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マルチスポーツブランドのアディダス ジャパン株式会社(以下、アディダス)は、アディダス ウィメンズのプロジェクトとして、体験型ポップアップスペース「adidas MeCAMP STUDIO(アディダス ミーキャンプ スタジオ)」を2018年6月15日(金)〜6月17日(日)の期間限定で開催した。

 

「adidas MeCAMP STUDIO」は、アディダスが女性のためだけに考えた体験型イベント。イベントでは、普段スポーツをしている女性から、スポーツに触れる機会が少ない女性まで、幅広い方に体験していただくため、女性が輝ける様々なコンテンツを用意。そのイベントの様子を紹介する。

 

スポーツをする時もオシャレで綺麗に

先日7月21日にBALLY 銀座店2F 特設スペースに共感型フォトジェニック・アート展『VINYL MUSEUM』がオープン。

『VINYL MUSEUM』は自分がアートの一部になれるフォトジェニックなアート展として2017年12月に初めて開催され、今回は二度目の開催となった。

今回、『VINYL MUSEUM』のレポートとともに、マーケティング視点のインスタ映えを探っていく。

 

フォトジェニックがテーマの「インスタ映え」アートのための展覧会は、世界的なブームに。

インスタ映えのためのフォトジェニック展覧会の走りは、昨年6月、ロサンゼルスにて起こった。25歳のクリエイター、マリーエリス・バン(Maryellis・Bunn)が仕掛けた、アイスクリームをテーマにしたインスタ映えのための展覧会『MUSEUM OF ICE CREAM』だ。ミュージアムでは、ピンクで彩られたアイスクリーム型のブランコや、1万本の吊るされたバナナなど、たくさんのフォトブース。瞬く間にインスタグラムで話題になり、事前の告知をほぼしなかったにも関わらず、3万枚のチケットは5日で完売。スポンサー企業のひとつである「ドーブ・チョコレート(Dove

4月2日(月)、大阪・枚方の遊園地ひらかたパーク初の渋谷出張イベントが行われた。題して「園長、出張。渋谷ひらパー」。ひらかたパークといえば、俳優の岡田准一さんを「超ひらパー兄さん」というイメージキャラクター・園長に起用し展開する攻めた広告が話題となり、近年関西圏以外での知名度も上げてきた。

今年は「どこいくねん。ひらパー」をテーマに掲げ、関西だけでなく全国各地へアピールすべく、まずは若者の街・渋谷を1日ジャックするという。

1日限定で渋谷に出現した、出張ひらパー

会場の109スクエアに到着すると、平日にかかわらず、若い女性や家族連れの来場者でにぎわっている。行列の先にはひらパー兄さん出演の歴代CMがモニタで上映されており、ポスターが掲示されたスペースも。関西エリア外で公開される貴重な機会とあって、ひらパー兄さんのファンのみならず、多くの人が足を止めていた。

「タイにアップカミングなフェスがあるよ」。一年ほど前、シンガポール在住の友人から評判を聞いた。その名もワンダーフルーツ・フェスティバル。調べてみると、音楽とアートが融合した奇祭「バーニングマン」を思わせる写真がいくつか出てきた。

写真を見ているうちに、フェスで展開されるコンテンツにすっかり魅了されてしまった。直接確かめたくなり、寒空が続く東京を後にし、フェスを求めてタイへ向かった。2017年12月のことだった。

 

現地で知り合ったドイツ人デザイナーはこう話す。

「タイは今、文化的にも経済的にも、ものすごいスピードで興隆してるんだ。だから毎年タイに来て、ワンダーフルーツ・フェスティバルにも遊びに来る」

フェスのコンテンツは▽音楽▽アート▽フード▽ウェルネス▽ファミリー▽ワークショップで構成され、会場を訪れる観客を楽しませるため、さまざまなデジタル施策が仕込まれている。それはフェスの開催前から始まっていた。

GUCCI YouTubeより

先日の記事で取り上げた時計ブランド「ダニエルウエリントン」をはじめ、新興ブランドがミレニアルズから支持を集めている。新興ブランドはマーケティング戦略において、ミレニアルズに馴染みがあるソーシャルメディアやインフルエンサーを活用し、ゼロから認知度を上げてきた。

一方、既存の高級ブランドはどうだろう。一般的にミレニアルズを主要顧客として取り込んでいるイメージはあまりないのではないだろうか。ミレニアルズの多くは、経済的にも高級ブランドに手が届かないと考えられるから、それは当然なことともいえる。

しかし、それは通俗観念なのかもしれない。1921年創業の老舗高級ブランド「グッチ」は、ミレニアルズを取り込むことに成功しているようだ。

Uber EATSをはじめとする、オンラインデリバリーフードサービスが急速に普及している。またAmazonが試験中の無人コンビニ「Amazon Go」に見られるような、店舗運営の自動化の動きも世界では加速している。

 

オンライン販売や、店舗運営の自動化といった売買効率の向上を目指しているのは、現在の小売店舗のトレンドである。そうした背景の中で、トレンドに逆行して誕生したのが、イタリア料理のスーパーマーケット&テーマパークの「Fico Eataly World」(フィコ イータリー ワールド)だ。

 

2017年11月15日イタリアに登場したFico Eataly Worldは、別名“食のディズニーランド”とも呼ばれており、食の“体験”を提供する点が特徴だ。


体験しながら、食事や買い物が楽しめる

世界を見回すと、頻発するテロやヘイトクライム、フィルターバブルなどあらゆる形の社会的分断がある。一方で、それに反発するかのように、社会の連帯を維持するための共感、共生、コミュニティといったテーマへの人々の関心の高まりも見受けられる。

