毎年恒例、Vogueが主催のショッピングイベント、「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT」(ヴォーグ ファッション ナイト アウト)通称「FNO」に、COMPASS編集部が潜入してきました!

FNOとは、VOGUEがファッション業界の活性化を目的として、2009年より世界各地で開催している一夜限りのショッピングイベントです。東京では、原宿・表参道・青山の3つのエリアで開催され、動員数は30万人にも及びます。エリア内に店舗を構えるショップブランドやレストラン、カフェなどが一体となり、FNOならではのコンテンツやサービスを用意し、買い物をより楽しませるファッションイベントです。

写真撮影してもらう為の施策として、様々な施策が用意されていました。今回は、プロップやアイテム、フードに分けて紹介していきます。デジタルコンテンツについては、こちらの記事をご覧ください。

★プロップ・アイテム編
キツネのお面がインスタジェニック!LOEWE(ロエベ)

店内の角にフォトブースが設置してあり、ここではキツネのお面を借りて可愛い写真を取ることができました。コンパクトなフォトブースで、店頭の一角に置いてありましたが、多くの来場者が写真を撮るために並んでいました。

例えばカチューシャやマスクなど、動物系のプロップやグッズは一定数人気があります。女の子に人気のフォトグッズといっても過言ではないでしょう。

rsz_img_8874
rsz_1img_8873

何か目立つ小道具が1つでもあると、インパクトがあるので、SNS上でも注目を集めます。

このように、SNS投稿で可愛いアイテムがもらえるという施策は、身近にできる体験型エンターテイメントとして人気があるようです。撮った写真の見栄えが良くなるだけでなく、その時だけしかできないという「特別感」を創り出せることも重要なポイントとなってくるのです。

SNS投稿でブレスレットがもらえる、NIESSING(ニーシング)

ドイツのジュエリーブランドNIESSINGでは、「#NIESSING」をつけて店内で撮った写真をSNS上に投稿すると、コインブレスレットが貰えるサービスを実施していました。撮影時には、販売されている商品を試着することもできます。

店内では、フォトブースを利用したり、並んでいる商品の写真を撮りSNS上にあげている方が多く見られました。SNSに写真をシェアした後にもらえるプレゼントは、数種類の色から選べるコインブレスレットです。小さなものではありますが、実際に身につけられる物ということで来場者の満足度は高かった様にも感じます。

rsz_img_8842
rsz_img_8845

SNS投稿でタトゥーシールがもらえる、SONIA RYKIEL(ソニアリキエル)

SONIA RYKIEL(ソニアリキエル)では、人気バッグシリーズ「ル・コパン」を用いたプロモーションがされていました。店内にある豊富にあるカラーバリエーションから好みの商品を選び、その写真を「#soniarykiel #lecopain」をつけてSNSへ投稿すると、タトゥーシールの体験がその場で受けられるというプロモーションを実施していました。

その場でタトゥーシールが試せるという施策は、トライするハードルも低く、ファッションも楽しめるため、人気のコンテンツです。

rsz_img_8790
rsz_img_8791
rsz_img_8794

#lecopain かわゆ💓💓💓 #fashonnightout

A photo posted by 🌸苑🌸 (@so__nonnon) on

1枚目のようにハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿すると、2枚目に写っているようなタトゥーシールをもらうことができます。また、タトゥーシールもフォトジェニックなので、つけたあとに、再度投稿する人たちもおり、投稿数が増える施策と言ってもいいのではないでしょうか。

★フード編
SNS投稿でドリンクがもらえる、GOLDEN GOOSE(ゴールデングース)

Golden Gooseでは、店先でタトゥーシールをして、そのままフォトブースで撮影した写真を「#goldengoose」をつけてSNSに投稿すると、フリードリンクが貰えるというプロモーションを実施していました。

店外の広いスペースを利用して、ドアの左側でタトゥーシール、右側でフォトブースと分かれており、真ん中のドアから入ってドリンクが貰える様にしっかりと動きやすい動線が確保されていたので、最終的には店内でゆっくりとドリンクを飲みながらショッピングが出来るようになっていました。

rsz_img_8796
rsz_img_8799

FNOではこうしたドリンクやフードだけ食べて移動という光景もよく見られるのですが、店内でドリンクを配っているので、SNSに投稿したら自然と店内に入るという流れができており、来場者をきちんと呼び込むことができていました。

デザイン性のあるコップを使ったウェルカムドリンク、MSGM(エムエスジーエム)

MSGMでは、ウェルカムドリンクを配っていました。そのコップのデザインが可愛いかったため、SNSにそのドリンクを写真に撮って投稿している人が多く見受けられました。SNS投稿をした代わりに、ドリンクやグッズをプレゼントするという仕組みにせずとも、実物がインスタジェニックであれば投稿されるということが証明される事例です。

そして、来場者の反応はこのようなものでした。

このように、可愛いデザインでそのお店でしかもらえないもの、限定品であるもののほうが、SNSに投稿されやすいです。

数量限定のキツネサイダーがもらえる、Maison Kitsuné(メゾンキツネ)

Maison Kitsunéでは、数量限定でキツネサイダーを無料でもらえるサービスを行っていました。

このように、思わずSNSに投稿したくなるような商品を「限定」で提供するサービスをすることで、そのモノが写っている写真がSNSに多く投稿されるようになります。また、それと同時にお店やブランドの認知度も徐々に増えていくとう言えるのではないでしょうか。

さいごに

多くのブランドが一同に集結しているイベントでは、来場者が1人でも多く自社のブランドブースに訪れてもらえるよう、施策が多く用意されます。すでに認知度がある、人気のあるブランドであれば、凝った施策を用意せずとも来場者は集まるかもしれませんが、認知度がまだまだないブランドであればあるほど、他と違い、足を運びたくなる様な仕掛けを用意する必要があります。ターゲット層のニーズや行動をよく把握する必要があります。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

Text: Juri Ishii, Natalia Carrasco

  • LIKE@COMPASS
  • FOLLOW@COMPASS
Juri Ishii
Post Author

Juri Ishii

1993年生まれ。国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科在籍。メディア論と都市論を主に研究。2011年にニュージーランドに休学留学を1年間し、現地の高校で社会学やデザインを学ぶ。2015年には、イギリスのリーズ大学に留学を1年間し、社会学に加え、映画論とフランス語を学ぶ。専らの興味は、「オリンピックと都市の変容」と「映画」。2年前から趣味のカメラを始め、現在は社会問題に関するZINE発行に向け奮闘中。