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動画配信サービスNetflixの躍進が目まぐるしい。2017年7月6日から同月10日にかけ、イギリスのロンドンにて、Netflixの映画・ドラマ見放題のホテル「Bed ‘N’ Binge Retreat」がオープンした。単なる「ポップアップストア」ではない、「ポップアップホテル」なのだ。


スマホユーザーに親切なNetflix

映画やドラマをテレビで視聴するというのは、今や昔話だ。映画やドラマをスマホで視聴するユーザーが、以前にもまして増えている。そして、Netflixはスマホユーザーを増やすためにオフラインでの再生、画質向上、UIの改善に取り組んできた。

 

先日、アメリカの携帯キャリアT-MobileがNetflixとの提携を発表した。ファミリープランのユーザーを対象に、Netflixの視聴を無料にするサービスを含んでいる。Netflixはスマホユーザーの親切なのだ。


携帯キャリアThree、SAMSUNG、Netflixのコラボ

2017年、Eno’s World Value Indexは、アメリカで「ブランドの目的をどのように認識し、その目的が自分の価値観とどの程度一致しているのか。また、どのようなブランドを支持し、そのブランドの商品を購入する動機は一体何であるか」についての調査を行った。

 

そこで明らかになったのは、世代によって回答が全く違うということ。ミレニアル世代(1980年代から2000年までに生まれた人を指す)に好まれるブランドが共通して持っていたものは一体何なのだろうか。


2020年までに24兆ドルを動かすミレニアルズ

当調査を行う上でまず明らかになったのは、ミレニアルズの消費者としての力がとても大きなものであるということ。2020年までに、24兆ドル(約2,700兆円)もがミレニアルズによってコントロールされると予測されているのだ。それに伴い、ミレニアルズを消費者のターゲットとしていないブランドは衰退していくと考えられている。

 

米国ニューヨークタイムズスクエアにて、チョコレートブランドM&M’SとARアプリのBlipparが共同で体験型イベント「ARcade」を開催した。当イベントは、M&M’Sの新商品キャラメルキャンディ味販売開始に伴うプロモーションの1つ。ARをうまく活用した「Experiential Marketing」(経験価値マーケティング)として成功を収めた。

ARを活用した体験型イベント「ARcade」

 

M&M’SとARアプリBlipparが共同で開催した今回のイベント。イベントの目玉はARを用いたゲームだ。

 

Blipparとは、商品やポスターなどBlippar対象物にスマホをかざすと、スマホの画面にARで絵や説明、ゲームが表示されるアプリ。タイムズスクエアの巨大看板にBlipparを起動したスマホをかざすことで、看板上にARゲームが立ち上がる仕掛けとなっている。

 

巨大看板にスマホをかざすと、看板がペンキで塗りつぶされている。


米飲料大手ペプシコが、高級飲料LIFEWTRのブランドイメージ形成のため、ユニークなプロモーションを展開した。

 

LIFEWTRが行うのは、アーティストによるボトルデザインや、アートの展示会を開催するというような、アート領域に注力した活動だ。その活動の背景にあったのは、高級飲料をより多くの消費者に選んでもらうための、ブランドイメージの形成だった。


拡大する新たな高級飲料市場


フォトジェニックなミュージアムと言えば、Webメディア「Refinery29」(リファイナリー29)の29ROOMSや、Museum of Ice Creamなどが挙げられる。これらはミレニアルズを中心に熱狂的な支持を得ており、チケットは即完売だ。

 

2017年8月1日に、米国サンフランシスコにて「色」をテーマにしたポップアップスペース「Color Factory(カラー工場)」がオープンした。Color Factoryは10数名のアーティストが手がけたフォトジェニックで、インタラクティブ性に富んだアートスペースである。

 

Color Factoryの人気ぶりも例外ではない。チケットはオープンすると即完売。35ドル(日本円で約4000円)と高額にも関わらずだ。

米国小売大手ウォルマート傘下のECサイトJet(以下ジェット)が、ミレニアル世代向けのプライベートブランド「Uniquely J」(ユニークリー ジェイ)を展開した。

