今年もいよいよ終わり。2018年もSNSやアプリなど、様々なブームが若者によって生み出されました。
今回、流行の最先端にいるリアルな女子高生に2018年のリアルな流行を聞くべく、
都内に通う女子高生3人に話を聞きました。
前編では、SNS事情やカメラアプリ事情について、
後編では、今年爆発的に流行ったTikTokなど動画事情について聞いていきます。
(前編はこちら:SNOWって今も使うの?2018女子高生トレンドをJK3人に聞いてみた)
都内の高校に通う高校2年生。
(右)りりか:好きなものはダンス。K-POP、HIPHOPを踊るのが好き
(真ん中)ゆうあ:りりかちゃんと同じくダンスが好き。小さい頃からずっとやってる
(左)まみ:写真をとるのがすき。一眼をやってて最近フィルムをはじめた。
TikTokは男子が増えてきた?男女ともに「カワイイ子」を見るためのアプリTikTok
2018年6月にアクティブユーザーが1億5000万人に達し、2018年の第1四半期に世界で最もダウンロードされたアプリとなった、ショート動画アプリ・TikTok。
日本でも、CMやテレビドラマ・音楽番組とのタイアップも増え、今年を代表するアプリとなりました。
中国のメディア企業・Bytedance社が運営するTikTokが日本でローンチされたのが2017年。
女子高生の間ではローンチ時からじわじわと話題になっていましたが、
爆発的に人気なアプリになったいま、どんな風に使っているのでしょうか?
編集部(以下・編):TikTokは実際使ってる?
一同:使ってます!
りりか:もともとmusical.lyを使ってたんです。けど、tiktokの方が使いやすくてTikTokに流れました。
最初、広告うざい!ってみんな言ってたけど気づいたらTikTokを使ってました(笑)
(※musical.ly:サンタモニカ・カリフォルニアを中心にローンチされたリップシンクアプリ。現在はTikTokが買収し、TikTokに統合されている)
編:TikTok、最初はYoutubeやTwitterの広告でよく見かけていたよね。
musical.lyとTikTokの違いはなんだと思う?
りりか:TikTokって中国発信だからアジアのユーザーが最初から多かったんですよね。それがすごく身近で。
musical.lyは、欧米圏のユーザーが多かったんです。最近はTikTokでも欧米圏の投稿も目立ってきてます!
編:確かにアジアのユーザーが多い方が入りやすい感じはするよね。どんな時に見てるの?
りりか:いつでも見てます(笑)Instagramの次くらいによく見ます。
まみ:見てると時間がすぐ経って、勉強できなくなるから今アプリを消してるんです(笑)
Instagramを消す勇気はないけど、TikTokなら、って気持ちで。
りりか:最近さ、女子より男子の方がTikTok見てるよね?
ゆうあ:わかる!男子が「TikTokのあの子かわいい!」って話してる。
最初は女子だけだったのに、今年に入ってから男子がすごい増えました。
編:そうなんだ!実際、2018年3月のTikTokのユーザー層は、男性の方がやや多いんだよ。みんなはなにを目的にTikTokを見てるの?
(関連記事:止まらない人気!TikTokは若者になぜウケたか?ユーザー属性やプロモーション活用から見る今後の可能性)
りりか:それは男子と一緒で、カワイイ子を見るためかなあ。もともと見てたYoutuberが、TikTokerになったから見る、とか。TikTokで有名になった子ってあんまりいなくて、大体が元々Youtuberとかが多いです。
まみ:私はもともとVineを見てて、元Vinerのきりたんぽちゃんとか、Vinerだった子がTikTokに今いることが多くてTikTokを見始めました!
(※Vine:2012年にローンチされ、その後Twitterに買収された6秒間のショート動画アプリ。 2017年にサービスを終了)
りりか:わかる!けみおは今でも好き。カッコイイよね。あとは、ひかりんちょとかhinataちゃんは見るかな。
編集:そうか〜Vineの頃からショート動画を見てる世代なんだね。TikTokに投稿したこともあるの?
りりか:あります!ディズニーランドに行った時とか、ダンスの練習の動画に音をつけて投稿しました。
まみ:友達同士でお泊まりの時に撮影したりします。
編:特別な日に撮影するんだね。投稿することに抵抗はないの?
