画を利用して、ブランド受容力が特に高いオーディエンスにリーチすることに成功している。やはりテキストや画像よりも、動画の方が圧倒的にユーザーへの訴求性は高く、エンゲージメントを創出することができる。このキャンペーンにおいても、動画再生率は53%に達し、再生回数は300万回を達成した。

 

・銀座三越

撮影後、デジタルサイネージに自分の画像が表示される(編集部撮影)

銀座三越では、クリスマス仕様の特設デジタルフォトブースを設置。撮影した写真にスタンプでデコレーションし、その後スマートフォンに画像をダウンロードすることも可能だ。

さらには、撮影された写真は隣のデジタルサイネージに表示される仕組みとなっており、撮影後も楽しめるようになっている。

このように、商業施設でもクリスマスに合わせたフォトスポットを設置してハッシュタグを設定するなど、SNSを意識した施策となっている。

 

クリスマスは、年間を通して最も個人消費額の高いイベントであるからこそ、様々なキャンペーンで一気に消費者へブランド認知や購買行動へと結びつけることが有効である。リアルとSNSを上手く融合させながら施策を実施していくことが最も効果的となるのではないだろうか。

 

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かんな
Post Author

かんな

1995年生まれ。静岡出身。首都大学東京経済経営学部に在学し、マーケティングを専攻。カメラが趣味でInstagramを中心としたSNSについて勉強中。