 

この背景にあったのは、競合EC大手アマゾンの存在です。アマゾンは米国小売大手のホールフーズ・マーケットの買収や、プライベートブランドを展開するなど、急速な成長を見せている。今回の「Uniquely J」展開は、ウォルマート及びジェットによる、アマゾンへの対抗策の1つと言えるだろう。


ミレニアル世代の消費者を多数抱え、アマゾンに対抗するジェット


 

Pew Research Centerの研究によってアメリカのミレニアル世代が、それ以上の世代よりも公共図書館やブックモバイル(キャンピングカーのような車の中に本を積む、移動型の図書館)を利用していることがわかりました。また、Pew Research Centerの行った調査によると、過去1年間に印刷版書籍を1冊以上読書した人の割合が、ミレニアル以上の世代の人が64%であったのに対し、ミレニアル世代は75%もいます。

 

スマホが普及し、いつでもどこでも知りたい情報を検索で知れる、また、電子書籍が普及した現在、なぜアメリカのミレニアル世代はこれほど図書館を好むのでしょうか?


地域主体のアメリカ図書館ならでは

現在、育児広告をめぐる議論は世界中で起こっています。1980年~2000年に生まれた人をミレニアル世代と呼んでいる中で、すでに結婚をし、子育てをしている若い親世代、現在20代〜30代の世代がミレニアルペアレンツと呼ばれています。彼らは、子育てに対し、一体どのようなビジョンを持っているのでしょうか。

 

ミレニアルペアレンツに支持されるCMや広告は、理想的かつ野心的なものではなく、現実的なものへ移っていると言われています。BabyCenterの調査でも、ミレニアルズ世代の母親(ミレニアルマザーペアレント)の66%が、ブランドは広告を打ち出す際に、現実的に育児を描写することが大切だと回答しているのです。


ミレニアルペアレンツは現実主義

子育ては容易ではなく、様々な困難や苦労も伴います。しかし、「その時間がいずれあなたにとって、宝物になる」と訴求する広告に、ムーニーのプロモーション動画があります。2分ほどの動画のうち、はじめの1分は、父親がほぼ登場せず、母親1人が育児に向き合う姿が描かれています。そして育児の大変さがリアルに描かれています。

Tango(タンゴ)はAndroid搭載端末で、モーショントラッキング・深度認識・空間認識機能を活用できる、GoogleのARプラットフォームです。空間を認識し、3Ⅾモデルを作成、記憶させることができます。

 

現在Tangoに対応しているAndroid端末は、「Lenovo Phab 2 Pro」、「Asus ZenFone AR」の2種類のみ。しかしすでに、様々なジャンルでTangoを活用した先進的なアプリが登場しています。

 


家の庭先がディーラーに/自動車メーカーBMW

車を購入したい時、実際に販売店を訪ねて車を見る、試乗するのが一般的でしょう。しかし、販売店に行くまでではないけど、どんな車なのか見てみたいというニーズも多いのではないでしょうか。

 

自動車メーカーのBMWは、ARアプリ「

 

消費材大手ユニリーバのマヨネーズブランドHellmann´s がスタートアップオンデマンド集荷・配達サービスQuiqupと提携し、ロンドン市内で食材配達サービスを開始。その狙いはオンラインで、デジタルネイティブな消費者への販路を開拓することにあります。


デジタルネイティブに支持されるQuiqup

Quiqupはオンデマンド集荷・配達サービスを、法人・消費者に対して提供するスタートアップとして、2014年に創業しました。現在は、ロンドン市内でサービスを提供しています。

 

Quiqupのサービスは、一般的な集荷・配達サービスに留まりません。Quiqupのプラットフォームサイト上で、地域のレストラン、服屋、花屋等の店舗を検索、商品を注文・購入できます。

 

注文してから商品が到着するまでにかかる時間はおおよそ1時間。QuiqeeというQuiqupと提携しているパートナー配達員(