りりか:投稿しようよ、っていわれても私は抵抗ないかな。でも、結構恥ずかしがる子も多いからディズニーランドとか特別な場所に行った時に撮ります!友達同士で撮影するときは何度か練習してから撮影します(笑)
まみ:撮った動画は自分だけ見れるように非表示で投稿したり、全体で投稿したり様々だよね。
今年一世を風靡したTikTok。ブームを引き起こした中心にいる女子高生たちは、一世代前のショート動画アプリ・Vineの頃から動画アプリを見ていたことがブームの一因かもしれません。Vineは当時、今ほど大きくなかった動画アプリ市場を牽引しており、一時期には世界で2億人のユーザーを抱えていました。今のTikTokと同じく、中高生に支持され、けみおや大関れいかなど人気Vinerも登場。が、2017年にサービス終了となりました。
その要因の一つとして、他の動画サービスが台頭し、ユーザーやVinerが流れていったことにもあると言われています。
移り変わりの激しい動画アプリですが、TikTokのこの先には今後も注目です。
いまや学校の話題の中心はAbemaTV!?恋愛リアリティーショーが大人気!
テレビ離れが加速していると叫ばれる昨今。2018年5月の調査では、10代後半から20代の6人に1人は「1カ月以内にテレビ視聴をしない」というデータも出ました。(オンラインビデオ総研調べ)
Youtubeなどの動画アプリや、Netflixなどの配信サービスが加速する中、女子高生はなにを見ているのでしょうか?
編:テレビって見ることある?
りりか:ほとんど見ないですね……。しゃべくり(日本テレビ系列:しゃべくり007)とか、イッテQ!(同局:世界の果てまでイッテQ!)は見ます。
ゆうあ:でも、ドラマとかは見ないよね。テレビの話を学校ですることもないです。
編:そうなんだ!何か話題になるテレビ番組ってあるの?
まみ:AbemaTVは学校で話題になります!
りりか:AbemaTVの恋愛リアリティ系はみんな見てるよね。オオカミくんには騙されないとか、今日、好きになりましたとか!
AbemaTV・オオカミくんには騙されない:ガチで恋愛をしたい女子高生4名と、20歳までの男子4名が出会い、デートを繰り返しながら恋に落ちていくまでを追いかける恋愛ドキュメンタリー番組。男子の中には嘘をついて好きなフリをみせている「オオカミくん」が混ざっているという人狼ゲーム要素が話題に。(AbemaTV公式サイトより)
AbemaTV・今日、好きになりました:初対面の高校生が2泊3日の中で本気の恋愛をするリアリティーショー。(AbemaTV公式サイトより)
ゆうあ:今日恋(今日、恋をはじめます)も、恋ステ(恋する♥週末ホームステイ)も見てました
りりか:高校生同士の恋愛バラエティはAbemaでしかやってないから見ちゃうよね。
編:クラスで話題になるくらい人気なんだ!リアルタイムで見てるの?
りりか:見逃し放送の機能で見てます!HuluとかNetflixもYoutubeも見るし、リアルタイムではあまり見ないかな。
いまや地上波放送に勝る勢いで女子高生の支持を得ている「AbemaTV」の恋愛リアリティーショー。2017年2月にスタートした「オオカミくんには騙されない」でブームに火がつき、「今日、好きになりました。」、「恋する♥週末ホームステイ」と続々に人気番組を排出。
この3番組を視聴したことがある全世代の視聴者のうち、女子中高生(15歳~19歳の女性)の視聴者数は100万人を超えており、これは日本全国の女子中高生のおよそ3人に1人が視聴していると発表されています。
オオカミくんシリーズスタートからおよそ1年足らずでここまでの支持を得たAmebaTVの恋愛リアリティーショー。
なかでも「今日、好きになりました。」は、今年のJCJK流行語大賞にもノミネート。
(JC・JK流行語大賞2018&2019トレンド予測 株式会社 AMF調べ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000017469.html)
同番組はTikTokにて主題歌とのコラボダンスを投稿するとTikTok内で番組ハッシュタグ投稿は1,500件を超え、2018年6月にはプリントシール機とコラボするなど、女子中高生たちの中で一躍ブームメントとなりました。
SNSとの相乗効果で話題となり、その人気の強さを伺えます。
ビデオ通話は勉強道具?!ライブ配信やビデオ通話の大人の知らない使い方とは?