 

共感、共生、コミュニティというメッセージを発信していくことで、人々に支持されている企業がある。今回は、そうしたメッセージを掲げる3社に注目する。


お互いの価値観を認め、共生していくーHeineken

オランダのビールメーカーHeineken(ハイネケン)のプロモーション動画「Worlds Apart  #OpenYourWorld」。異なる意見を持ち合わせた人々が、互いを受け入れていく姿を描いている。

2017年夏、米国内における映画の総興行収入は前年と比べ、14.6%減少となった。ミレニアル世代においてはNetflixなどの動画配信サービスが人気を得ており、若者のテレビ離れが話題となっている。映画もその例外ではないようだ。

 

しかし、そのような背景の中、米国においてミレニアルズから多大な支持を集めた映画があった。それが「スパイダーマン:ホームカミング」だ。2017年6月28日に初公開された当作品は、最終的に世界全体で、8億7,900万ドル(約1,000億円)の興行収入記録した。

 

そして、マーケティングデータ分析会社Movioの調査によると、米国内における当作品の観客は、4人に1人がミニレアル世代の男性であることがわかった。映画界全体の興行収入が伸び悩む中、「スパイダーマン:ホームカミング」は一体なぜこれほど若者に支持されたのだろうか。

 

等身大かつリアルであることが なにより重要

今夏に公開された「スパイダーマン:ホームカミング」は、映画の第6作目の作品だ。シリーズ3作目が過去最高興行収入(世界全体で8億9,000万ドル、約1,010億円)を記録した後、スパイダーマンシリーズの興行収入は下降の一途をたどる。しかし、今作は3作目とほぼ変わらない興行収入を記録した。

 

スパイダーマンシリーズは、全ての作品で同一の主人公が登場。スパイダーマンの正体は、高校生の青年であり、その設定は全作品で共通している。悪に立ち向かう正義の姿だけでなく、普通の学校生活を送り、恋人と交際をし、様々なことに苦悩する姿が、ミレニアル世代にとって非常に共感を呼ぶ。

 

そのような共感は、過去の作品の中にもあっただろう。その中でも、今作が特にミレニアルズから共感を呼んだのは、主人公を演じる俳優の年齢の若さだった。過去の作品で主人公を務めた俳優はいずれも出演時30歳前後。高校生らしさを等身大で演出するのは難しい。しかし、今作の主人公を演じるのは20歳(撮影時)。過去の作品と比べて一番高校生に近く、まだティーンとしての面影を残したリアルな演技があった。

 

ここ数年でAirBnBは、旅行者にとって当たり前のように利用されるサービスとして根付いた。AirBnB Newsroomによると世界191か国400万以上の物件がAirBnBに登録されている。そして、2008年以降ユーザーがAirBnBを利用した宿泊回数は2億を突破したとのことだ。

 

これだけの実績を誇るAirBnBが存在する、宿泊のシェアリング・エコノミー業界。もはや付け入る隙はなさそうだ。しかし、AirBnBとは少し異なる独自路線で成長している宿泊のプラットフォームがある。それが今回ご紹介するHipCampだ。

 

キャンプ場の貸し借りができるアウトドア版AirBnB

HipCampはテントを張るための土地(以下キャンプ場とする)や、コテージの貸し借りができるプラットフォームだ。誰もが空いた土地をキャンプ場として貸し出すことができる。10%が手数料となり、2400円のキャンプ場なら240円がHipCampの利益となる。

 

アウトドアに特化しており、ユーザーの間では「アウトドア版AirBnB」と呼ばれている。いくつか登録されている物件をご紹介しよう。

 

キャンプ場一泊24ドル(約2600円)

 

ツリーハウス一泊279ドル(約3万1400円)

キャンプ場の予約が困難な米国

HipCamp創業者Alyssa Ravasio氏は、2013年1月1日にカリフォルニアの自然に囲まれた土地で、夜明けを眺めたいと考えていた。そこでキャンプ場を探したのだがどこも先約でいっぱいだった。後日友人たちにこのことを話してみたところ、皆同じようにキャンプ場探しに苦労した経験があった。

 

キャンプ場の貸し借りにおいて不満を持った、Alyssa氏は10週間プログラミングスクールに通ってプログラミングを習得。そして、プラットフォームサイトを作り上げた。

 

HipCampの名は口コミで広がりキャンプ場が続々と登録されていった。現在では28万5000以上のキャンプ場とコテージが掲載されている。

 

僻地の空き地もアクティブに

2017年10月24日、コワーキングスペースのWeWork(ウィーワーク)が、ニューヨーク拠点の老舗高級デパートLord&Taylor(ロード・アンド・テイラー)のニューヨーク旗艦店を8億5,000万ドル(965億円)で買収した。

 

ロード・アンド・テイラーは、2018年のホリデーシーズンまで通常営業を行う。その後、売り場面積を4分の1以下に縮小し、ビルの下層階をWeWorkから賃貸する形で営業を続ける。残りのスペースにはWeWorkのニューヨーク本社と、コワーキングスペースが入る予定だ。今回の買収には、WeWork独自の新たなエコシステムを構築する狙いがある。


売り上げが低迷する米国小売業界

ロード・アンド・テイラーは、1826年創業の米国のデパートチェーン。米国で最も古いデパートの1つで、今回買収されるニューヨークの旗艦店は、1914年の2月にオープンした。