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年の瀬も近づき、街中はクリスマス一色。

個人消費が特に盛んになるこの季節は、ファッションブランドやジュエリーブランドをはじめ、各企業が様々なイベントやキャンペーンを行っている。

そんなクリスマスのトレンドから、近年増加しているSNSを利用したプロモーション事例を紹介する。

 

加速するSNS利用

スマートフォンの普及によって、クリスマスなどのイベントをSNSに投稿することが日常的になっている。ジャストシステム(引用元:スマホは若者の「クリスマス」をどう変えたのか?が20代・30代の男女を対象に実施した「クリスマス時期の意識調査」によると、約4割が「スマートフォンを利用するようになってから、より楽しく過ごせるようになった」(37.7%)と回答した。また、全体の約3割が「クリスマス時期になるとSNS投稿をより意識するようになった」(26.7%)という。

スマートフォンを利用するようになった後の「クリスマスの過ごし方に関する意識の変化」は以下のとおりだ。

 

先日7月21日にBALLY 銀座店2F 特設スペースに共感型フォトジェニック・アート展『VINYL MUSEUM』がオープン。

『VINYL MUSEUM』は自分がアートの一部になれるフォトジェニックなアート展として2017年12月に初めて開催され、今回は二度目の開催となった。

今回、『VINYL MUSEUM』のレポートとともに、マーケティング視点のインスタ映えを探っていく。

 

フォトジェニックがテーマの「インスタ映え」アートのための展覧会は、世界的なブームに。

インスタ映えのためのフォトジェニック展覧会の走りは、昨年6月、ロサンゼルスにて起こった。25歳のクリエイター、マリーエリス・バン(Maryellis・Bunn)が仕掛けた、アイスクリームをテーマにしたインスタ映えのための展覧会『MUSEUM OF ICE CREAM』だ。ミュージアムでは、ピンクで彩られたアイスクリーム型のブランコや、1万本の吊るされたバナナなど、たくさんのフォトブース。瞬く間にインスタグラムで話題になり、事前の告知をほぼしなかったにも関わらず、3万枚のチケットは5日で完売。スポンサー企業のひとつである「ドーブ・チョコレート(Dove

GUCCI YouTubeより

先日の記事で取り上げた時計ブランド「ダニエルウエリントン」をはじめ、新興ブランドがミレニアルズから支持を集めている。新興ブランドはマーケティング戦略において、ミレニアルズに馴染みがあるソーシャルメディアやインフルエンサーを活用し、ゼロから認知度を上げてきた。

一方、既存の高級ブランドはどうだろう。一般的にミレニアルズを主要顧客として取り込んでいるイメージはあまりないのではないだろうか。ミレニアルズの多くは、経済的にも高級ブランドに手が届かないと考えられるから、それは当然なことともいえる。

しかし、それは通俗観念なのかもしれない。1921年創業の老舗高級ブランド「グッチ」は、ミレニアルズを取り込むことに成功しているようだ。

2017年夏、米国内における映画の総興行収入は前年と比べ、14.6%減少となった。ミレニアル世代においてはNetflixなどの動画配信サービスが人気を得ており、若者のテレビ離れが話題となっている。映画もその例外ではないようだ。

 

しかし、そのような背景の中、米国においてミレニアルズから多大な支持を集めた映画があった。それが「スパイダーマン:ホームカミング」だ。2017年6月28日に初公開された当作品は、最終的に世界全体で、8億7,900万ドル(約1,000億円)の興行収入記録した。

 

そして、マーケティングデータ分析会社Movioの調査によると、米国内における当作品の観客は、4人に1人がミニレアル世代の男性であることがわかった。映画界全体の興行収入が伸び悩む中、「スパイダーマン:ホームカミング」は一体なぜこれほど若者に支持されたのだろうか。

 

等身大かつリアルであることが なにより重要

今夏に公開された「スパイダーマン:ホームカミング」は、映画の第6作目の作品だ。シリーズ3作目が過去最高興行収入(世界全体で8億9,000万ドル、約1,010億円)を記録した後、スパイダーマンシリーズの興行収入は下降の一途をたどる。しかし、今作は3作目とほぼ変わらない興行収入を記録した。

 

スパイダーマンシリーズは、全ての作品で同一の主人公が登場。スパイダーマンの正体は、高校生の青年であり、その設定は全作品で共通している。悪に立ち向かう正義の姿だけでなく、普通の学校生活を送り、恋人と交際をし、様々なことに苦悩する姿が、ミレニアル世代にとって非常に共感を呼ぶ。

 

そのような共感は、過去の作品の中にもあっただろう。その中でも、今作が特にミレニアルズから共感を呼んだのは、主人公を演じる俳優の年齢の若さだった。過去の作品で主人公を務めた俳優はいずれも出演時30歳前後。高校生らしさを等身大で演出するのは難しい。しかし、今作の主人公を演じるのは20歳(撮影時)。過去の作品と比べて一番高校生に近く、まだティーンとしての面影を残したリアルな演技があった。

フォトジェニックなミュージアムと言えば、Webメディア「Refinery29」(リファイナリー29)の29ROOMSや、Museum of Ice Creamなどが挙げられる。これらはミレニアルズを中心に熱狂的な支持を得ており、チケットは即完売だ。

 

2017年8月1日に、米国サンフランシスコにて「色」をテーマにしたポップアップスペース「Color Factory(カラー工場)」がオープンした。Color Factoryは10数名のアーティストが手がけたフォトジェニックで、インタラクティブ性に富んだアートスペースである。

 

Color Factoryの人気ぶりも例外ではない。チケットはオープンすると即完売。35ドル(日本円で約4000円)と高額にも関わらずだ。

2017年7月12日から同年7月17日にかけ、ネスレグループの飲料ブランド「ペリエ」(Perrier)が、ニューヨーク市のグリーンストリートの一角に、フォトジェニックなポップアップストア「The PERRIER® Flavor Studio」を設置しました。このポップアップストアには随所に、Instagram映えする写真を撮影できる仕掛けが施されています。


世界で愛されているスパークリング・ウォーター「ペリエ」