様々なライブ配信アプリがローンチされている昨今。
2018年には、台湾を本社に展開する「17live」が1年で売上が11倍になったといわれています。
また、2018年はInstagramのIGTV機能の追加も。縦型の動画配信への期待も更に高まっていきました。
そんなライブ配信ですが、女子高生は利用しているのでしょうか?
(関連記事:群雄割拠のライブ配信サービス!17Live、Live meなど人気サービス7選を紹介!)
編:ライブ配信って見てる?
りりか:LINE LIVEとか、Instagramのライブ配信を好きな芸能人がやってたら見ます。アーカイブとかも!
まみ:私はツイキャスをよく見ます!元Vinerさんとか、Youtuberが配信してたら見るって感じです。
編:ツイキャスは未だに支持されてるね!他のライブ配信アプリは使ってる?
一同:他は使ってないです。
りりか:Instagramのライブ配信機能で十分だよね。
ゆうあちゃん(真ん中)・りりかちゃん(右)のDock画面にはInstagramが並んでました。Instagramの使用頻度が高いことが伺えます。
編:そうなんだ!Instagramのライブ配信をすることもあるの?
りりか:あります!ビデオ通話を友達とするのとは違う感覚なんですよね。暇な時に、普段と違う人と話して見たいな、とかコラボ配信機能で友達と配信してみたりとか。
Instagramのコラボ配信機能画面 (Instagram社プレスリリースより)
まみ:私は配信はしないけど、友達の配信はよく見てます!ライブ配信を友達がしてる、とかは結構普通の感覚です。
編:みんなどんな配信をしているの?
ゆうあ:普通の会話とかが多いかなあ。今日会ったこととか、学校の話。普通のビデオ通話と違って、コメントでしか会話ができないのが新鮮。
りりか:この前友達が面白い配信してました!画面を伏せて音声ONLYにして、ラジオとして喋ってて、身内のフォロワーしかいないので、身内ネタばかりなんですけどそれが面白くて。内容は、「リスナーさんのお悩み募集!」とかでみんなコメントでペンネームを使ってお悩み相談したり(笑)それも、その子の友達とコラボ配信をしてるから、知らない子がコメントをしていて、そこから友達になったりとか。
編:あえての音声だけなんだ!斬新だね!LINEなどのビデオ通話機能も使うの?
りりか:使います!ビデオ通話は、遊びに行く友達同士で化粧しながらとか。「今日どんな服着る?」とか話したり、実際に「これを着る予定!」って見せたりしてます。
まみ:あと、勉強する時に繋げます。分からないことがあったら聞けるし、無言のこともあるけどみんなが頑張ってるのを見て一人よりも集中できたり。
りりか:勉強中に繋げてると安心感があるよね。日常的にやってます!
編:勉強中のビデオ電話、すごく効果的だね!少し前にYoutuberやLINE LIVEで勉強配信(※勉強中の様子をライブ配信すること)が流行ってたけど、それを友達同士でやっている感覚だね。最後に、2018年に流行ったなあ、ってものを教えてほしい!
りりか:チーズドックとタピオカ!新大久保は強いよね。あと、Youtuberのけみお!
まみ:TWICEやBTS(防弾少年団)も人気だったよね。
ゆうあ:アプリならTikTokだよね。あと、最近じわじわきてるのはZenlyとZEPETOかな。
位置情報共有アプリ・Zenly:https://itunes.apple.com/jp/developer/zenly/id498964071?mt=8
オリジナルの3Dアバターを作ることのできるアプリ・ZEPETO:https://itunes.apple.com/jp/app/zepeto/id1350301428?mt=8
編:やっぱり今年は韓国ブームが強かったね!ZEPETOはますます流行りそう!
今日は色々と教えてくれてありがとうございました!
前編・後編と2018年の女子高生の間でブームになったものを聞いていきました。
移り変わりの激しい女子高生トレンドは、1年はもちろん、数ヶ月でも大きく変わっていきます。彼女たちは常に新しく面白いものを探し、取り入れることに柔軟です。
2019年も、様々なトレンドを女子高生が発信してくれるでしょう。